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雑感や書評など

滝沢敏文「SAMURAI 7 第1巻」

2005-03-19 15:44:25 | 映画評
三船敏郎の菊千代を超えるのは大変だろうなぁ


黒澤明の「七人の侍」が原作ということで、「SAMURAI 7 第1巻」を見ました。

同じく「七人の侍」を下敷きにした作品で有名なものでは、「荒野の七人」があります。
こちらも名作とは言われているけど、「七人の侍」ほどの重厚さはなく、個人的には、それがちょっと不満でした(比較しないで、それぞれ楽しめば良いのでしょうが)。


で、「SAMURAI 7」ですが、第一話・第二話の段階では原作をなぞる形で進んでいます。

それでも、「七人の侍」の勘兵衛が明朗な賢人と描かれていたのとは違い、「SAMURAI 7」のカンベイは過去を引きずっている少々暗い性格を与えられています。これが、本作の肝になるのかな?


全体的にはアニメということもありまして、人間臭さがないです。
第一話では、野武士に農作物を強奪されてしまうと農民が苦悩しているシーンがあります。が、どうも画面からは真剣みが伝わってこない。アニメ絵だから、どうしても小奇麗になってしまい、貧窮の汚さがないんだよなぁ。まぁ仕方ないことなんだろうけど。


いずれにしろ、これからです。

アニメ版の「プラネテス」も、最初は「単なる青春劇だなぁ」と思っていましたが、最終的には、「漫画とは違うけど、これはこれでアリかな」と楽しく見ておりました。

今のところは、次巻も見てみたいと思っております。


SAMURAI 7 第1巻 (通常版)

GDH

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