七七ブログ

タダの詩人「七七」による人心体実験の記録 

75

2016-12-09 00:06:26 | 自動書記
磨かれた玉
目覚めたまま
忘れた傘
朝もやの中
昨夜見た
夢を忘れた
啓示は去った
満員電車
あなたの姿
街は浮かれた
クリスマスの歌
俺の浅ましさ
見抜かれていた
憂鬱な朝
世界がまだ
昨日のまま
だったなら

忘れられた
秘密のドア
開けたから
彼方から
温かな
うたかたが
花々が
真っ赤な
葉っぱが
カタカナが
アカサタナ
わかったかな
わからなかった
おまえら
まだだかんな
まさか
罠だったか
からかったな
終わった
馬鹿だな

パパ ママ
ああ
からだが
ばらばら
ならば
さらばだ
あった
はまやらわ

74

2012-01-19 01:33:10 | 自動書記
俺の複眼は盲目
絶対的神聖の穢れ
漏れ出す秘密
魂がメルトダウン
人々は事故を目撃する
人間という名の謎
君は未確認
流れ行く万物に水平に打ち込まれた楔

浮遊する 俺の宇宙空間
おぼつかない 足下は無重力
クラゲのように無力で
流れるお前を見つめて
俺は大きな潮流に
打ち砕かれて行く

モニタの文字を追いながら
過ぎ行くおれたちの影をみる 
とどめておくことの出来ない
お前の物語をつかみたい
地下鉄の長い通路のように
どこまでも奥深くまで誘われて
光さえも見ていない場所で
漏れ出す不安に耳を傾ける

地下街 網の目くぐり抜け
携帯 電波を探してる
はかない 信号追いかけて
こんな風に笑い こんな風に泣く
ようになるなんて
押し流され 辿り着いた
東京 中枢神経
過去の 栄光の亡霊の墓場の墓標の卒塔婆のようなビル群の根元

73

2011-07-16 18:13:03 | 自動書記
組み立ててみせてくれ
いまの喜びと、悲しみを
組み立ててみせてくれ
いま信じていることを
組み立ててみせてくれ

新しい君の姿
夜に目覚め
暗い片隅から
顔をあげて
夢に告げられた
使命果たせ
燃える火に
魂ささげ
今日が始まる
新しい夜明け
振り返るな
もうあの日にはもどれない
戻らなくていい
何故ならここにしか居ない
俺は走ってる
時に乗って走ってる
君とともに走ってる
今で待ってる
今で逢おう
俺とあんたが出会う
75分の一秒











せつな

せつない

せつな

風のように歌え

せつな

せつない

せつな

壊れた夢の上で

残像にさよなら
幻斬り捨て
語り続け
朝が来るまで
花がさくまで
生き残れ
2011年
不完全
大事件
X線
解放戦線
終わった日常
もはや戦場
自分の身は自分で守る
さがせ調査報道
なぐさめはいらない
よけいなお世話
今動き出す
わずかなちから
一瞬の刹那

せつな

せつない








70

2010-05-09 00:19:44 | 自動書記
何も考えられないほど早く過ぎる流れ
投げた玉追い越す 予言を誕生前につかむ
生まれた日に戻ってみる
エネルギーの形態が移り変わる 保存の法則を斜め横から見た多重の線
その線が水平線とつながった結び目
ほどいたら一直線 最短を行く距離感覚 
追いかけて日本海 阻まれた作戦 時をこえる滅亡の遺伝子
全てを集めて壊したい 赤い夕日を浴びながら
赤しかない世界 暗い夜に黒に目覚めた 朝日に焼かれて消えた
それが子供時代の終わりで 新しい時代の向こうは不透明
時代と時代の間は圧殺されるから この壁を登れ
極限の日常生活をよじ登るエクストリームクライマーズハイ
日常だけが奇跡だと知った
まだ見ぬ月曜日が近未来テクノポリス
俺は常に生まれ変わっている
新しい日々が新しい人間のためにやってくる
つかめない早さ もうここにはいないから
言葉は痕跡 言葉より早く指先がブラインドタッチ
キーの向こうに確かに触れた 流線型のかまいたち
血文字で次世代にメッセージ DNAセキュリティ暗号化
情報絨毯爆撃 記号攻撃 精神兵器 真実を抜き出せ
言葉の裏切り 経済行為 効率化 本当より正しい
手足がそれぞれ1個人 人間の定義は変更された
細胞分裂 放射能ってそもそも何 光が何か知っているか
知識なき実在 終わらない自己相似形 私は幻
浮き世に浮かぶ泡のよに 潔く散る割れる花咲く
水と空気のただの状態 実在が描く形 ただの多様性
俺と違うお前 何もかも違う全て 違う姿形
偶然の私 必然の死 流れる水が滝であり続けるように
全てが変わってもここにいるよ 今日だってそう
さわれるけれど 決して見えない実在のように
これは痕跡 通った道筋 俺はもう別の時空にいるだろうさ
脳裏をかすめるダイイングメセージ 毎分毎秒遺言状
ストップ
読み返してまたここに戻ってこい
言葉の罠
大人の馬鹿
このまま朝
もとから只の
ものがたりさ





