夕空ノート

管理人、天野空流の日々を書き綴る場所です。出かけた際の写真などを中心に書いていこうと思います。

今後どうなるのか?先行き不透明な国際宇宙ステーション

2008-03-12 23:51:45 | 宇宙
先日はじめて絵チャというのをやったのですが、これが意外に楽しい♪
・・・そしてタブレット直描きは難しい(^^;)


さてさて、3月11日にエンデバーが無事打ち上げられました。
今回は日本人宇宙飛行士をのせている+日本実験棟「きぼう」を搭載しているとあって日本のメディアでも大きくとりあげられています。
今後今年と来年をかけ、日本実験棟の増設がなされていく予定で、これが完成すると交際宇宙ステーション(ISS)はいよいよ完成となります。

ただ、問題となるのは今後。
2010年を目処にNASAのスペースシャトルは全機退役。
NASAは国際宇宙ステーションの管理権をロシアに完全譲渡の予定。
今後NASAの目指すべき先は火星の本格調査としており、NASAにとって宇宙ステーションがお荷物となる状態です。
宇宙ステーション建設初期1998年のロシアモジュールの老朽化もあり、ISSは先行き不透明になってきました。
現在日本では衛星打ち上げロケットとしてのH2Aロケットがありますが、人が行き来する往還機は1機もありません。
ロシアにはソユーズロケットがあるのですが、こちらは操縦者含め3名しか乗船することができず、スペースシャトルに比べ、あきらかに輸送能力が劣ります。

ところで、宇宙ステーションへのロケット打ち上げはスペースシャトルだけと思われているようですが、実はこれ以外にも存在します。
宇宙ステーションには長期滞在クルーがおり、その交代要員やモジュール、その建設メンバーの輸送はスペースシャトルが担当していますが、その長期滞在クルーのための食料、酸素、燃料はロシアの無人貨物ロケットが担当しています。
そのロシアの貨物ロケットが「プログレス」
ロシアの宇宙ステーション「ミール」の時代から活躍しているロケットで現在までに20以上がつくられています。
このロケットはロシアの宇宙基地から物資を積んで打ち上げられ、無人飛行、宇宙ステーションに自律ドッキングを行い、滞在クルーに物資を届けています。
またこのロケットは次の補給船がくるまでステーションにつないでおき、次の打ち上げが決定したところで、ステーション内の不要物やゴミをつめこみ、ドッキングを解除、大気圏に突入させ完全に燃え尽きることになっています。
またもうひとつ重要な役割が宇宙ステーションの高度維持。
実は国際宇宙ステーションは完全な無重力化にあるのではなく、大気圏のわずか先なので、地球からの引力を受け、常に地上に向かって落ち続けています。
そこでドッキングしている貨物ロケットで、定期的に軌道を揚げ直しているというわけです。


今後どうなるのか気になる宇宙ステーションではありますが、何はともあれSTS-123クルーの活躍に期待。

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