『空の発見』

2024-11-02 23:58:00 | 行って 見た

松濤美術館に行ってきました。
『空の発見』という企画展。
タイトルだけで、コレは見なきゃ、と思ったわけですが

松濤美術館は『月』とか『廃墟』とか、心惹かれるテーマの展示をやってくれますよね。
もともと、何も飾って無くても、建物だけでも素敵なんですけど。


展示物の撮影は不可なので、文字だけの記録になります。

浮世絵など、昔の日本の絵画に描かれた空とは、どういうものか。
空間から空への意識の変化、西洋から入ってくる絵画や科学の知識により空を描くようになる。
さらに進んで、目に見える空だけでなく、心象を空に託した絵画が出てくる…とここまでが第一会場の展示。
ターナーやコンスタブル、その影響を受けた作品も多く、来て良かった〜と思いましたよ。
前に見たことがあるような空の絵も、もし、こんな空に出会えたら、絶対写真に撮る!!と思う絵もたくさんありました。

第二会場は、震災や戦争に影響された空や、空から派生する現代表現の作品が展示されていました。

ポスター、チラシに使われている「水色の星空」の絵は、香月泰男のシベリア・シリーズの中の1枚、「青の太陽」。 深い穴底から空を見ると昼間でも星が見える、という話がもとになっているとのこと。
三菱一号館美術館で見た、ヴァロットンの「これが戦争だ」を思い出しました。
一緒に、中村研一「北九州上空野辺軍曹機の体当たりB29二機を撃墜す」も展示されていました。
どれも、激情や無念や残酷さとは、一歩引いたところにある描き方ですが、それ故に、戦争の悲惨さを感じさせるものなっている気がします。


ご存知の方もいるかもですが〜。
松濤美術館は吹き抜けになっていて、お天気が良ければ、青空が見えるはずなんですけれど、雨降りだった。残念。
次は、晴れてる日に来ようと思います。




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花鳥風月 月の情景・水の風景

2024-10-19 23:58:00 | 行って 見た
皇居三の丸尚蔵館に初めて行ってきました。
東御苑には、緑の桜が見たくて、何度か行っていますが、前は改装中で入れず、リニュアル後もなんとなく素通り。

日曜美術館のアートシーンのコーナーでちらっと映っていた『雪月花(上村松園)』三幅対が見たくて行ってみましたよ。
上村松園が20年以上かけて完成させた作品だそうです。
花も月も雪も、繊細で華やかで、美しい。日本の美ですね。


もう一つの目玉は伊藤若冲。
国宝「動植綵絵」のうち『梅花皓月図』
月の前にドーン!っと梅。
写真では分かりにくいのですが、古木のようで苔?別の草?が生えているようです。そんな大きな梅の木は見たことがないなあ。
迫力満点で格好良いです。

鑑賞者さん同士で話していたのがきこえたのですが、この絵の中に芋虫が居るらしい…。
「ここです」ってスマホの画面を見せていたけど、私にはわからなかった。居たら可愛いと思うんだけど、残念。

個人的に気に入ったのは
川合玉堂の『雨後』
虹が好き、なだけでなく、雨上がり直後の空気が感じられますよ。
なんとなくターナー。
人物がちょろっと居るところも、よりターナーっぽい。

そして、三の丸尚蔵館の学芸員さん、センスが良いかも?と思ったのが
藤井浩佑の『夕月』
夏の夜なのかな?薄物を着た女の人が空を見上げてる…のでは?な場面。

視線の先に月が。
あんな月が登っていたら、そりゃあ見るよね。

こちらもお気に入り。

『安宅切本和漢朗詠集』
絵や彫刻だけでなく、書も日本の美ですね。
文字はもちろん、紙もとても綺麗です。
和漢朗詠集…知識が足りないのですが、花鳥風月の歌が書いてあるに違いない。

おまけ今年の大河ドラマを見ててもそうですが、せめて百人一首くらいは覚えておけば良かった…。
今からでも遅くない?否無理。積み重ねていける気がしない(駄目駄目)
基礎知識って大事ですね。若いうちにやっておくべきでした(と、今回は反省したところで終わる





