七七ブログ

タダの詩人「七七」による人心体実験の記録 

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2005-12-21 03:11:52 | おしらせ
明日 泡 まかせっきりの姿は
揺れるクラゲ 波が高いのに身を任せていると
周囲の喧噪もどこ吹く風の あんた貴族だ
瓶の中に住むめだか 魚 許された
絆引きちぎった 友の死に 漂う死骸に
お前もクラゲも 
踊ったんだ
揺られるままに
そのままに
穴の中に
吹きだまるままに つもりつもり
いくつものぬくもり 掴まるところのないどろどろのぬくもり
落とし穴を掘って待っているぬくもり
闇を切り裂き閃光の中に出現するぬくもり
漏れだしてぬめり 俺は嘔吐
これぐらいじゃないと面白くないね
俯瞰した都市の上から緑色の雨が降り注ぐ
機械は錆び付き苔むして 人間は発狂し乱交し人口は爆発して粉々に砕け散った
明日はカレンダーの中にいて今になると死んで繰り返しだけが存在を支え
原子核の中に潜り込んだ素粒子が転生するまでもなく惑星のように回転し生命を育み
東の空が朝焼けに染まり夜が死んでゆくのを涙をこらえてみまもった5歳の妹は
戦場の記憶をよみがえらせる失われたつながり盲点の再発見が今まさに見つけられようとして
目指すほんざすはえくとうざすに飲み込まれた扉は閉じてしまったんだ
投げた槍が地上を一回転して己を貫き通す瞬間を引き延ばして大きくして高く掲げて
旗に包まれて落ちる穴はゴールであり新しい始まりの繰り返す憂鬱を
けす 消すけすけけけけすけすううう 芥子のみ ケスと 言えないタブーに触れるから
不可触貴族様よ 独身貴族様よ あいつらみんな皆殺しだ
死にまくれ 鮮やかに
怖いなんて 損なだけ
八月の中に とろけて行きそうさ
記憶の中に 使える物なんて何もないのさ
さあ
あさだ
朝を食え
決めまくれ
立ち往生仁王立ち
オーバードーズの
その先の
ストライクだ