七七ブログ

タダの詩人「七七」による人心体実験の記録 

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2009-03-09 22:28:03 | 自動書記
これはだめだ まだ保ったままだ
ほかの惑星の中に生まれた
もう一つの これ以外のすべての可能性の中に
拡散が止められないなら 粉々の体のかけらに全てを託して
今ここで死んでしまえ
死の向こうに何があるのか誰も知らないし
やがて超える虚空の現出 失うものはこの世にはない
悲しくない 寂しくない 空しくもない
極彩色の高笑い
はみ出たあまりをひねりつぶした
指差す切っ先がかまいたちにずたずたにされた
俺が崩壊する現場で起こった新しいざわめき
地獄でまた会おう 
暗黒の炎が内側から天国を焼き尽くす
消えてしまう 両方とも同時に
その時だけは身を切られるようさ
地下室から持ち出された
絶望感
寒空の下恥じている
無力感
遠い夕焼けを見つめている
遠吠えが読んでいる
もどかしくて狂ってしまった
おかしくなったまま走り出した
スピードを上げて止まれなくなった
1ミリでかわして抜け出てまた取り戻した
家に帰る間にまたなくした
ループする毎日の輪の中に凪いでいる台風の目が見つめている
血管が充血 運命の満月 輪廻の惑星直列
ひとつながりに全てが並んでしまう偶然に
可能性があるが起きることのない誕生祭
頭の中の嵐 頭の中だけの嵐 頭の中だけの究極の自由
自家中毒の乱用者 無性生殖
深淵にダイビング 突き破ってしまうまで墜落するイカロス
物理法則が通用しなくなる速度 光並み
絶対零度で停止する危険信号 終わらせろ
舞踏病
意味のない笑いを泣き顔に塗りつぶせ
赤を黒く塗れ
壁に向かって叫べ
後ろから突き抜けるから
ものは必ず腐って落ちるから
俺も落ちてゆく
底知れないぬくもりの中で
眠りに落ちてゆく
ろうそくが消えてゆく
燃え尽きる
疲れ果てた脳味噌が
片隅でうずくまって
夢にうなされている




 

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