やまじゅん通信 “きょうのヤマ場”

日本共産党前神戸市会議員 山本じゅんじ WEB通信

そんなに低いの?兵庫県の教材費…

2010-10-09 | 雑記帳

 兵庫県自治体学校・自治研集会に参加しました。兵庫県自治体問題研究所と自治労連の共済で今年で35回目になります。

今年は「地域主権改革で地方自治はどうなる」ということをテーマに開かれました。午前は、神戸大学の二宮先生の基調講演。午後には、保育・介護・障害者・教育各分野でどうなるか、シンポジウムが行われました。

私は午後からの参加。少し話を聞いてきました。渡された資料を見ると気になる記事がありました。

 学校の教材費です。国庫補助廃止で教材費が激減しているという話の中で、基準財政需要額に対する教材費の比率の各県比較がありました。それによると兵庫県は50数%。全国平均は77.5%ですからずいぶん低くなっています。また、隣の大阪は118%。実に半分以下しか確保されていませんでした。また、一人あたりの教材費では、兵庫は3千数百円。全国平均5516円よりもずいぶん低く、大阪の7千数百円と比べると半分程度。教育現場でもいろいろ困難な問題が生じているそうです。それにしても、どうして兵庫はこんなに低いんだ…???

 フロア発言で注目したのは保育士さんの質問。保育制度改革が進められてしまうと、公立の保育士の身分はどうなるか、というものです。そうです。ナマ首は切れません。どうなるか。その質問に対しての回答は”独立行政法人化”。国立大学がそうであったように、保育所の運営体を非公務員型の独立行政法人にする。合法的に公務員を減らせる…。あとは、法人の元でどんどん民間に売り渡せる-そんなシナリオでした。言われてみればそうです。

 実にリアリティにあふれる指摘。改めて背筋の寒くなる思いです。今国で進められようとしているあらゆる改革。一歩間違うと取り返しのつかない結果を招きかねません。

いわば、国のカタチを変えてしまうような大きな流れの中で、新たな視点とたたかいがもとめられている…、そんな思いに駆られた時間でした。


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