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羽花山人日記

徒然なるままに

冷蔵庫

2025-06-21 20:03:01 | 日記

冷 蔵 庫

冷蔵庫が氷を作らなくなった。

これまでにも何回かそんなことがあり、数日にして回復していたが、今回は10日以上続いて、とうとう製氷室の氷がなくなり、コンビニで氷を買ってくる羽目になった。

いつもお願いしている電気屋さんに電話したら、購入後15年と聞いて、部品がもうないのではといわれたが、とにかくきて調べてもらうことにした。

顔なじみの電気屋のTさんはわが家に入ってくるなり、「それが故障の始まりでだんだんつかえなくなりますよ。」と、カタログを広げ始めた。

その勢いに押されて、「どれどれ」とカタログを覗き込んで話しているうちに、買い替えるのが既成事実化し、搬入の日まで決めることになってしまった。

その次の日、カミさんが「冷蔵庫が氷を作っているわよ。」というのを聞き、氷室をのぞいてみると立派な氷が積みあがっていた。

なんとなく冷蔵庫が延命願をしているような気分になり、カミさんとどうするか相談した。結論は、「このまま使い続けて、どうにもならなくなった時にこちらが体力・金力がなくなっていたらと考えると、今が潮時かもしれない。これは神のお告げである。」ということで、買い替えを決定した。

デイケアに行ったカミさんが仲間にこの話をしたら、みんなから15年とはよく使ったものだと感心されたという。その話を聞いて、なんとなく忸怩としていた気分がさっぱりした。

冷蔵庫君。長い間ありがとう。

 

 カルーセル麻紀さん

朝日新聞の『語る 人生の贈り物』に、カルーセル麻紀さんの経歴が連載され、昨日完了した。何気なく読んだ内容の凄絶さにひかれて毎回目を通してしまった。

15歳で釧路から家出し、世界中を有為転変、82歳の今日に至るまでの経歴が、赤裸々に述べられていた。特にモロッコで性別適合手術を受けたくだりは、凄惨だった。

生まれた時の名前は平原徹男、平成に入って戸籍変更して平原麻紀を名乗る。家族の墓を平原徹男名で釧路に作ったという。

麻紀さんは、今年毎日映画コンクール助演俳優賞を受けた。男優でも女優でもなく、「俳優」である。男女の性別の枠を見事に撤廃させた。

性を超越し、道徳にせよ反道徳にせよ、この人なりのけじめをつけているのであろう。

こんな人生を生きた人がいたのかとひたすら驚き、かつ感心した。

朝日川柳から

 「人生は自分が大好き麻紀の声」

東京都 秋山陽香様

 

STOP WAR!

 

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3 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (kami)
2025-06-22 08:12:28
我が家の冷蔵庫も製氷ができなくなったのを機に交換したようです。15年近く使いました。冷蔵庫君ありがとうですね。
『語る 人生の贈り物』は良く読みましたが、私の偏見で、カルーセル麻紀さんは、パスしました。ゴメン、ごめん。
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Unknown (天野明)
2025-06-22 14:13:28
我が家の冷蔵庫は使用10年となりますが現在の所異常ありません。冷蔵庫にはもう少し頑張って欲しいと願っています。「語る 人生の贈りもの」はカルセール麻紀でしたので読みませんでした。山人さんのブログを見て読まなかった事が悔やまれました。残念。
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Unknown (山人)
2025-06-22 19:26:03
この歳になると耐久消費財を買う判断が難しくなりますね。早めに手回しすべきか、このまま我慢して持ちこたえるのを期待するか。
返信する

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