ワカメ産地偽装容疑で前社長逮捕 中国産を「鳴門産」
マルナガ水産に家宅捜索に入る徳島県警の捜査員=9日午前9時30分、徳島県鳴門市
中国産のワカメを使ったワカメ製品を、徳島県鳴門産と偽って販売したとして、徳島県警は9日、不正競争防止法違反の疑いで同県鳴門市の海藻加工会社「マルナガ水産」前社長伊藤五百里容疑者(70)=鳴門市撫養町=を逮捕した。
県警は同日、同社や倉庫、伊藤容疑者の自宅などを家宅捜索した。
逮捕容疑は、昨年1月初めごろから6月下旬ごろまでの間、中国産を使用した湯通し塩蔵ワカメを「生鳴門産わかめ」などと記載した300グラム、500グラム、1キロ、10キロの4種類の袋にそれぞれ詰め、大阪市の業者に計約470トンを約7300万円で販売した疑い。
伊藤容疑者は「間違いない」と容疑を認めている。県警は以前から偽装を繰り返していた疑いがあるとみて捜査している。
県警によると、伊藤容疑者は徳島県内の2社から中国産ワカメを仕入れていた。偽装ワカメは大阪市の業者を通じ、徳島県、香川県、高知県を除く44都道府県の業者に納品された。それ以外にも徳島県内外の三十数社に販売されていた。
2010/05/09 12:29 【共同通信】
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