山中常盤

2005-04-24 23:00:35 | 映画
やまなかときわ と読みます。
江戸初期の絵巻(岩佐又兵衛作・MOA美術館蔵)十二巻の映画化です。
常盤御前が平泉の義経に会いに行こうと岐阜の山中の宿にたどり着いたところで侍女と共に盗賊に殺されてしまう。虫が知らせたのか義経が母に会いに京へ旅立ち、山中の宿で母の死を知り、敵討ち。数年後平家討伐の途中、再度山中を訪れた義経は母のための法要を行う…というはなしを絵巻にしたものを詞書の浄瑠璃語りとともに映像化。

合間に現代の景色やら又兵衛の生涯などが入ってきて、歴史のお勉強のような映画でございました(^^;)
絵巻って部分しか見たことがなかったので、ちゃんと一つのお話としてできてるんだな~と思いました。
400年ぐらい前の作品ですが、色がとても綺麗です!
着物の色柄が鮮やかでとても素敵でした。あとね、惨殺シーンの血の色とか…印象的なのは常盤御前&侍女の殺害シーン(第五巻)義経の仇討ち(第九?十巻?)なのですが(かなりセンセーショナルな場面です!)解説に拠れば、どうやら主題はその後の回向にあるらしい。。。又兵衛自身が母を信長に処刑されてるんですね。
そう思ってみれば力の入り具合もわかる…かな。気合の入った絵でした。

内容は突っ込むところじゃないかも~ですが、女2人で旅しちゃいかんよね!?

今回何故これを見たかといえば、すみっちょで告知しております通り、喜多道枝さんがナレーションをされてるからです。
その昔NHKで朗読やってらした頃とかを思い出してしまいましたよ。
滑舌よくわかりやすかったです~!
喜多さんが出演されてなかったら見てなかったな~。
貴重な機会を与えて下さって有難うございます!m(_ _)m

興味のある方は 岩波ホール
または 自由工房へどうぞ。
一度くらいは見ておいても良いんじゃないかな~と思います♪

コメント
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