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気温のレキシ(稚内/わっかない)

2023年09月08日 | 気候変動
各地の気温の歴史について調べて分析しています。

マクロな地球温暖化や気温上昇の話ではなく、
ミクロに、各地の過去の気温の推移がどうだったかを調べています。

前回までに引き続き、今回も北海道のエリアについて調べました。

今回は、稚内(わっかない)の気温の推移を分析します。


 

「稚内の気温の歴史」

下の図1~3は、1938年から2023年9月現在まで75年間の稚内の気温推移です。
元データについては、いつもと同様、気象庁のデータベースにある観測結果を利用し、作図分析しています。
(図表は簡易的なものである点ご了承ください。)

なお、
気象庁のデータベースはこちらです。
「過去の気象データ検索」
https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/index.php


(あるあるですが、役所のHPはホントわかりづらいです。このデータベースも見つけにくい深い場所にあります・・・)




図1.平均気温(稚内)


図2.最高気温(稚内)


図3.最低気温(稚内)


グラフを眺めて見ての所感は、つぎのとおりです。
これまでに見てきた他のエリアと、やや傾向が違うようです。


・平均気温は、約75年でおおよそ2℃くらいのレンジ幅を持って上昇
・最高気温は、75年間の近似式で見ると、ほとんど変化していない(ただし、2018年ころからは高温が続いている点は注目)。
・最低気温も上がっているが、その上昇度は比較的小さい。



稚内では、各気温とも他の地域に比べて上昇度が小さく、
最高気温に関してはほとんど変わっていないとも見えます。

平均気温は、上がってきてますが、その上昇度は比較的小さいです。

最高気温について、
1938年~1950年ころの稚内は、30℃を超える高温の年が多かったようですね。
ここ最近だけでなく、戦前戦後期にも30℃以上になることが多かったようです。

これまで見た他の地域と同様に、ここでも最低気温は上昇しています。
ただし、その上昇度合いは小さいようです。

以上、概観となります。


私は知らなかったですが、
稚内の最低気温は、それほど低くないのですね。
北海道の内陸部のように最低気温が-20℃以下になることは無いエリアだと初めて知りました。

私的な感想として、
稚内、良いですね!

これからどんどん住みやすい気候になっていくのではないでしょうか!?

最高気温はほとんど変わらず、
比較的、冬にそれほど寒くならず、
かつ、最低気温も(人が住むのに心地いいくらいに??)上昇してきている様子です。


次回、稚内の気温推移の詳細を見ていきます。


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