美しき旋律 麗しき雑音

忘れるための記憶/覚えておかないための記録

冬の雨~"Mimidokodesuka" by 恐山~

2006-12-26 23:11:30 | 音楽
クリスマスが終わって、お正月までの数日間の街の雰囲気が好きだ。クリスマス前の街全体が浮かれた感じも悪くないが、数日前までの喧騒はなく、年が変わることによって何かが変わるかもしれないと思える期待感を感じる数日間。雪なんか降ったらばっちりだが、今年はそんなこともなさそうね。そして、年が明け、空気が澄んでるせいだろうか、正月の美しい青空が好きだ。どこまでも高く、青い空。

そんなことを思いながら、今日はあいにく朝から雨。冬の雨っていやーねえ。春の雨は、春雨じゃ、濡れていこう。夏の雨は、青春の歓喜、制服での抱擁。秋の雨は、失恋の悲しみ、友達のなぐさめ。どれもいいけど、冬の雨は何も思いつかない。せめて雪になればねえ。雨は夜更け過ぎに雪へと変わるだろう・・・。

今日は会社に献血車がやってきた。年に2回のお楽しみ。献血マニアのオレは喜び勇んで受付に。毎回、本人確認が厳しくなってきているなあ。今日だけで何回生年月日を言わされたか。ああ、昨日、お誕生日だったんですね、おめでとうございます!(ハートマーク)、なんて言ってくれる看護婦さんなどいるはずもなく、たんたんと事は運ぶ。そして、ただわびしく40歳になったことを何度も再確認する次第。

そんなわびしいオレの今日のBGMは、日本好きが高じて、東京に家を買ったらしい、Jim O'Rourke率いる即興ギタートリオ、その名も「恐山(Osorezan)」のアルバム"Mimidokodesuka"。東京Pit Innでのライブレコーディングの音源をEditしたというこのアルバム、まあ、たまらんです。聴いてください、などとは言いませんが、オレのルーツはこういった音にあるのだなあ、と再認識した冬の雨の夜。

MimidokodesukaMimidokodesuka
価格:¥ 2,700(税込)
発売日:2006-12-20



40にして惑う

2006-12-25 22:29:37 | 日記・エッセイ・コラム
本日、22時25分で本当の40歳になりました。孔子曰く「40にして惑わず」の40ですぜ、兄貴。惑ってばかり、迷ってばかりの今現在ですが、来年の今頃はもう惑ってないのでしょうか?いや、きっと惑って迷って迷い道くねくね by 渡辺真知子(どちらかと言えば、かもめが翔んだ日の方が好き)でしょうね。

しかし、子供の頃想像してた40歳と今の自分ではえらい違いを感じるのだが、そんなもんかね?ほんまに中学生気分で今日まで生きてきたが、それはこれからも変わらんのでしょうね。バカは死ななきゃなおらねえ。

P.S.朝からXTCのCDを続けざまに聴いとりました。ひねくれてて、でもPopで、それでいて古くならない音楽って素晴らしい。理想とするところである。

SkylarkingSkylarking
価格:(税込)
発売日:2001-06-11



チュートリアルとすき焼の聖夜

2006-12-25 10:52:08 | 日記・エッセイ・コラム
20時開始の聖夜のすき焼大会@曾根崎Todo O Mundoに参加するため、ひげ剃ったり、シャワー浴びたり、まあ準備してた訳です。ふと思い立ちTVをつけると、M1グランプリ。あ、そうか、今夜だったのか。まだ時間に余裕があるので、ちょこっと見ていくか。

とにかく今回はチュートリアルが来そうに思ってたので、チュートリアルまで見てから出掛けるつもりだった。が、そのチュートリアルのネタの出来があまりに素晴らしく、これは決勝まで見なくちゃ、って気持ちに傾く。アオミ嬢からもう始めるとのメールがあるも、すき焼よりチュートリアルを、漫才をとったオレ。

決勝も圧倒的な面白さでチュートリアルの優勝。男前・徳井氏の妄想に狂っていく表情が圧巻。テカテカ・福田氏の突っ込みも的確。笑い転げて、ああ、すっきり。さあ、さっさと出掛けなくては。

21時前、自宅出発。さすがにイヴの夜、近所は誰も歩いていない。駅に着くと、プラットフォームも閑散としている。電車も空いててゆっくり座っていく。大阪駅は結構な人ごみ。所持金が少ないので、銀行に寄るももう閉まっとる。コンビニのATMがあるからいいか。で、お初天神近くのコンビニでATMに向うも、画面上には「ただいま、お取り扱い出来ません」の文字。えーっ、なんで??まあ、仕方がない。足りなかったらツケにしてもらおう。

Todo O Mundoに着くと、ちょうどすき焼3巡目開始のタイミング。鍋の近く、ベストポジションに座らせてもらい、マルタニ師匠直々に調理されたすき焼肉をまずいただく。おお、旨い。すき焼って最近めったに食べないので味忘れてたよ。赤ワインとのコンビネーションも最高。その後のネギとマグロの串も非常に美味なり。もう1回肉食べて、あとは煮込み。焼き豆腐旨し。シイタケもいいね。そして、締めのうどん。これも思ったより美味しかった。

