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クラゲ漁めぐり1千万円詐取容疑で組員逮捕 暴力団資金源か? 佐賀県警、実態解明進める

2015-07-03 17:11:07 | 日記

クラゲ漁めぐり1千万円詐取容疑で組員逮捕 暴力団資金源か? 佐賀県警、実態解明進める
2015年07月02日 13時37分

 有明海のビゼンクラゲ漁をめぐり加工業者から現金をだまし取ったとして佐賀県警組織犯罪対策課と佐賀署、諸富署は1日までに、詐欺の疑いで、指定暴力団道仁会系組員の漁業山田昌彦容疑者(44)=佐賀市川副町犬井道=を逮捕した。漁業者と加工業者を仲介し収益を上げていたとみられ、県警は暴力団の資金源になっていた可能性もあるとみて実態解明を進める。

 逮捕容疑は昨年1月、県外のクラゲ加工・輸出会社の60代男性役員に「有明海沿岸のクラゲは全部自分に集まるシステムができている」「買い取り費用として1千万円預けてくれたらクラゲを全部卸す」などと持ち掛け、同年3月に現金1千万円をだまし取った疑い。容疑を否認している。

 同課によると、山田容疑者は漁業者が水揚げしたクラゲを買い取り、一括して業者に卸しており、漁業者が過剰に捕った場合でも引き取って代金を支払う費用として現金を要求していたという。秋の漁期終了後に返す約束で役員から現金を受け取っていたが、返金されなかったため、今年4月に被害届が出されていた。

 山田容疑者は他の業者とも同様の取引をしていたとみられ、卸していたクラゲの量や仲介で得た収益の状況も含め、詳しく調べる。6月上旬には別の詐欺容疑で佐賀署に逮捕され、処分保留になっている。

 ビゼンクラゲは直径70~80センチ、重さ30キロまで成長する大型クラゲで、数年前から佐賀県沖の有明海で大量発生。中国では高級食材として需要が高まっており、クラゲ漁をする漁業者が増加。買い取り価格も急上昇しており、1キロ当たり100円前後から最大500円まで値上がりしたこともあるという。

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