69

2010-02-08 23:46:20 | 自動書記
昨日のことはもう忘れた
未来を思い描くこともないし
この瞬間を追いかけて 過去へも未来へも振り向かない
唯一の実在時間 今すぐ時計を見ろ
今を捕まえるんだ 早く
全ての追憶と妄想をやめて
自分の中をからにすると流れ込んでくる風
今が呼んでいる
今が待っている

過去や未来は閉じている

今だけが開かれている

我々を受け入れてくれる
過去や未来は許さない儚い命 即ち我々を
今だけが許してくれる
栄光の今の前にひざまづいて
過去や未来に言うがいい
幻よ 消え失せろ
昨日と明日を脱ぎ捨てて今日になれ
午前中でも午後でもなく1分前でもなく1秒後でもなく
75分の1秒の刹那の中だけで
俺とあんたが出会うから
今にならなきゃだめなんだ

今で待ってる

すぐ来てくれ

存在は嘘じゃない ただ はかないだけ
疑いはいらない 信じたくなくても
執着するな どうせお前のものじゃない
自分の番 この瞬間
憧れやときめきは一瞬で全てを伝える
その時間さえあればいい 一瞬で十分だ
時間感覚の視野を狭めろ
今を狭めろ 認識時間を圧縮しろ
1秒前と1秒後の間
そこにいてくれ
そこで待っていてくれ

よしいまだ
しいまだ
いまだ
いま














68

2010-01-12 23:39:58 | 自動書記
やるのか やらないのか 
しんでる やつはできない
いきてるやつ
いけよ いくんだ いかずにおれぬ

すじもとおらぬ てんかのみちには
むりのたたった おいぼればかり
わかいやつらは おへやでひとり
さけとたいだの じいこうい
あきらめのぬるまゆは がんばらなくていいきもち
はらいせにたたけ いけにえのむらはちぶ
せきにんはとらぬ たらいまわしておくれ
かがみみてもうつらぬ
おのれくうきょふかしぎ
おまえはおれかだれだ
きみがきっとわたしだ
しんじろ うつろ
むいみ そんざい
おれはばけもの にんげんさま
にんげんというのなの いみふめい
だれもしらない ほんとうのこと
ふあんでしょうがない おれがなんなのかわからない
かくされている なぐさめられてだまされる
なにもしらない えらいひとでさえも
まよいごのきちがい たえることができない
わらにすがり どろだんごをたべた
わかってくれ だがーないふかたてに
あいらぶゆー いってみただけ
おれはろぼっと ないぞうはかい
つながりあいたい じゆうさつがい
きみにあいたい うちゅうのはてで
はかないにくたい あいはせつない
なにかがちがう そんなはずない
いきていること そのことだけが
みえない さわれない もうきこえない
いうだけむだだ ことばにはできない
もうだまってくれ しんでもいわない
これをみてくれ いみなんかない
かなしみもよろこびもない でもかがやかしい
われわれはやくめをおえて みらいにぬりつぶされる
むちのなみだ れきしはくりかえす
ふのうふかのう くらやみにかえる
 
