五島遠征記:福江空港に無事到着

2023-09-05 17:49:08 | 離島旅行

 

 

五島歴史資料館の見学を終え、後は空港を目指すばかりと歩みを進める。

 

雨は降っているが、まあ折り畳み傘で凌げるレベルだし、かつ距離は4キロほどなのでそれほど難儀はしないだろう。

 

 

 

 

そういやこういう団地を目にするのって五島に来て初めてじゃないだろうか。

 

はじめまして、そしてさようならだ。名も知らぬ団地よ。

 

 

 

 

それほど時を経ずしてこんな風景に。

 

壱岐など離島あるあるだがサイズ感が小さいため、ちょっと移動するだけで景色ががらっと変わってしまうのである。

 

 

 

 

てな感じで黙々と歩いていると、たいてい気になっているテーマが頭に浮かんでくるものだが、この時はジャニーズ問題だった。

 

ジャニー喜多川による性加害がBBCという「外圧」を通じて明らかにされ、芸能界や芸能事務所、あるいはマスメディアの歪んだ構造がより明確化・問題視されるになったというのは何度か述べてきた通りだが、実はひとりステークホルダー側だけの問題ではないとも思っている。それをもっとも端的に表すのが、特に告発の最初期に見られ、今でも散見される「みんな知っていた」という物言いである。

 

私がこれに関して思うのは2点。

1.
「みんな」って誰や?それが「日本国民」ぐらいの意味で言ってるなら、少なくともワシは知らん。大体なんで一芸能事務所ごときのことを日本国民全員が知ってるなんて話になるねん。お前さんの興味関心があることを勝手に一般化すんなや(ちなみに共有してるはずという妄想については、「『共有できていないという事実』を共有できていない、これを分断という」で書いた)。

2.
この「みんな知っていた」という言辞は、前後の文脈からしても「それが何で今さら問題になるのか(問題にする必要なくない)」といった響きを持っている。こういう発言をする人たちはきっと、この発言が学校でのいじめ、もっと言えば校内での暴力や犯罪行為を正当化する消極的共犯者の発言と完全に重なることをどれだけ理解しているのか。していないのだとしたら、そういう構造的無理解とそこへの安住が、今回のジャニーズ問題を温存した要因の一つと知るがいい(こういう行動がただのメンタリティではなく戦略的振る舞いであることを明らかにした著作が『心でっかちな日本人』だったりする)。

てところかな。

 

その意味においては、ジャニーズ問題は「問題を一般化・抽象化・客体化することで、一度突き放して吟味してみる」という操作をやらずに条件反射で発言・行動する人間が思いのほか多いということを白日の下に晒したのであり、そういう人間の集合体が今の日本社会ですよってもっと自覚したらどうなんかねと思う。

 

 

 

 

ということを考えているうちに空港へ到着。

 

 

 

 

無事にチェックインも終了し、出発ロビーで待機。

 

いや~、離島旅行は対馬・壱岐に続き2回目だが、非常に得るものが多くて楽しい旅だったぜ。

 

次行くとすれば南西諸島かなあ・・・ま、それは時間をかけてじっくり考えるとするっか(・∀・)


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