ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

アスペルガー児Y君~可能性は計り知れない

2018-10-11 | アスペルガー児 Y君

先日は、中1のヨウ君(アスペルガー児)のレッスンでした。

ヨウ君の中学では、9月に入ってから、テストや運動会など行事が続きましたので、
最近は、練習をしないでレッスンに来ることも多かったのです。

でも、学校の行事が一通り落ち着いたからでしょうか、
また真面目にピアノの練習をするようになってきました。

 

一通りレッスンが終わった後、ヨウ君は「先生?」と言いました。

ヨウ君は 何かを言う前に、必ず「先生?」と言うのです。

その言い方は、控えめで、
でも、勇気を振り絞ったような問いかけなので、
私はその都度、少しだけ身構えます。

「ヨウ君、なあに?」

「あのね、先生。この間、テストが戻って来ました。」

「まあ、そうなのね。」

「数学は93点でした。」

「今回も良い点だったのね。素晴らしいわね。」

「でも、凡ミスが多かったので、悔しいんです。」

「ああ、分かっている問題を凡ミスをすると、悔しいよね。」

「はい、悔しいです。」

「今度は凡ミスしないようにしなくっちゃね。」

「はい、そうします。」

 

ヨウ君は、中学に入ってから学力がグンと伸びて、
今まで数学は、100点ばかり取っていました。

それが93点だったので、
いつも控えめなY君が、私に報告する程悔しかったのでしょう。

 

ヨウ君は小学生の頃は、通級指導教室に在籍していました。

アスペルガーとADHDを併せ持ったヨウ君は、
知能の遅れは無いものの、集団授業には無理があったのだそうです。

それが、今では普通に集団授業を受け、
数学の得意な中学生になったのですから、
子供の可能性は計り知れないな~と、しみじみと思います。

これから中学、高校~と進む中、どれ程の可能性を広げるのか、
ヨウ君の成長が、本当に楽しみです

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