べつに

なにも

ないよ








67

2009-10-22 23:50:54 | 自動書記
奥の方
誰も知らない時間の中
手足の知らない頭脳のように
じっと私たちを見ている
野生の滝が1匹
天から水が降臨する所
雲間から光の筋が地上に延びる
虹さえもありふれた
ただの風景
稲妻が稜線のツガの木を破壊する夜
崖を流れ下る水
真っ暗闇の中奥底の滝壺に落ちてゆく
一晩中跳ねている
そのしぶきは止められない
私には
浴びることしかできない
氷のように冷たい水を
飲むことしか
できなかった
あの時は
こんな時が
来るなんて
思いもしなかった
下から見上げると同時に上から見下ろしている
その視線が交錯する岩場
月に呼応する岩肌
崩れ落ちて埋め尽くす
濁流の涙
嵐の宝石
突風の眠り
喜びの怒りと悲しみの楽しみ
それが降り注ぐ頂
空に突き出た塊
肉をそがれた骨組
夢にまで見た旅立ち
朝の光 青く染めあげた
空に瞬き
東を指す流星
記憶も予測も奪われた
俺は二等兵
流れの中に
見つけた幻影
限りなくゼロに近い可能性
偶然の恩恵
その巡り合わせが交錯して再び分かれてゆく特異点
あっという間に流れていった
真っ赤な時間
火花よりも
早い















66

2009-09-28 22:59:21 | 自動書記
うわあ
ほら
あらあ

ぐらぐら
どばっ
すとーん
ざあっ
たらん
ぽつり
すらり
ぐんぐん
ずしゃあああ
ぽん
かちゃり
でん
ぴったん
スッコーン
ぴりぴり
パッチン
みしみし
ぼよん
ぱたん
からん
ひゅううう

しーん

さわさわ
しゃらん
ぶわっ
みょーん
じょり
ぱしっ
ざく
ばきっ
ぴーーーん
べと
どろり
ばさばさ
めらめら
さらり
しゅっ

ごごごごごごごごご

ああ
うおおお
ひい
おるあ
へー

ああああのあのあの
だあ
ふに
うっほー









●▲
■▽

あはははは
うえーん

……


ぎゃああああ


……


きゅいーーーーん
ずごごごごごごご
ばりばりばりばり
ぐわんぐわんぐわん

どかん

ずどん

ぴかあああ


きらきらきらきら

ぱちぱちぱちぱち

ぱらぱらぱらぱら




ふっ














65

2009-06-17 00:07:56 | 自動書記
ねじれ暗黒舞台裏
破壊神の宇宙遊泳
虚空に落ちる月影
気づいた時には屍

不思議に思うどうして
教えてほしいなぜなら
未だにすべてがぼやけて
滑るようにこぼれ落ちてゆくから
時を止めて見つめて
待っている 再び動き出すまで

でももし動き出したら
ショックで止まってしまう
私の心臓は
ガラスよりももろい
壊れた後 また作った
砂の城に閉じ込められた
魂が脱獄する夜
夢を赦した陪審員

届くかどうかは分からない
賭けねばならぬ どちらかに
運命の選択が割れた
混沌の道が開かれる
この道は霧中
不確かな宇宙
分からない苦痛
それは普通








64

2009-05-14 00:35:38 | 自動書記
灰色の 直線が 奥深く
目つぶしをくれる 
冷えすぎた冷房の中で凍死した
夏の思い出
乾燥した精神が燃える 枯れて
骨が落ちているぞ 拾え
モノリスが俺の墓だ
黒い固まりに押しつぶされた飛行船が別次元で離陸する
終わりに向かって走る始まり
長過ぎる中間地点を圧縮する
鋭い切れ味の素朴を研ぎすませる
奇跡を呼び寄せるためには犠牲にならなければならない
バランスを失って不条理の狂信者となった悪夢の出口
地獄の向こうにある清浄な世界にはもはや誰も住むことができぬ
自らの切実さに切られて滅多刺し
振り上げたハンマーは下ろされる場所がないまま高くかかげられ立ち往生
不動身が死んだ
血液が吹き出て肉体を去ってゆく都市の下水道
聖が暴走列車に乗って暴虐の限りを尽くした時代の遺跡
暗い顔で押しとどめている毎日の裏側に
全てを許すことのない審判の日に出現する永久革命家
遥か高みに降り立つ暗黒神話
この時代それを白日夢の中に見たものが奪う主導権
逃げ道を自ら塞いでしまった窮鼠が猫に返り討ちをくらい
炸裂する衝撃の敗北の中のそのまた負け
誰もがあきらめた憧れを拾ってしまった運命
この世界はいつか反転する 
この世界はいつか逆転する
右回りが左回りになる
光が闇になり闇が光になる
6が9になる
こんなふうに考えられなくなる
こんなふうに生きていけなくなる
やらねばならなくなる
折り返し地点を過ぎた
始めと終わりが分からないのに
真ん中だけはきまっている