七七ブログ

タダの詩人「七七」による人心体実験の記録 

個展「四十六億」

2010-08-01 13:51:33 | 展覧会
七七 個展
「四十六億」

2010年6月10日~6月22日

現代HEIGHTS Gallery Den.ST

言水制作室企画



1ポイントの文字で1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+…が印刷されているA2サイズの印刷物が掲示されている。
数字は小さすぎて肉眼で見ることはできず印刷物は灰色にしか見えない。
A2サイズ1枚の中に2135727個の「+1」が記載されている。
A2印刷物は2153枚+端数分の枚数があり、掲示できないものは床に積み上げられている。
壁に掲示された印刷物の端から数列(の線)が中央の台座に延びて昇って行き、
台座の上面中央で途切れている。
台座の上にはルーペが置かれており、それを使って見るように指示がある。
線(1+1+1+1+1+…の数列)の途切れた部分は「=4600000000=四十六億=4.6billion」となっている。





1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1+1…

























…+1+1+1+1+1=4600000000=四十六億=4.6billion

存在は様々な尺度で定義することができるが、
様々な尺度でなされた定義を統合的に解釈したものがその存在の真の定義と言える。
極小と極大の尺度を同時に体験し、その両方にまたがって存在する我々の実在に対する確信をつかむための装置として
この作品を提案いたしました。

全能でない人間には真の定義など不可能なのでしょうが、
それを目指して行われる跳躍的行為の集積によって
帰納的(消去法的)に何らかの領域が暗示される可能性に賭けていきたいと思います。
ご高覧下さった皆様ありがとうございました。