文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

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開かれた建築で新しい世界へ(2)…朝日新聞7月9日b3面より

2011年07月09日 16時55分57秒 | 日記
建築家 西沢 立衛さん  文・中島耕太郎 
文中黒字化は芥川。

前章からの続き

…前略。

時代の価値観を

ー使って楽しい、と。
使うということは、利便性ではなく、快楽的な問題なのです。
「使いやすい住宅」より、「使いたくなる住宅」を考えたい。「使うことのすばらしさ」は、「生きることのすごさ」でもあって、それを考えていくと現代建築の魅力にたどり着くような気がします。

建築には、現代人の生き方、価値観がどうしても現れます。いつの時代も、その時代の人間の生や価値観というものから人々は建築をつくってきました。僕らの時代もそうです。

-建物が開放的であることや柔らかい光の入り方などは縁側や障子を思い起こさせて、海外では「日本的だ」という評価もあるそうですね。
自分では特に意識していないのですが、世界に出ると言われます。「シンプルだ」「カジュアルだ」ともよく言われますね。

-「開放性」というのは一貫したテーマですね。
開かれていて、多様な関係が生まれるということを意識しています。建築をつくると環境ができる。多様な関係を許容するような開かれた環境をつくりたい。

-大小様々な箱を円で囲んだ金沢21世紀美術館(石川県)もあれば、水滴のような形状の豊島美術館(香川県)もあり、過去の創造を乗り越えていく姿勢にすごみを感じます。
同じ人間がつくっているので、どこか一貫したものはあると思います。ただ、いま思いつく建築を超えていきたいという思いはいつもあります。

…後略。
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