羽花山人日記

徒然なるままに

ドリトル先生

2022-03-28 20:44:49 | 日記

ドリトル先生

生物学者の福岡伸一さんが,昨年4月1日から朝日新聞に連載していた『ドリトル先生 ガラバゴスを救う』が,今日で終了した。著者が『新ドリトル先生航海記』と銘打ち,ヒュー・ロフティング原作の『ドリトル先生航海記』からキャラクターをそっくり拝借して書いた児童向けの空想小説である。

新聞の連載小説を読んだのは,実に久しぶりである。

動物と通話ができるドリトル先生は,ある日小鳥から,イギリス政府がビーグル号という船をガラパゴス島に派遣するという話を聞く。最後の楽園ともいわれるガラパゴス島の自然が攪乱されるのを危惧したドリトル先生は,助手のスタビンス少年,オウムのポリネシアとともに,気球に乗って先回りしようとする。途中で気球は墜落するが,冒険の末ゾウガメに助けられて,エクアドルの首都キトーにたどり着く。そして,いろいろな動物の一団を組織して,独裁者フロリアン大統領をだまして,ガラパゴス島のエクアドル領有を宣言させ,ビーグル号が到着しても,イギリスは領有権を主張できず,ガラパゴス島の自然は守られる。

そもそも動物と対話ができるのは不可能であり,不可能を可能にしたフィクションが原作の魅力である。博識な福岡さんは,話の随所に科学的な理論に基づく挿話を入れて,もっともらしい福岡流『ドリトル先生航海記』を作り上げた。最後の方で,重力加速度の計算で初歩的な間違いをしたのはお愛嬌である。

わたしは,若き日のチャールズ・ダーウィンとドリトル先生がガラパゴス島で遭遇し,どんな対話をするかと期待したのだが,意外とあっさりした描写で終わったのはいささか残念だった。さすがの福岡さんも,『種の起源』のヒントをドリトル先生がダーウィンに示唆したとまでは書けなかったろう。

子どもの時に愛読したドリトル先生の物語をベースに,自分の小説として書き上げた福岡さんの童心をうらやましく思う。

 

残念高安

稀勢の里以来久しぶりに,茨城出身の力士高安が優勝するのを期待したが,残念がら今一歩のところで大魚を逸した。土浦市役所に集合した地元ファンの落胆は大きかったようだ。

 

サイバー攻撃?

昨日,パソコンでインターネット上のウクライナ軍による反攻の記事を読んでいたところ,突然画面から記事が消えた。夕方のニュースで,同じようなことが起きていることを言っているのを,カミさんが小耳にはさんだ。

わたしのパソコンで起きたことが,サイバー攻撃の類によるものかは不明だが,ちょっと気味が悪い。

太平洋戦争当時に比べると通信手段は格段に向上している。フェイクニュースや通信妨害も,同時に増大しているが,こうした妨害を越えて,ウクライナの戦争に反対する世界からの声,そしてウクライナで起きている真実をロシアの人々に届けることが大切である。

 

STOP WAR!


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3 コメント

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Unknown (KamijimaAkio)
2022-03-29 08:25:22
我が家では、家内は新聞の連載小説『ドリトル先生 ガラバゴスを救う』を含めて殆ど読んでいますが、私は殆ど読みません🤣
高安が優勝を逃して、茨城県民はさぞ残念だったことでしょう。
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Unknown (天野明)
2022-03-29 09:23:37
小生宅も家内は連載小説は読んでいますが小生は読んでいません。デジタル・アナログ。技術的には大きな差がありますが人がやっている事ににたいした違いはありません。人間社会の「悪」を押さえて「善」の領域を広げる為に情報技術は貢献活用すべきですね。フェイクニュース等排除したいです。
高安は残念ですね。胸毛が薄くなったのは稽古の賜物かとも思います。来場所に期待しましょう。
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Unknown (山人)
2022-03-29 13:57:19
それにしても,優勝した若隆景はいい力士ですね。新関脇で初優勝。希望の星です。
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