七七ブログ

タダの詩人「七七」による人心体実験の記録 

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2007-08-02 02:40:12 | 自動書記
髪の毛が曲がってる 顔面を掴まれて
がんがん叩き付けられて 本は燃やされてハイになって
ボロボロの引きずられた後を辿って行く
隠し持つ 心の奥底にある俺の本音は
しゃべればきっと吊るし上げられる 
この世では許されない神聖なるルール
俺にだけ必要ながらくた 
気まずい沈黙 打ち破る 謎めいた表情を解体する
解体し尽くしても見えない全体性に存在する
夢にしか見ることがない理想郷 それを説明しよう
泥をかけずにはいられない 羞恥心に目がくらむ
一瞬かいま見せて また隠して 
すべては見せられない 君を傷つける俺の本性
見せたことはない 話したこともない 絶対に教えられない
そもそも伝える手段すらない
俺の宗教 崇拝者の俺 奇妙な儀式 聖痕を刻み付け法悦の中に射精する
人間ですらない その必要すらない 昆虫と変わらない
盲目の脳無しバクテリアの熱狂 俺を構成する見せかけの物語を脱ぎ捨てた姿
暗黒にそっと微笑む 毒を食い荒らす 遠くをじっと見つめて思考停止する
雨のシャワーにうたれながら 雷を追いかけて
草原で泣き叫んで 森に抱かれて眠りたい
風の中で目を閉じて 炎の中に面影を探して
雲が流れ去るまで佇んで 深海底まで沈んでいきたい
想像力に襟元を掴まれて 遠く投げ飛ばされた
走馬灯のように 星空を駈けてゆく 極大を垣間見る
うつろな目 かわいそうな奴 もう二度と戻れない道を行く
理由を見つけることはついにできなかった
取り逃がした でもそれで満足だった
苦笑いで飛び込む 運命の壁に落書きを
証明を 不可能を 悪あがきを
どこまでも続く階段 意味もなく登ろう
掲げよう 実験室の看板
クレイジーモルモット 電子の波でサーフィン
ここにある ここにあった 確かながらくた 文明のゴミ捨て場
ノイズ除去装置を解除する リアル垂れ流し 不法投棄される切実なゴミ
俺たちはゴミ 文明とはゴミ 宇宙のゴミ 地球人類
吹けば飛ぶような常識 硬く握りしめて震えが止まらない
落伍者 敗北者 悲しい歌を口ずさむ挑戦者
もはや表情のない仮面 アルカイックスマイル
実は知っていた秘密 隠しても無駄だった
静かに微笑む表情で言わなくても分かっていた
隠したつもりが すべてばれていた
無駄な努力を哀れんで花を一輪
ここにさしておく