その後も、ワイン飲み続け、色んな話を。また、希望が見えてきた気がする。レコーディングも楽しみである。昼間の仕事との兼ね合いでスケジュール管理は大変そうだけど。でも、それをしっかりやるしかあるまい。

日付が変わり、赤のスパークリング(これ好物)で乾杯&ハッピーバースデーの合唱。ハッピーバースデーなんて歌ってもらったのいったい何年ぶりだろうか。ちょっとホロリとなる。こういうのっていくつになってもうれしいものですね。みなさま、ありがとうございました。

そこからも、さらに飲み続け、バンドの話や12/31のライブの選曲について、等々。気がつくと5時過ぎ。本日はお誕生日休暇(いや、単なる有給休暇だが)であるが、もうそろそろ帰ることにする。お金は何とか足りてよかった。店を出て、振り返ると新御堂の西側のビルの看板。空虚な土地が眠っておる。

6時過ぎの電車で立花。コンビニであさりのお味噌汁とおにぎりを買って帰宅。風呂に入った後、味噌汁&おにぎりで朝食。新聞読んで、めざましテレビをちょこっと見て就寝。


moonriders CM Works 1977-2006

2006-12-24 09:55:17 | 音楽
30周年最後のプレゼント。待望のCM音楽集がリリースされた。しめて全52曲。っていってもぜんぜん足りないよなあ。あれもこれも入ってないし。Vol.2も是非期待したいところ。

初期の、バンドでスタジオに入りせーので録音したとおぼしき曲はまんまライダーズ。また、CM曲をふくらましてその後アルバムに収録された曲も多い。「いまの君はピカピカに光って」なんて懐かしい曲も入ってて、そういえば、この曲でフォークダンスを踊らされたのは中学の時だったっけ?(フォークダンス好きのオレは嬉々として踊ってたはず)。

知らなかった曲も多数。一番のびっくりはプレイステーションのサウンドロゴが岡田徹氏の作品だったこと。CMの頭で「ブンッ」って鳴るやつね。エンディングの分も別で収録。

最近の有名どころでは、資生堂プラウディア、アロエリーナ、ドコモダケなどなど。そんな中、一番笑ったのが、良明氏作の「みんなのGOLF4」の歌。ブルーハーツ(どちらかと言えばハイロウズ?)か、これは?歌もそっくり。で、クレジット見ると歌手は別人のよう。匿名だからってのもあるだろうが、そこまでやるか(クライアントの要求もあるのでしょうが)。

まあ、しかし、バンド結成時からこういった仕事(他人のバックバンドやレコーディングも)をこなしながら(だからこそ経済的な不安もなく))、バンドでは自分達のやりたいことをやってきたのだなあ、と思える裏の30年史。実に興味深い作品集であります。

MOONRIDERS CM WORKS 1977-2006MOONRIDERS CM WORKS 1977-2006
価格:¥ 3,000(税込)
発売日:2006-12-20



Living With War "In The Beginning"~むき出しの鋼鉄の魂

2006-12-21 20:15:41 | 音楽
Neil Youngのこないだ出た70年のライブ盤を繰り返し聴いている。いいんだなあ、これが。今日も帰りのクルマでこいつをガンガン鳴らしながら武庫川の河原をぶっとばしてたら、プチ・プジョーがどでかいアメ車になった気がしたよ。気がしただけだよ、もちろん。

帰宅すると、amazonで注文していたLiving With War "In The Beginning"が届いてた。これ以前に出たLiving With Warから聖歌隊のコーラスとかを抜いたバージョン(ってこっちが先なのかも??)。Neil Youngのむき出しの鋼鉄の魂みたいなのが(よくわからん表現ね)、よりはっきり出てる感じ。この最新作と70年のライブの音にほとんど違いがないのが凄いことだよなあ、と思う。もちろん、細かい部分は違ってるのだが、その音の根幹にあるものはまるっきりそのまま純粋培養されたかのようにそのまま育っているのだった。

しかし、Caetanoといい、Neil Youngといい、日本ではmoonridersの面々とか、かっちょいいおっさんが頑張っててうれしいことよのう。あっ、身近にはマルタニカズというイカしたおっさん(失礼)もおるしな。こんなおっさんたちを見てると、おっさんになるのも(って、もうすっかりおっさんの年齢なのだが・・・)まるで悪くないって思えてくるのさ。逆にみっともない、見るからに気持ちの悪い、金こそすべてみたいな、優しそうな顔して裏で人を殺してるような、庶民の味方みたいなこと言いながら庶民を苦しめてるみたいな、そんなかっこ悪い、イケてない、恥ずかしいおっさんが大多数なのが事実だけどさ。まあ、オレは素敵なおっさんだけを見てこれからも生きていくよ。ちょいワル親父なんてえのとは全く違うのでその辺はよーく確認しておくれよ、ベイビー。