美しき旋律 麗しき雑音

忘れるための記憶/覚えておかないための記録

日本海は今日も雨だった

2006-12-11 19:36:11 | 日記・エッセイ・コラム
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上手い具合に家を出る頃、雨は止んだ。昨夜の忘年会で飲み過ぎて胃の調子が悪い。少々ブルー。

JR川西池田で待ち合せ。10:40過ぎの篠山口行きの快速で旅の始まり。席は空いておらず、「立ち」でのスタート。近くの席でまだ幼稚園前と思しき子供達が大騒ぎ。親は何をしているのかと見てみたら、3人の若い母親も大騒ぎ。 うーむ。喧しい親子たちは新三田で下車。ようやく座れてほっとする。が、あっという間に篠山口。ここからはさらにローカル線っぽい列車で福知山へ。席の背もたれが直角の上、固い。落ち着かない中、居眠り。気付くともう福知山。ここで、1時間以上の待ち発生。お昼にする。

駅構内の王将でチャーハン、ラーメン&餃子。もちろんビールも忘れずに。クルマじゃないからこれが出来る。ちょっとうれしい。チャーハン、ラーメン&餃子は思った以上にボリュームがあり、二日酔いの胃にはキツい。が、なんとか完食。

時間になり、北近畿タンゴ鉄道(第3セクター?)のディーゼル車で宮津経由木津温泉へ。こちらは雨。宿のクルマに迎えてもらい宿へ。こじんまりとしているが、趣のある宿。お茶をささっと飲んで、早速風呂へ。残念ながら露天はないが、お湯はよかった。浴室のドアを開けた瞬間に独特の温泉のにおい。湯船につかるとさらっと肌に馴染む感じ。わたしお肌つるっつるよ。

部屋に戻るとすでに夕食の準備中。まだ17時半だが、早速カニとの格闘開始。まずはお刺身。つるっと甘い。しょうゆもいらんね、こりゃ。カニみそも旨し。続いて焼きガニ。ここの宿では焼いた石を敷き詰めた鍋にカニを置いて焼く方式。香ばしい香りが部屋の中に充満。カニみそも同じ方法で焼く。これまた旨い。ついでにアワビの踊り食い。アワビって夏が旬なんじゃないの?とか思いながら食べるとこれも旨い(って、さっきから旨い旨いばっかり)。そして、茹でガニとじっくり向き合う時間。今回は宿泊料金が安いこともあり、幾分小ぶり。ブランドものでもなし。まあ、安いコースだし仕方なし。それでもカニはカニ。とにかく無言で食べ続ける男3人。当初のビールから地元の大吟醸の冷酒にチェンジ。これまた旨し。そうして、茹でガミとの格闘は終了。ああ、もうガラ入れがいっぱいだわな。

茹でガニが小ぶりだったこともあり、前回まるで食べられなかったカニすきを今回は堪能。締めの雑炊もバッチリ。余ったカニ身や焼きカニミソの残りも投入。味にコクが増す。ああ、もう腹一杯。おっと、デザートのケーキも旨い旨い。はー、疲れた。

食後、もう1回旨いビールを飲むために再度風呂へ。風呂上りのビールはやっぱり旨い。TV眺めながら、話しながら夜は更けていく。部屋の外で何かトラブル発生。廊下で大騒ぎする数人に対して、近くの部屋の男がキレた模様。争いは10分近く続く。しかし、つくづくこの美しい国にはヤカラが多いことよのう。われわれ温和な労働者たちは、聞き耳立てながらも、エンタの神様見て笑ったり、しらけたり、舌打ちししたり、溜め息ついたり(要するにおもんないやつが多いってことです)。その後、スポーツニュースで気になっていたヴィッセル神戸の昇格を知り、安心して眠る。アツ、よかったね、と友達でもないのに気安く呼ぶようなヤツは嫌いである。が、今日なら許してくれるかな、誰が?

朝7時起床。寝違えて首が痛い。1日列車の旅で腰も痛い。こりゃ、クルマの方が楽だな。早々に風呂に入り、さっぱりした後、朝食。またまた食い過ぎるとしんどいので、ほどほどに。カニ身入りの味噌汁が旨い。

仮面ライダーなんとかとか、プリキュアとか眺めた後、片付けしてチェックアウト。雨は振り続いている。宿の玄関を出ると、すぐに海が見える。着いた時は薄暗くて気付かなかった。天気がよかったら夕日がきれいだったはず。なんせ、夕日ヶ浦温泉ってくらいで。今度は秋にでも来よう。その時は、きっと夕日がきれいなはずだ。

帰りも宿のクルマで駅近くのお土産屋まで送ってもらう。お土産屋をしばし物色の後、駅まで徒歩。ほどなく豊岡行きの列車が到着。小1時間で豊岡到着。鈍行の旅は昨日でしっかり満喫したので、帰りは大阪直行の特急電車にする。料金は2,000円くらいアップするが、2時間ちょいでもう大阪。時は金なりってことだね。

特急の時間まで、駅前のショッピングセンターをブラブラ。最後は上階のフードコートでたこ焼き&ビール。朝っぱらからビール、これをやっときたかったのだ。おっと、そろそろ時間だ。駅へ戻り、缶ビール&ミネラルウォーターを購入して乗車。指定席は空きが少なく、3人の席はバラバラ。まあ、どうせ寝るだけやし、OK、OK。

雨は、篠山あたりで止み始め、三田に着いた頃、懐かしくも眩しい太陽が顔を出す。そして、あっという間に大阪着。昼が中途半端だったので、新梅田食堂街の居酒屋で一杯やる。喉が痛い、寝違いの首が痛い、座りっぱなしで腰が痛い、の3重苦に、酔いが重なって(それは自業自得でしょうが)今夜のライブ見物はちょっと辛いなってことで欠席させてもらおう。

旅の余韻に浸りながら、会話は続くよ、いつまでも。えっ、まだ飲むの?じゃあ、オレももう1杯。ってなことを繰り返す内、ほろ酔いオヤジの出来上がり。そこで二人と別れ、JRで帰宅。風呂入って呆けていると、ミタキから今夜のライブ中止の連絡。まあ、結果オーライか。ちょこっと焼酎飲んで、ご飯ですよと梅干でおかゆ。21時過ぎには夢の中。いやー、ほんまにクルマでの旅より疲れた。

気の置けない男たちとの旅、今後も続けたいのだけど、1人がおねーちゃんにかまけて、オレたち見放されそうな今日この頃。これからも続けるとは言ってるけど、ほんまかいな??

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