七七ブログ

タダの詩人「七七」による人心体実験の記録 

16

2005-11-26 00:13:52 | 自動書記
ウサギ 野うさぎ つきのウサギ
胸騒ぎ 光 最南端の岬
過ぎ行く秋 鋭い切っ先 欲望のあがき
鍵 薪 冬の股裂き
怒りの 餓鬼
木っ端微塵
自ら砕け
東京に降り注ぐ
雨の夜
涙雨の翌日のからからに乾いた風の中に聞こえる
さよならと
まかせたぞ
やつは寿命を終えて上空に立ち昇ってゆく
それを合図に北から新しい若者が怒りのあまり餓鬼に成り果てる
犠牲はつきもの だがそれに見合った誇りと尊敬を
皆砂時計を背負って砂漠を渡っていく 夕日に長い影を落としながら
希望の火を天界から盗んでこようと送り出された刺客
カルトの落とし穴に吸い込まれる列を横目に
意味不明という怪物の寝ているそばをすりぬけ
弱点が武器に変わる特異点をスキップで飛び越え
斜めに追っ手をまいた陰でまぐわい
溺れ のめりこみ 役割を終え
また放り出された北の刺客
もともと誰に頼るわけじゃなく
また一人旅が続くだけ
星と星ほど離れていても
わかるんだ
尊さと卑しさが引き裂いたブラックホールサン
引力に身を任せ




がつん
ここは墓場の奴隷隊の虎の穴
生存競争のmaxレベル2005年日本国 太陽系地球
宇宙の誇り高き王子たちの挫折
はるか故郷を思いつつ
今日も発泡酒さ
にがい
泡沫
破裂
でかい破裂
膨張収縮
速度は速まるばかり
舵をとれ
遅らせろ
止まれ
お前の呼吸は速すぎる 
あっという間に生きるつもりだ
都市の野生動物たちは滅びを悟ったのだ
だからなんだってんだ
我が家のアルカイダ
眠れ子守唄
撃ち続けろだだだだだだだだ
ただのダダ
後ろめたくなんかない
ただ だだだ だだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだ
まだだ
まだまだだ



15

2005-11-11 04:20:24 | 自動書記
火の光 疲労 東 ひずみ ひひひひひひひひ
ひからびた世界だよここは
星もよく見えない 東京都港区新橋
今日も空ばかり見てた 悪いけどビルなんか見てない
テレビの騒ぎもまるで聞こえない なぜか俺の周りは沈黙
時間が
けずられた
痛みは
なかった
少し
ひっかかった
ささくれ立った荒れ地をならすブルドーザーの大群が総理の一声で動き出した
再開発の波が俺の脳内にも押し寄せ
記憶はもう曖昧だ 新しいものを建設するために記憶を少し削った
落とし穴を掘り進み砂漠の果てにつなげておけ
狂気を落ち延びさせろ
検閲の魔手が伸びてくる
正気を装う
ここは俺が引き受けた
皆の大嫌いな狂気を落ち延びさせろ
やつはまた戻ってくる
救世主として
監獄の扉をぶち破りに戻ってくる
多様性の極点
お前を守る不条理な逆転
紙一重
裏表
忌み嫌われたものがさすらい成長を遂げ復活する
今のおしゃれは明日の悪趣味
今が転げ落ち次が玉座に
次の次の次の
そのまた次ぐらいの速度
スピード狂が予言を残して命を落とす時
それは今日のような何でもない退屈な一日
地下で狩られる狂気が逃げ道を求めて地上にちらりと姿を現す時
それは疲れのたまってくる木曜日
目配せの共謀罪で内なる子供が濡れ衣を着せられる時
他人任せの大衆がついに真実を知ることなく眠りにつく時
硬直した都市に大地震が最初の亀裂を刻み付け
後はもうでるわでるわで暴動なんてもんじゃない
激しく傾いてその揺り戻しで揺り揺られ
永遠に安定することなどない火山地帯日本国
揺れている 噴火している 飛び交う小切手の裏側で
スピードを上げすぎた次が破滅を予見した歌声を背負った狂気が
だぶついた情報とやらの網の目をくぐり抜けて砂漠の果てに逃げ延びたのは
何の名前もない今日のサーズデイアフタヌーン
どこまでも名付けることのできないただの一瞬間
それが未来をつないだ
記念すべき一撃だった
さかしま
うやむや
おとぼけ
ケムに巻け






14

2005-11-02 01:16:40 | 自動書記
ゆるいところから パレスチナ辺りまでの道のりを
とぼとぼ 
車はストップ 数秒後に爆発
拘束された場所から母への手紙
ゆるゆるのベルト きつく締め直しておいてくれ
ハシゴ掛けてひとつ上ればハリウッドだった
どうりで 嘘くさい筈 そんなんじゃ楽しめないしもてないぞ
コンコルドで出勤 ドラマ化 映画化 しゃれにならない現実化 
幻覚映画館真昼のゆらゆら 脳内に閉じ込められた俺のエーテルが俺を浸食しはじめる
シンクロニシティでつながった道をつたって砂漠の果てに逃げた
遠くに燃え上がる街が見える みんな楽しそうに殺しあい
中毒のために痛みも感じずに 刺し貫きあっている
茜さす街 赤い街 血に染まる街 赤い赤い街
赤いレンズを通して見たことのある風景を見るお前のまなざし
敵味方に分かれたかつての友達 壊れたのは赤い杯
初めからなかったと納得させようと取り出すハンカチ ぬぐい去った痕跡
文字で書き表すのはあきらめた砂漠の古代文明の遺跡
後悔もむなし やってる最中はエクスタシーでいきっぱなしだったくせに
逆さに開き ずぶぬれになった人には見せられない性癖
今日こそは是非 
合図の汽笛
別れの駅

敵の攻撃は間違えた味方の爆撃
敵はどこだ 敵がいないと俺もどうしていいものか
味方じゃないけど敵じゃないつまり日和見主義あるいは無関係
放っといてくれ みんな放置プレイ
沈黙の森林のために種をまく自意識の奴隷
のっとられたからだを乗っ取り返せ 
言葉を盗んできて作り替えて時限爆弾もセットして返してやれ
意味なんかなくていい ないほうがいい 人類の存在のように意味がない
ぴったりと寄り添う言葉がやがて本体を乗っ取ってしまうんだ
言葉以前の本体

此処
此れ
この
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原子
細胞
2005年11月2日
胃の痛み
アレルギー
満腹
不安
希望
絶望

バーチャルリアリティ
ただの記号

手先
作り出す手先
足先
冷えて固まる足先
もうこの先は見えない
今より前はまだ見えない 今になるまでは見えないわからない
この後も見えない もう過ぎ去った駅には戻らない
記憶など曖昧 ねつ造の疑い 誰にも真相はわからない
遥かに遠く見えないが触れないが予感などという言葉も嘘くさいほどかすかな
「ほにゃらら」

「ほにゃらら」

「ほにゃらら」
なのだ
つまり
「     」
?*!・・・・
###   >;;^ー

こいつは敵じゃない撃っちゃだめだもう家に帰ろう