禅タロットで未来は占えないけれど〈今ここ〉を知ることで、未来は変えられます。

週末の「OSHO禅タロットクラス」に参加されたかたが、大アルカナを一通り学んだ後で「……深いですね、禅タロット。ちょっとあなどってました」と。

一枚一枚のカードに込められたメッセージもそうですが、一般的なタロットには見られないユニークな構成と「禅の超越ゲーム」というサブタイトルの意味が分かると、皆さん「……深い。」とおっしゃいます。カードをめくり、すぐに解説を読んで「ふーん？（なんだかよく分かんないな）」で終わっちゃうのはもったいない！ そう思っていただけたなら、ティーチャーとしては嬉しい限りですね。

禅タロットは「タロットの形をしている」ツール、という表現が個人的にはしっくり来ます。形はタロットカードなので、一般的なタロットと同じように特定のテーマについてリーディングすることが可能です。が、

「この先、〜〜はどうなりますか？」
「わたしはどうすればいいのでしょう？」

といった問いかけは使いません。禅タロットが映し出すのは、あくまでも


【たった今、何が起きているのか】


であり、カードが未来を予言したり、あなた自身への指図はしないのです。
それじゃつまんないって思う人にこそ、使ってもらえたらいいなーとヒソカに企んでいるんですけどね。笑

「未だ来ない」と書く「未来」。明日になれば、今「明日」と思っていた日は「今日」になっています。明日という日は、永遠に来ない……いつだってわたしたちは「今ここ」にしか存在できません。

今、自分がどんな場所にいて、どこへ向かおうとしているのか？

禅タロットが示してくれるのは、まさにそれです。カードを手がかりに「今ここ」を知ることで、自分の思考や行動が変われば、おのずと未来も変わるはず。「なんかコワイ」って言われることも多い禅タロットですが（笑）もし「コワイ」カードが出たとしても、それであなたの未来が決まるわけではありません。どうぞ落ち着いて、その「コワイ」カードをよーーく見てみて。あわてて解説書を読む前に、

・このカードの何を「コワイ」と感じたのだろうか？
・他にも気づいたことはないか？
・本当にこのカードは「コワイ」カードなのだろうか？
・今、自分の内側で何が起きているんだろう？

そんな風に、カードを通してあなた自身と対話してみてください。その後で解説を読んでみて、また改めて「内側で起きていること」を見つめた時──何かが既に変わっているかもしれません。

不思議と先月末から「禅タロットを学びたいんですが」というお問い合わせを立て続けにいただいてます。お一人からでも随時開講しておりますので、ピンと来たかたはいつでもこちらの禅タロット専用フォームよりご相談くださいね。

クラスを終えて、引いた一枚はこちら。


＜流れとともに、参りましょう。