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社会保険や働き方にまつわる「よもやま話」をご紹介します。
(扱う法律の内容は概要です)

箱詰め(代行部分/職域加算/確定拠出年金)

2012-03-11 | よもやまばなし社会保険
 スズキは只今引越作業中。
なんでもかんでも箱詰めしてしまうと、大切なものが埋もれてしまいそうで
どうもうまく進みません。3年前の新潟への引越で慣れてると思ってたのに…。

企業年金2100億円ほぼ消失 AIJ投資顧問 120社から受託
(東京朝日(夕刊)2012年2月24日1面)

 埋もれるどころか消えてしまっては引越の意味なし。
企業年金はお給料を元手にカイシャもお手伝いする年金のこと。
その多くは厚生年金基金という箱で運用。
ここにはアクチュアリー年金数理人)という人がいると聞いてたけど、
中小企業ではそうでもないらしい。

投資のプロ 不在8割 厚年基金 乏しい専門知識 厚労省調査
(東京朝日(新潟)2012年3月3日3面)

 そこで頼った運用先の箱を開けたら冒頭の記事の結果に。
この春から、学生のときにニガテだった数学の授業を担当しなければならない自分
(アクチュアリーの知り合いなど当然いない)と重ねると、他人事とは思えないなあ~。

52基金 公的年金にも「穴」
(東京朝日(新潟)2012年3月8日3面)

 さらにやっかいなのは、箱のなかの仕切りがフクザツなこと。
基金は本来クニが運用する厚生年金の一部(代行部分)も箱詰めできてしまう。
そうすることでフツーに厚生年金をもらうより多くもらえる可能性が。
年金相談で基金の記録を見つけると、
「上乗せだけじゃなくて本来の年金も少なくならないように、基金にもちゃんと連絡してくださいね」
と言ってきたけど、今回はどう説明しようか…。

職域加算の扱い焦点 年金官民格差 廃止 慎重論も
(東京朝日(新潟)2012年3月8日4面)

 共済年金(公務員じゃないスズキの私学共済も)は厚生年金ではないので基金はない。
そのかわり職域加算というものでカバー。
箱を上乗せするだけのお手軽さとなかみが税金なこともあって、
簡単には引越できなさそう。

確定拠出年金の脱退要件 被災者支援へ緩和
(東京朝日(新潟)2011年9月26日1面)

 上乗せ部分をヒト任せにせず、箱のなかみを自分で増やすのが確定拠出年金
本来は年金をもらうときにしか開けることができない箱を
開けられるようにしたというのがこの記事。

 (東日本)大震災から1年を機に、震災を忘れないためにも再確認。


 こんな本も…
年金保険法 基本理論と解釈・判例』(堀勝洋著)
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