農業をやりたい!

美味しい果物・野菜を作ってみたい。全くの経験なしでも、農家になれるのか? 憧れの農業ライフへのチャレンジをつづるブログ

新種の野菜を育てるということ

2011年04月26日 | 就農関連
こんにちは、将来、農業をしたいエダマメです。

今回は、新種の農作物について書いてみたいと思います。

エダマメは、週末農業スクールに通っていて、そこで色々と実際に農業をやっている方から色々と教えてもらっています。その中で新種の農作物の話が出て来ました。

新種の農作物というと、どういうイメージですか? エダマメは、新しもの好きなので、もし、スーパーで見たことのない野菜や果物が売っていたら、つい買ってしまうタイプです。コンビニでも、新商品にはつい手が伸びてしまいます。

ここでいう新種の野菜とは、日本ではなじみのない外国産の野菜であったり、新しい品種改良の結果の野菜などです。

皆さんの中には、新種の野菜にトライするのに躊躇する方もいるかもしれませんが、エダマメは、新種の農作物とは、とても将来性が高いような気がします。ですので、実際に、農業を始めた後、色々と新種の野菜を育ててみるのも楽しいと思っていました。

しかし、実は新種の野菜を育てるのはそう簡単でないことが分かりました。その理由は農薬です。エダマメは、別に有機肥料・無農薬野菜をかたくなに目指しているわけでないので、農薬も必要なら最低限を使用する農業を考えています。(農薬について調べれば、調べるほど、適正に使用していれば、毒性は一般の加工食品や風邪薬などに比べて毒性が低いと考えています。これはまた、機会があれば書いてみようと思います)

農作物に農薬を使用する場合は、農薬取締り法という農林水産省が定めている法令があります。この中で、とうもろこしに使用してよい農薬、米に使用してよい農薬、トマトに使用してよい農薬といったように、作物ごとに使用しても良い農薬の種類が定められています。

農薬メーカーは、新しい農薬を開発したら、その臨床試験までの結果を、役所に提出して、農薬取締り法の中に入れてもらいます。その処理には、実は多大なコストと時間がかかるとの事です。また、既存の農薬であっても、違う作物に使用する場合は、同じようにその作物に対しての一連の結果の提出が必要です。

そのため、農薬メーカーにとって、売れるかどうか分からない新種の作物に対して、農薬を登録する作業はわずらわしいもの、とのことです。そして、実際、日本であまり栽培されていない作物に対しては、農薬を登録しない方向で進んでいるようです。

そうすると、新種の作物を作りたい農家にとって、その作物を作りたいが、法令で使用を認められている農薬がない、というような状況になります。法令で認められていない農薬を使用すれば、当然、その農家は罰せられます。無農薬で作ることができれば、一番良いのですが、高温多湿の日本では、どうしても虫や病気が発生してしまいます。そして、味より見た目が悪くなってしまい、商品価値がなくなってしまうでしょう。

その結果、農家側も、新しい作物を作ろうという気にならない、とのことです。そのため、日本の農家は、結局は同じ種類の農作物を作ることになるようです。

エダマメがアメリカにいた頃、アメリカのスーパーには、本当に色々と見たこともない野菜や果物が並んでいました。アメリカの場合は、地元で作っているというより、全世界から輸入しているようです。長距離の輸送に耐えられるように、明らかに防カビ剤や、ワックスが塗ってあるような果物も多くありましたが、皆、気にしないで、買っていました。

その多様な野菜や果物を、色々と試すことができるため、週末になると、スーパーに行くのがとても楽しみでした。ちなみに日本産のフジリンゴもFujiといって、かなり人気があるリンゴとして売られていました。温州みかんは、なぜかSatsuma(薩摩?) の名前で売られていました。

アメリカには、世界中の国の人達が移民で住んでいるという背景もありますが、本当に多くの食材が揃っていました。日本人も、かなりのグルメです。移民などほとんどいない国なのに、世界各国の料理店が揃っており、日本に居ながらにして、世界の料理を味わうことができます。

農薬を厳格に取り締まることは大事ですが、その中でも、世界の野菜や、新しい品種の果物がもっと気軽に農家が挑戦でき、市場に提供できるようになれば、ただ単純に楽しいだろうな、と考えてしまいました。
もし、エダマメが就農して、自分のための野菜を育てる余裕があったら、色々な品種の野菜を育てて、食べてみたいと思います。農薬が使えずに、見た目が悪くなっても、自分で楽しむ分には、きっと気にならないでしょう。
それじゃあね。

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