読書感想とロードバイク日記2

週末のお天気の日にロードで走っています。晴耕雨読ならぬ、晴れたらバイク、雨の日は読書の日々

「きらめき文房具」

2017年04月17日 | 日記
菅未里(角川書店)

 実はこういうきれいな本が好き。そして文房具が好き。
 色々あって、付箋を貼って実際に銀座の伊東屋あたりで半日楽しめそうだし、安いものなら買ってしまおうと思っている。

内容紹介は
『文具ソムリエールがおすすめする、可愛くて心地よい文具たち
女性ならではの視点で「楽しい」「可愛い」「音が楽しい」など感性に訴える文房具をセレクト。意外と知らない使い方、楽しみ方のコツも解説する、おしゃれで楽しい文房具カタログ。

第1章 モテ文具 銀座吉田のペーパークリップ/丸章工業のネバノン/kamiteriorのmemoterior/Campo Marzio Designのブロックノートetc・・・
第2章 見栄文具 エルバンのカートリッジインク用ペン/スマイソンのパナマノートブック/エルメスのアジャンダカバー&レフィル etc・・・
第3章 贈り物文具 トンボ鉛筆のIROJITEN/カンポルマツィオのLADY/あかしやの古都/シェーファーのインテンシティ ホワイト&クローム etc・・・
第4章 自己満足文具 コクヨのドットライナー コンパクト/アシュフォードのベスティート ペンケース/ゼブラのキラリッチ/モンブランのサンド etc・・・
第5章 不思議文具 ミドリのスイングバード/suck UKのSharpner Desk Tidy/ニッケン刃物の御守刀はさみ/豊田産業の跳び箱シリーズ etc・・・
第6章 便利文具 h conceptのアーチルーラー/スタビロのイグザムグレードシャープナー/シャイニーのMINI DATE PRINTER etc・・・ 』

著者について

●菅 未里:文具ソムリエール。大学卒業後、文具好きが高じて雑貨店に就職しステーショナリー担当となる。 現在は文具ソムリエールとして、メディアで文房具の紹介、執筆、撮影協力などの活動を行っている。ウェブサイト「STATIONERY RESTAURANT」(http://misatokan.jp/)を運営。著書に『文具に恋して』(洋泉社)

・・・女性でなくとも文具好きは多い。丸善のコーナーに行くとこの類の本が数冊あるし、ムック的な本もある。眺める本です。お好きな人にお勧め。 
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「神の拳」上下

2017年04月17日 | 日記
F・フォーサイス(角川書店)

あまりにも面白くて、図書館で借りたが、amazonで文庫の古本を購入して下巻は文庫で読んだ。
一番面白かったのは、アラブの人たちの考え方が今の西欧文明の観点からは理解できていないということ。すなわち、アラブ社会での覇者になるのはその国民がいかに犠牲になろうが、指導者(場合によっては独裁者)のメンツが大事という考え方だし、国民はそれに関与しない歴史が古代から形成されているということ。だから今のシリア問題もISも根本から対応が違うのかも知れない。

内容紹介は
『“神の拳”とは何か? 湾岸に多国籍軍が集結したとき、褐色の英国軍将校は、独りバグダッドに潜入した! 最終兵器を所有するものはもはや大国だけではない。事実は報道されたとおりではない!

冷戦が終焉し、世界の紛争は多極化した。和平の声を聞いてもなお中東では争いの火は消えず、最終兵器を所有するのはもはや大国だけではなくなった。イラクに技術協力していたロケット砲弾開発の世界的権威ジェラルド・ブル博士がブリュッセルで暗殺された。数日後、サダム・フセインはクウェートに侵攻。アメリカを中心とする多国籍軍がサウジアラビアで戦闘の準備をすすめる。そのころ、イラクからの電波が傍受された。「“クブトゥタッラー”神の拳がまもなく手に入る」。神の拳とはなになのか、サダム・フセインは何を考えているのか、アラブ学者、核物理学者、諜報機関のベテランが情況の分析を試みる。そして、ひとりの男に白羽の矢が立った。徹底した取材とストーリー・テリングの天賦の才が見事に結実した、世界のフォーサイス,待望の最新長編』

虚実入りまじった小説だが、もしかしてイラク戦争のときの、「大量破壊兵器」の存否をこの小説を根拠にしたのでは・・・などと思うくらいリアリティがある。現実の戦争では結局その兵器は存在しなかったことになったが、「ある」ことを前提に宣伝したフセイン側の問題もアリはしないか。

・・・フォーサイスの「アウトサイダー」が自伝で事実の話なのだがそれが小説みたいに面白いから、彼の著作がほとんど真実だと思えるところがあって、半分混乱する。フォーサイスものが好きなら是非どうぞ。でもそういう方々はすでに読んでおられるのでしょうけど。
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「空中ブランコ」

2017年04月17日 | 日記
奥田英朗(文芸春秋)

 今まで、タイトルは知っていたけど、手つかずだった。たまたま、市立図書館を歩いていたら目についたので借りてみたがめっぽう面白かった。

 最初が(既読の)「インザプール」だったのだな。伊良部シリーズ。
 それにしても、可笑しいねぇ・・・
 笑って気楽に読める短編集だ。多くの方々が知ってるのであえて書かないけれど。

