平成30年6月15日(月)
船橋市職員の防災士に対する研修にSLが協力しました。
毎年、市職員の防災士に対しては研修が実施されます。
昨年度は避難所を実際に開設する実技演習、今年は全く志向を変えて…
初動3時間に絞って自分の行動を見直すというワークショップを実施しました。
キーワードは「安全配慮義務」と「BCP(事業継続計画)」
発災直後の自分の行動を考えていただくというのが今回の研修となります。
災害時、市の職員は通常業務を続ける人、災害業務にあたる人、
学校等の避難所に参集する人に分かれて業務を行います。
みなさん、発災直後の3時間、自分の業務で何をすべきなのか、
自分の用紙にスラスラと書いていきます。さすが、市職員!
そこで質問、
「職員のみなさんは災害業務の影響で3日間帰れなくなりました。
家族の安否確認はどのように取りますか?」講師は追い打ちをかけます。
「保育園や小学校に通うお子さんをお持ちの方、誰がお子さんを迎えに行きますか?
妻や夫が仕事をしている場合もありますね。誰が迎えに行くのか決まっていますか?」
手の止まる方がちらほら…
つづいて休日発災を想定して「発災して自宅から職場に行けますか?」
ライフラインも途絶え電話も通じない、交通手段もありません。う~む…。
熊本地震のとき、県職員の約6割は3時間以内に参集できなかったという事実。
参集できない市職員がいても、事業(災害業務や日常業務)は滞りなく
進めることができるのでしょうか?まさにBCPの基本的な考え方です。
市職員も災害時は被災者になります。
ご自身がケガをしたりご家族の安否が分らず参集できないこともあるかもしれません。
そういう事態でも業務を進めるために、
ぜひ課内での災害時の対応など話合って情報を共有して欲しいと願います。
そして、参集して業務に当たる職員のみなさまが
疲弊しない(きちんと休める)システムも必要だと思っております。
いったん、大災害が起こると行政業務は膨れ上がります。
道路の瓦礫の除去、ゴミ回収の再開、罹災証明の発行、
どれをとっても復興に欠かせない業務で市職員でなくてはできないものばかりです。
(市民力でカバーできない部分です)。
職員が疲弊して業務が進まないと街の復興が遅れていきます。
市職員のみなさまには、疲弊することなく働ける環境の整備を、
今から考えていただきたいと思います。
参加したSLが、思ったままつらつらと書いてしまいました。
なにぶん、アタシが勝手に報告!非公式ブログですから…
by oami
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