七七ブログ

タダの詩人「七七」による人心体実験の記録 

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2008-05-29 01:54:50 | 自動書記
覗いてやる
口の中
口は穴の中
古代の遺跡に住む
神話の中に登場する
俺とお前で世界を作る
既成事実のかけらで打ち立てる
金字塔 バベルの塔 最も高くて低い塔
やっただけのこと 偶然が描く歴史
予測できない成り行き
波紋が打ち消し合う
精神の奪い合い 殺し合い
気配を消す
ある意味死んでいる
自分以外全部敵
現在
戦争
戦争だ
一人一人が独立し無差別な戦争が始まった
断ち切られた同志との連帯
孤独な戦士たちは今日も殺し合いに出かける
むき出しの犬歯 タブー破り
増えすぎた種族の全面戦争
敏感すぎる奴から順番に発狂してゆく
敵は自分自身
奴らは死刑を望むという
硫化水素のトルネードが太平洋の奥底から来襲し
俺たちを飲み込み志願者を連れ去ってゆく
ここを去ってゆく
ここがどこなのか誰も知らない
そこからさらに見知らぬ場所へ
見知らぬ場所から見知らぬ場所へ
交わらない かすりもしない
誰も知らない
誰も気がつかない
誰も耐えられない
やるがいい
この手を使うがいい
動くことでしか空間は定義できない
全ての谷を渡り歩いて 全ての道を走破する
全ての可能性を描き出して 全ての言葉で全ての会話を全ての人と
全てやり尽くして
残った空白に
私は存在するだろう
やっと分かるだろう
たぶんうそだろう