七七ブログ

タダの詩人「七七」による人心体実験の記録 

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2007-02-23 22:31:21 | 自動書記
ここから始まる 肉体から抜け出て踊り出す
自分以外のものに導かれたがる
俺の分裂 再統合中の脳内で生産される麻薬
完全合法ドラッグ 自給自足のハイボール
自我に溶けて消えた記憶 振り返ることがない
日々新たに生まれたての産声がゴミ捨て場にこだまする
困窮のせいで光に向かって突進する 良いものだけが俺を救う
競争の過剰は光の再生産 星の見えない夜は盲目
景色をはぎ取って宇宙遊泳 東京の空では長く飛べない
駅前の道のりをそれて進むが住宅街はどこまでも続く
いつの間にか自分の森に入り込んでる
まだ見ぬルートには罠が潜んでる
避けて通れないものなら今夜それをふんでふんで踏みまくる
旅に地獄はつきもので一番面白い思い出話
その最中の俺は這々の体しっぽ巻いて逃げたい
崖っぷちのビバーク 朝焼けは絶景のご褒美
地獄と天国が混じりあう ドロドロの魔女のスープそれが現実
エンジン全開の現実 エネルギーの端末装置
機械のように生かされる 境界は決められずすぐ溶けていく
輪郭を掴む言葉のモノローグからダイアローグ
動中の工夫は静中の百万倍
相手がいれば自乗の掛け算 高度なcpuでも追いつかないところをカバーする脳味噌の妄想
飛び回る電波障害の思考回路にはシナプスクリーン
相手のない掛け算はゼロで終わる
心のドアには内側からロック
開かずの間に閉じ込められた
これは次の世界への胎内だ
夜を超えて復活 立体的な陰影がその姿を引き立たせてくれる
世界ではいつものコミュニケーション
戦いが結びつける 別の場所にあった物事を
総体の呼吸が上下する波は目に見えないビッグウェーブ
エネルギーに当てられてめまい それでも賛美せずにいられない
動かないと裏側はみえない立体物 四次元に加えられた時間軸
出かける先は分かってる ただ信じてその覚悟を決める
自由にしゃべれる場所がある 盗聴器もまだここでは使えない
脳内会話 脳内コミュニケーション
電極でつなぐサイバーパンクでも進化しないdna
解きほぐしてバラバラになったパズル
組み直してアレンジを仕込む
自分に捧げられた作品群を今ここで切り分ける主人
地球人はどこでもホスト役
街角で見しらぬ人をもてなす
芸術による出張ホスト 惜しげのないボランティア精神
習い事とは違う自己表現 お茶を濁すことのできない赤裸々な行い
照れ屋がそっぽ向く それでも止まることはできない
嫌われても 無視されても 邪魔されても
道が続く限り行かなきゃならない 未知の可能性にしかときめかない
どこもかしこも通過点 帰るべき場所など見当たらない
朝に向けた起きたら夜に向けて夢見るだけ
どこにもない存在 巡り巡る偏在
夢で見た現実 忘れないうちに書き留める
読み上げる しゃべり出す 話しかける 語り合う
乗らなくてもそらなくてもかまわないフリースタイル

神問題

2007-02-22 23:26:45 | 雑文
 
 GOD=神
 
 一般的にこのような等式がまかり通っているがこの式は間違っている。
「神」(かみ)とは多神教文化の東アジア地域における一般名詞であるのに対して、
「GOD」は一神教であるキリスト教の唯一神の名前である、つまり固有名詞である
からだ。キリスト教の信者であれば神はGODしかいないのでこの式も間違いとは
言えないが、他の神を想定する必要もないので一般名詞は必要ない。
一般名詞が必要なのは差し示される対象の種類が複数ある場合であり、
多神教文化に特有の単語であるといえる。

 中国における聖書の翻訳の際に、「GOD」を「上帝」とする案もあったようだが
これもまた正しくない。「上帝」もまた一般名詞であるからだ。そもそも
固有名詞を一般名詞に置き換えることそのものが不可能である。
後の時代にイスラム教やユダヤ教が知られるようになり、それら一神教の神は
それぞれ「アッラー」「エホバ」というように固有名詞として訳されたのだから、
「GOD」は「ゴッド」と訳される以外にない。

 英語には多神教における神を表すDEITYという単語があり、我々が「神」という
時にはGODではなくDEITYを表している。「GOD」を「神」と訳したのはつまり
誤訳であり、一神教と多神教の混同である。先に「GOD」は神の名前であると
書いたが正確にはそうともいえない。多神教において神は複数いるので識別する
ためには名前が必要だが、一神教においては神(絶対者)は一人(ひとつ)なので
名前という概念が成立しない、と同時に一般名詞で表される「神」という概念も
存在しないはずだ。

 「GOD」≠「神」
 それはつまり
 「一神教」≠「多神教」
 と書き換えられるかもしれない。
「GOD」を真に理解するにはキリスト教の信者になるしかないだろう。  



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2007-02-21 23:57:46 | 自動書記
何も知らない 説明できない
確かなことは何も言えない
言えることは 
送信済みのメール見直し
白線の内側の領域
ぎゅうぎゅう詰めのペン立てに無理矢理ねじ込むカッターナイフ
牛乳の賞味期限が迫る
弱いものどうしの足の引っ張り合い
薄々感づいているのになかったことに
あったのないだの
どうでもいいことで
つぶす程のない暇が潰れたところだ
休憩時間分だけ生きる男 今日は生きることがなかった男
魂は瀕死の状態 お前の魂は生きているか
魂が死に肉体だけが生きていることを生と呼べるか
やつは生きているように見えるが本当のところは分からない
盲目的生命活動は満足することを知らない
分からないし知らない
いい加減に
寝なさい

眠りの間
何もできないぜ
夢を見ること
そんなに好きじゃない
あせって
なかなか眠れない
朝なんて
憂鬱なもんさ

ザザーン

波が打ち寄せている
大量の水が揺れている水たまりの端の方だ
これは記憶だ いつか行ったね
いくら記憶を辿っても どこへもたどり着かない夢の旅路
自分の迷宮で迷子になるということは
自分は自分自身をまだ知らないということだ
迷宮入り 闇から闇へ跳躍する無名の男
歴史に残ることのない跳躍
孤独のアクロバット
じゃんけん グウ出すんじゃなかった
耳栓捨てて バリ削って
鉱物に感情移入 いまわの際に言うこと考えてる
こっそり踊る 心の中で歌う
正面から見れずに斜め向く 必死で正面に向きを変える
変える 変えた
レディースアンドジェントルメン
未だ価値の決まっていないものにまみれて
いいか悪いか個別に決めよう
それぞれが持ち場で実験してその結果をお互い報告
虚空に報告 報告者
DJ報告 命名:報告 新種の名は報告 デビューしたての報告
現場報告 人生現場 生命体現場 宇宙の中の一角の現場
現場で血を流して倒れている男を発見して110番通報
駆けつけた報告者によって記述され暴かれ 心の海に消えていった
デジャブで見たよ
この番組
このCM
CM?
先取りされるからもっと前でキャッチしないと
もっともっと 前じゃないと
俺が思う前に 体が動く前に
目覚める前に 眠りにつく前に
知る前に 生きる前に 感じ取る前に
分かる前に 受け入れる前に 大人になる前に
俺が俺である前に
すでにキャッチして持っていたのだろう
もう見なくていいんだ
消そう