最近、娘が寝る前に読んでいる…というか娘によく”読まされる”本があります。「心があたたかくなる話」(だったと思うのですが)というタイトルで、10ページくらいで1つの話が完結する、短編集です。1年生の時に購入した本で、ひらがなが多くでかえって読みにくいのですが、娘にとっては読んでもらっているので、ひらがなだろうが漢字だろうが関係なし。娘ながら、何か心に引っかかる物でもあるのでしょうか。最近は、この本ばかりです。
この本のなかに、阪神・淡路大震災のときの避難所を題材にした話があります。少年と母親、避難所で出会った両親を震災で失った(たぶん)少女の話です。1個のおにぎりを3人で分け合って食べたことなどがその内容ですが、震災当時のことが思い出されて、どうしても読んでいる途中で切なくなって泣けてくるので、前に読み進むことがいつも出来なくなってしまいます。
はよ読んで!としかられるのですが、ちょっと待ってくれといつものこと。震災のことは学校や保育園で話は聞いてはいるようですが、どうしていつも同じところでつまってしまうのか、娘にはまだ十分にその意味が理解し切れていないようです。
今年の成人式で、”震災の記憶をとどめる最後の世代”というくだりがあったように、震災を知る人たちはこれから減っていくばかり。当然、震災の時には娘はまだ生まれていません。というより妻とも知り合ってはいませんでした。本を読みながら、娘には震災のことを少しでも知っておいてほしい、そんな思いを抱きつつ、もう少し大きくなったら、もっといろんな話しをしてみようと思っています。
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