ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

レッスンの前のルーティーン~自閉症児M君

2018-12-27 | 自閉症児 M君の不思議

マサ君(特別支援中1・自閉症)は、何時も同じ話をしたがります。

多分、同じ話をすると心が落ち着くからだと思います。

マサ君は、大きくなったら救急隊員になりたいらしく、

「救急隊員になったら、(夜中に)寝てはいけません。」とか、

「ピアノの後は、救急隊員に戻ります。」とか、

毎週、自分が救急隊員になった時の事を想像して、
嬉しそうなお顔で語ってくれます。

 

その他には
「こう君(仮名)は何時に帰りますか?」も、必ず聞きます。

こう君と云うのは私の次男です。

次男は、マサ君のレッスンの時間帯に、
夕方からの部活の為に家を出ることが多く、

マサ君は、玄関で用意をする次男の気配が気になってしょうが無いのです。

 

以前、マサ君が
「こう君は何時に帰りますか?」と聞いてきた時に

「こう君は、昨日の夜、12時半に帰ってきました。」
と答えた事がありました。

マサ君はビックリした顔をして
「そんな時間に帰ってはいけません」と言いました。

 

それ以来、かれこれ1年以上、毎週同じ質問をしています。

しかも、毎週、と~っても嬉しそうに聞くので、
私も「はい、こう君は、夜中の12時半に帰って来ました。」と答えます。

マサ君は、満足そうに笑います。

 

何時だったか
「昨日は9時に帰って来たよ。」と答えたら、

ガッカリした顔をして、
「何で早く帰ったの? 12時半じゃないのですか?」
と、質問されました。

なので私は、マサ君の期待を裏切らないように?

毎週、「12時半に帰りました。」と答えるのです

 

 

そんなマサ君ですが、すっかり8分の6拍子をマスターして、

今は付点4分音符の練習をしています。

付点4分音符の曲は、
左手の伴奏を付けるとタイミングが難しいのですが、
それでも難なく弾けるようになってきたので大したものです。

「マサ君、難しいのに立派に弾けますね。
さすが天才ですね。」

「はい、僕は天才です。」
とニッコリ笑うマサ君

そんなマサ君が、可愛くてたまりません。

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