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物、ものを呼ぶ

2024-10-13 20:36:41 | 行って 見た
出光美術館に行ってきました。
「物、ものを呼ぶ―伴大納言絵巻から若冲へ」

ポスターやチラシの絵は『鳥獣花木図屏風』
こーいうタイルみたいな若冲は、ちゃんと見たことが無かったな〜、一度見ておくか、と思ったのですが。
…すごいけど、そんなに…だった。

並んでいた酒井抱一の「十二ヶ月花鳥図」「十二ヶ月花鳥図貼付屏風」の方が良かったですよ。
最近、花鳥風月の絵が好きということに気付いた、のか、趣味が変わったのか、ちょっと微妙なところ。

今回はやまと絵、仏画、水墨画、文人画、書と、出光美術館が持ってる良いものを色々出してきた!な企画でした。

窓から見える景色も、無料のお茶も美味しくて、素敵な美術館です。
↑フォトスポットはこんな感じ。
近くに、これまでのさまざまな展示の歴史を示すボードがあって、なかなか面白かったのですが、館内は撮影不可なので、写真は無し。ちょっと残念。

おまけ

お昼ご飯は交通会館地下の『おかめ』で栗おこわをいただきました。美味しかったです



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『欧文活字の銀河』

2024-09-23 23:58:00 | 行って 見た

印刷博物館に行ってきました。
『欧文活字の銀河』最終日にギリギリ滑り込みました!
割と最近になって、インスタのPR記事で知った展示で、行くかどうか迷ってたんですけど、見ておいて正解。

ざっくりした説明だけど、わかりやすい

可愛い活版印刷機
組んだ活字をプレスして印刷。

前に印刷工房の体験コーナーで栞を作ったことがありますよ。
楽しかった。またやりたいです。

活字〜
年季が入った感じも、またたまらない。

活字を作るための機械。
こんなものがあるのか!!

そして情報を送るのは紙テープですよ。
昔のコンピュータ、というより、オルゴールみたい。



すり減った活字。
溶かして再利用されます。


たくさんの種類の活字。
ずらーっと並ぶと天の川みたい。

自分が好きな字体は、どれだ〜?と探すのも楽しい

アンケートに答えると図録がもらえたのですが、当然、間に合わず。
残念


前に来た時に、綺麗で美味しかったレストラン(社食兼な感じでしたよ)はお休みで、これも残念

今回はいろいろ準備不足だったからな〜、しかたがない。
飯田橋から歩(くのが大変で腰が重くなってた〜!)…かないルートを見付けたので、行きやすくなったし、また次回を楽しみにしよう

コメント (2)
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「空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン」

2024-09-22 23:58:00 | 行って 見た
東京ステーションギャラリーに行ってきました。

チラシ(3種類あって、全部貰ってた・笑)の綺麗なグラデーションが気になっていたフォロン展。

ファンタジーな作風なのかと思っていたらば、Eテレの日曜美術館で取り上げられていて、哲学ぽかったり、メッセージ性のある作品も多いようで、
見ておいた方が良さそう?
→見ておこう! となりました。

展示物は撮影不可なので、案内用のPOP↑

矢印↑→↓←はフォロン作品では重要。
ポスターなどの絵画的作品だけだなく、彫刻、アニメーション、立体的なコラージュなど、興味深いものがたくさんありました。

テレビで紹介されていた、環境問題、戦争、世界人権宣言などのメッセージ作品は、なるほど!でした。
ストレートなものも、こーいう表現も有りか、というのもあって、わかりやすいけれど深い…見ておいて正解。

雑誌の表紙や商業ポスターなどは
すぐわかるものも多いんだけど、もしや、こうですかね?と裏を読みたくなったり。


チケットは、この↑柄でした。
個人的に、なんとなく微妙にEテレ風味で親しみ有り。
綺麗だし、温かい色味なんだけど、なんとなく淋しいような、物悲しさもあったり。

展覧会のタイトル『空想旅行案内人』は、フォロンが自分の名刺に使っていた肩書きだそうです。
空想旅行…だけど、フォロンの空想じゃなく、自分の内面と向き合っているのかも?
イマイチ消化出来てないなぁ。
図録をgetしたので、じっくり向き合おうと思います。


おまけ
日常の空間から人の顔を見つけ出している写真作品があったので、真似っ子↓
レンガの壁の中に顔。
展示室に、もっと顔に見えるのがあったんだよね〜。
勿論、撮影不可。残念。

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