七七ブログ

タダの詩人「七七」による人心体実験の記録 

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2006-08-26 02:37:22 | 自動書記
チャンネル7に高額の保険金
TVの箱はねずみ取り
俺の頭蓋骨の穴
ムカデに食われたんだ
暗黒の鬱が
黒い海が
ひたひたと満ちていく
そしてまたひいてひいて干上がっていく
からから笑う 朗らかな一筋を突き通す
涙とともに
砂の城が崩れる
台風だ

ジャンプ アップ 
重さを持ち上げる
ホバークラフト
タップアウト
あの日に帰ろうよ
眠りの優しさに
俺は泣いた
電話帳の散乱
白塗りのうさぎ
滝のよう

ペン先のようなお前
みぞおちに一撃
黒いインクを吐く

心のケアは
ひねってゴミ箱に
捨てようぜ

ラッパ飲みで
毒を飲む
ジュリエットだとさ

遠いところから用意ドンだ
俺たちはかつて一つだったことがあるだろう
あとはもう離れていくだけだが
俺もまた枝分かれしていくのだ
俺は一つでなくなり統一性が薄れゆく菌類に
全体の意識を持つようになる

錬金術師はフラスコを覗き込む
金ができたよ
資本主義の神秘を流布させる
グローバルな伝道師
世界をまたにかける営業車
猫も空を飛ぶ

ここはターミナルステーション
別の人生に乗り換えだ

飴ガム タバコの火を消す
落書きで告白
砂に書け
波打ち際に
思いをぶちまけよう
波が洗う
苦しみを流す
涙の一滴を海に落した

地下街につまる
高きから低きへ
堕ちた志が詰まっている
地上での復活のために
ビールをもう一本
いやもう二本
駄目だ出られない

そよ風が
顔面をマッサージする
かたくなな心
それもマッサージする
美しきかな人生
夏の宵はノスタルジア
窒息都市に
花火が映える
残り時間は長くない
ひゅるひゅるいってる
折り返し地点
一撃で
決まりそうな予感






33

2006-08-24 02:17:13 | 自動書記
古代の詩人のsos
便利な機械に囲まれて俺やお前は一体何をやっているんだ
何重にも編み込まれたスピリットよ
不機嫌に黙り込んだ純粋さ
自他の境界線を前に呆然と立ち尽くしている
行きつ戻りつ掘り進む 突破口からサーチライトを
防犯ドアを開け放って俺を開示しよう
リスクとのノーガード打ち合いを リスクのない引きこもりクリーンルームから
ピンクの光に照らされて嘔吐しながら転がり出てきた
接点の小さな点 無限大の一瞬に
わずかに感じる程の心のさざ波
乾ききった大地が震える一滴の偶然
極大と極小に引き裂かれて内部が何もなくなってしまったあと
かけらを拾い集めて作った心
何もない場所に広がった波紋
エネルギーの塊 お前は弱々しくスタートを切る
ふらふら走る 固まるな 立ち止まるな 理解されない不定形を保てるかどうかが分かれ目だ
答えは出すな
答えなんか
全て間違いだ
天気の話でもしようぜ
真理ならベッドの上で
悲しいなんて気のせいだ
存在があるだけ 俺とお前がすれ違うだけ
自分をななめにぶった切って断面を見てみればいいのさ
俺は被検体 疑問は自分の体で実験
こんなんでましたけど 
こんな
こんなんだ

髪の毛
それぐらいの
ウェブログだ
届いているかは自分には分からないもの
知り得ないことには沈黙 やることは他にある
地平線も燃えている ぐるぐる振り回す
往年の大人 出し惜しみする程人生は長くない
全て出し尽くしても全然足りない
永遠に満足しない
不満を飲み込んで
けろりとしているプレイボーイ
ゆずってやろう お前は戦士だから
戦士の思いは大自然が受け止めてくれるさ
キャンプしよう ダイブしよう あの山に登ろう
山頂の風に告白すればいいだろ
烏賊の群れについていこう
悩みはフクロウに聞いてもらいな
そしてお前は同胞の悩みを聞いてやれ
スーツをきめて
山手線から
戦士がゆく
そうだ
いくぞ