内容紹介は
『直木賞受賞の大ベストセラー、ついに文庫化!
跳べなくなったサーカスの空中ブランコ乗り、尖端恐怖症のヤクザ……悩める患者たちをトンデモ精神科医・伊良部一郎が治します!』

 テレビ映画化もされたようだ。最近ずっとテレビを見ていないので分からない。。


 苦情を一つ
*この市立図書館の蔵書は、お年寄りが多いせいか、単行本ばかり。おまけに古い本がそのままなので、いびつになっている本もそのままの状態を保っている。つまりゆがんで読みにくい。こんな状態でいいのでしょうか?
せめて文庫本に入れ替えたほうがまだしもきれいだし、スペースも取らないでしょう。改善してください 

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「ビリー・リンの永遠の一日」

2017年04月06日 | 日記

 お話に乗りきれなかった。一種の若さの持つ勢いについていけなかったのだろう。
 多分、すごくテンポが良くて、背景の色々が理解できて、さらに戦争や死といった暗い影も見えると、すごく面白いのだろう。
 時間が限られ(図書館の本だから)すぐに返却日が来て、残念だった。もしかするとずっと後で再読したら面白いかもしれない、『イングリッシュ・ペイシェント』のように・・・

内容紹介は
『兵士の見た過酷な戦場と、祖国アメリカに溢れる愚かな狂騒。全米批評家協会賞受賞作。中東での戦闘を生き延び一時帰還した8人の兵士。彼らは戦意昂揚のための催しに駆り出され、巨大スタジアムで芸能人と並んでスポットライトを浴びる。時折甦る生々しい戦場の記憶と、政治やメディアの煽る滑稽な狂騒の、その途方もない隔絶。テロと戦争の絶えない21世紀のアメリカの姿を、19歳の兵士の視点で描く感動的長篇』
・・・これだけ読んだら面白そうだよね。エネルギーが必要。
このままでは不公平だから、絶賛の感想を引用します。
(カスタマーレビューか)
『トップカスタマーレビュー
5つ星のうち 5.0
アメリカの縮図 投稿者 LIVRA 投稿日 2017/2/15
ものすごく面白かった。
と言ってしまうと、あまりに平凡で身もふたもないのだが、それ以外に言葉が見つからないぐらい、面白かった。
全編「おふざけ」がちりばめられている。「ミリオンダラー・ベイビー」のオスカー女優、ヒラリー・スワンクとデスティニー・チャイルドなんて、いったい何度名前が登場しただろうか(彼女らは自分の名が使われることを承知したのかしら)?わたしにはわからなかった「あの人」もたくさんきっと出ているのだろう。そこに、いかにも若い男の子たちらしいお下品な会話がポンポン飛び交う。電車で読んでいると、時にほっぺの内側を噛んでにやけ防止をしたくらいだ。
…それなのに、行間のどこにも「死」のイメージが漂っていてとても悲しいのだ。
ある銃撃戦を境に、慕っていた先輩を喪い、一夜にして全米の英雄に祭り上げられた19歳の少年の目から見たアメリカの、どこか狂ったような愛国精神と熱狂の君の悪さ、欲得ずくで動く大人たちの醜さよ。ふつうに生きた60歳よりも老成してしまった19歳は、それでもやっぱり19歳で、その純真もまた甘く哀しい。
どこまで、なにを書いてもこの本の魅力と深さは伝わらないような気がする』

さて、読んでみますか?エネルギーがたまってからが良いかも。映画化もされてるみたいだが。
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「ファミレス」

2017年04月06日 | 日記
重松清(日経新聞社出版社)

 途中で挫折。重松”節”が草臥れるようになったのだろうか。
 料理の話が結構あって、それに中年おじさんの人生の山場が絡んで、おかしな料理家とその娘が出てきて、今風なんだろうか、ついていけなくなった。おじさん症候群かな?

 内容紹介は
『妻と別居中の雑誌編集長・一博と、息子がいる妻と再婚した惣菜屋の康文は幼なじみ。料理を通して友人となった中学教師の陽平は子ども2人が家を巣立ち“新婚”に。3・11から1年後のGWを控え、ともに50歳前後で、まさに人生の折り返し地点を迎えたオヤジ3人組を待っていた運命とは?夫婦、親子、友人…人と人とのつながりを、メシをつくって食べることを通して、コメディータッチで描き出した最新長篇』

著者について
一九六三年岡山県生まれ。早稲田大学卒業後、出版社勤務を経て執筆活動に入る。九一年『ビフォア・ラン』でデビュー。九九年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞。二〇〇一年『ビタミンF』で直木賞。一〇年『十字架』で吉川英治文学賞。著書は『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』『希望の地図』『空より高く』『また次の春へ』など多数。最新刊は『きみの町で』

・・・初期の作品の方が印象が強いなぁ。
ある書評の一節(引用します)『・・・中年夫婦の危機を扱った小説を読むにあたり、読者である私が中年の夫側の立場にいるので、「そんなこと分かっているよ」の思いと、「奥さん方、それはないんじゃないの!」という思いが出て、個人的な拒否反応が出てしまった・・・』
・・・わかるなぁ。だから読み続けられなかったのだよ。
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