野 生 動 物
一昨日の朝日新聞B面に、『心ひかれる野生動物は?』という、読者へのアンケートの結果が載っていた。
設問と回答の様式は不明だが、おそらく候補の動物からお気に入りを複数選ばせたのであろうと推察する。
1位は断然ペンギンで、パンダ、イルカ、ラッコ、コアラと続いている。上位20位までの中で、日本に生息しているのはニホンザル、キジ、キツネの三つだけである。
日本人にとって野生動物とは、圧倒的に動物園や各種媒体の写真・動画に登場するもののようだ。わたしが日本で目にした野生動物は、野鳥を除くとほんの数種である。
ところで、野生動物とはどう定義されるのだろう。
広辞苑では、「野生」の説明として、「動植物が自然に山野に生育すること、また、その動植物。」とある。ほかに三つほど辞書を調べたところ、皆同じような説明で、「自然に」と「山野に」が共通してあげられている。
とすると、海に生息する動物は野生動物ではないのかと言いたくなるが、これは褒められた難癖のつけ方ではないだろう。先に挙げたアンケートでは、クジラが9位に入っている。
われわれにとって、身近に生活根拠を持っている動物は、家畜や家禽でなくても野生動物とは言いにくい気がする。ネズミがその例である。
また、わたしにとって野生動物といった場合の動物には、昆虫類は含まれていない。カエルは微妙である。思念の中にどうしてこんな区別が生じるのか、うまい説明は見つからない。
しかし、「野生動物の保護」というような時は、そのような「差別」はしていない。
どうも、今日のブログは屁理屈ばかり並べたような気がするが、ここ限りにして、おおらかに「野生動物」と向き合うことにする。
ところで、野生のアマガエルは近畿あたりを境界線として、東西2種類に分類されるという研究結果が発表されている。この話は、日を改めてブログに載せることにする。
アナグマ?
2002年にイグアスの滝付近で遭遇した野生のアナグマらしき動物。人間を怖がらないで、うっかりするとテーブルの上の食べ物を持っていかれてしまう。わたしが座っていたテーブルにもお出でになった。日本語がわからないだろうと「ノー」と言って追っ払った。
STOP WAR!
「野生動物」の定義は私も「適当」の方が良いと思い
ます。