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2006-08-17 23:59:59 | 自動書記
薄い雲がゆく 予感をのせてゆく
あたらない予感をまき散らして迷いながらゆく
ぐちゃぐちゃの精神の中を走る稲光り
台風25号は考えた
おれは正しい
その正しさの前にサラリーマンはひとたまりもなく
眼鏡を飛ばされまいと
傘の角度を変えた途端風で裏返ってずぶぬれさ
運命の主人公 それはサラリーマン
山手線の吊り広告で情報はチェック済み
いつでも準備はできている
そっとつぶやく
さらばコンクリートジャングル
俺は火口に光を見るだろう
新橋のドッペルゲンガーたちが決起して
東京は休みの国に
音をたてて中国やその他途上国が我が国を追い越していった
あまてらすがお休みさ
ええじゃないかを踊ろうぜ
舞踏病の中に飛び込む たき火に飛ぶ込む虫のように
俺たちは燃え尽きて死んでしまう
優しい日本人の限界は切腹自殺まで
悲しみの 責任逃れ
精神を退行させたサムライ・ブルーたちがゴールに向かって突進
この道はいつか来た道
サラリーマンは居酒屋に逃げたあとだった
居酒屋は火口につながっているんだ 知らないのか
富士山を見ろよ
社長は富士山から指令を送ってくる
道なき道の森の中
俺たちをテストする樹海の起伏
出張してきます
ちょっと火口まで
どこまでも深く
光がなくなるまで
朝がくるまで
終電まで
潰れるまで
やめるまで

黒いスーツのサラリーマンのほとんどが
もうすぐ行ってしまうだろう
ガラガラのオフィス街に
ルンペンの足音だけが
ゆっくりと
きざまれ
てゆく
引きずられてゆく
抜け殻のスーツ
競争は激しくなりすぎて
戦争に
そして舞踏病の君は
勝者の奴隷に
森で迷ったサラリーマンは
運命の戦いに
数少ない魂の生き残り
今サラリーマンは高らかに宣言
あまてらすを待てとさ
今日からまた
おやすみだ



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2006-08-02 02:43:55 | 自動書記
変化する物語 
刻々と移り変わるシナリオは
でかい骰子で決められる
oは俺に言った
「チキンの頭骸骨」 
実体のない地平線が巻き取られる端の方
あまてらすが隠れてたビニールハウス
中に充満するガス爆発
惨劇 それをみて退屈しのぎする俺たち
形が現れては消えていく破壊の炎の中
バツ印 俺にダメ出し
忘れないように刻印
今でもまざまざと浮かぶ停止状態
魂の硬直化だ
エネルギーが手っ取り早い吹き出し口を求めてる
ぎりぎりまで遅らせろ ためろ 決断は遅ければ遅い方がいい
死ぬまでなにもしない
生まれてきてやることは死ぬことだけ
病院を抜け出して 嵐のような拍手喝采のなか大往生さ
でもあいつらだってすぐ行くさ
淋しいなんてありえない
窒息する程充満してる
みんなでバスガス爆発
でも教祖様はバスから逃げていた
自己責任からの逃亡者
引きこもりを引きずり出すオープン・ザ・ドア
人類の競争率は一流大学より狭き門
戦場に送られる前にドロップアウト
言葉のあやからはじまる仮想現実物語
だから言葉は取り扱い注意
話してるうちに死ななきゃいけなくなってくる
身振り手振りのネイティブスピーカー
そろそろテレパシー使えるかな
カード式の魂
証明書は押し入れの奥深く
ぺらぺらの
端正な
コーティング
真下をボーリング
何かあるはずだと
危険なランディング
悪の扉が開く
口をぱくぱく
よだれ白濁
卑しさを暴く
人生の転落
かぎかっこで要約
弱酸性雨
コンドルは飛んでいく
いつまでも点滅 エマージェンシーコール
いつも点滅
常に危険な物語
俺は自由な登場人物
それが切り結ぶ
言葉の断片だ
事故った痕跡の言葉
後追いの検証だけが言葉
物語ハンターが狩る
俺の慰めを
慰めを求める心を
狩ってしまえ