2017年3月18日中央公民館にて湊西六自治会・中央公民館共催で防災講座が開催されました。
前半は危機管理課による講話、後半はSLネットワークの避難所目黒巻きを実施しました。
前半の講話の後の質疑応答
この地域は、宿泊可能避難所の小学校に向かうには南(海)に向かっていくことになります。
津波による浸水が予測される地域だけに、地域の方は小学校ではなく、
この公民館を避難所としたいと考えていらっしゃいます。この件についての質問が多数ありました。
後半は、SLの時間です。
講師からは、町会の中で、避難所に行かなくてはいけない人、行かなくてもよい人がいるということ、
避難場所は一番近くの小・中学校、避難所運営は自分の子が通った小学校、など
地域防災の基本となる話がありました。
メインは避難所クロスロード!
一般的なクロスロード+αとしてSLで考えた避難所で起こりうる問題も盛り込みました。
例えば
同じ内容なのに立場が違う問題
①あなたは避難所運営委員
避難者が多数押しかけて来て、収容人員をオーバーしている。家屋の一部損壊の人は避難所受け入れを断りたい。あなたは、断る?
YES:家に帰ってもらう NO:受け入れる
➊あなたは避難者
家は半壊程度だが、食料もないし不安だ。避難所にいれば食料にはありつける。避難所で暮らす?
YES: 避難所で暮らす NO: 自宅で過ごす
同じ内容に思わるかもしれませんが、立場が違うと判断が変わってしまうこともありますね。
町会長さんに起こりうる問題
②あなたは避難所運営本部長
発災から避難所運営本部長を続けて1週間になる。このまま続けたらいつか倒れてしまうかもしれない。
でも代わってくれる人が見当たらない。このまま、本部長を続ける?
YES:本部長を続ける NO:休みを取る
それから、女性からは切実な問題
③あなたは妊娠3ヶ月
物資不足のため要配慮者から配布されることになったが、自分には配布されなかった。
あなたは物資担当者に「私は妊婦です!物資をください。」と言える?
YES:物資を下さいという NO:言えない
同じYESと判断した人も理由は同じとは限らない…
ご存知の通り、クロスロードゲームは厄介な問題(でも起こりうる問題)を
瞬時に判断するゲームです。
災害の現場、想定外のことが同時多発的に起きます。
現実に判断に時間をかけられないのが災害の現場、それを疑似体験してもらうものです。
そして、このゲームで一番伝えたい事
・多数意見が本当に正しいのか?オンリーワンの意見が間違えとは限らない。
・教訓があだとなることもある。前回の正解が今回の正解とは限らない。
参加者の感想「こんなこと、考えてもみなかった…」そうですよね。
だから今のうちに、考えておくんです。考えておくこと、想定しておくことも防災の一つ!
みんなで考えて話し合う。少しでのこの地域の防災活動の一助になったらと思っております。
by oami