I Got It! 思いつきの備忘録

アイデアや頭の中にあるストックの備忘録ブログ:
(note→https://note.com/toiryoku)

気温のレキシ(東京)- その2

2023年08月29日 | 気候変動
東京の気温の推移についての続きです。

前回、東京の気温の歴史についての概要を示しました。

東京都心の気温の変化について、過去150年間の分析の結果、つぎのような定性的な傾向がわかりました。

・平均気温は150年で2℃くらいの上昇
・最高気温も上昇
・最低気温は、かなり上昇

今回、この分析結果をもう少し深堀りします。


「東京の気温の上昇度について」

①平均気温、②最高気温、③最低気温の各グラフについて、
近似曲線を引き、年間の温度の上昇度を調べてみました。

線形近似曲線を引き、その傾きを比較したところ、

①平均気温:0.024 [℃/年]
②最高気温:0.022 [℃/年]
③最低気温:0.048 [℃/年]

となりました。

近似曲線の傾き、つまり気温の上昇度は、
平均気温と最高気温はほぼ同じであるのに対し、
最低気温は0.048と①②の倍以上でした。

定量的に、最低気温の上昇度が大きいことがわかりました。
これは、とても興味深いです。


最低気温の上昇が大きいという話、聞いたことあるでしょうか?
私に限っては、今回、自分で分析をして初めて気づきました。
こんな議論って、ほとんどされていないですよね??



ちなみに、
世間一般では温暖化や気温上昇というふわっとした言葉しか使われてないと感じてます。
気温上昇といっても、それが平均気温なのか?最高気温なのか??それとも暑い日が多い/少ないという日数の話なのか???
少なくとも、私はそこをはっきり見聞したことがありません。。。


話を戻して、
温度上昇の変化についてを、これら近似式の係数から計算すると、
150年間での各温度の上昇は、つぎのようになりました。

①平均気温:3.57℃
②最高気温:3.38℃
最低気温:7.20℃

最低気温の上がり方、ヤバいですね!
あと、平均気温と最高気温は、定量的には3℃以上の上昇となっていることがわかりました。


東京も他の地域と同様、最低気温の上昇が大きい、
つまり冬に寒くなる日が無くなってきている?
ということが見えてきました。


ひとまず以上、雑ぱくな傾向分析として、
東京の気温の歴史でした。











最新の画像もっと見る

コメントを投稿