みつちーのevergreen-forest

現在は再びQMAがメイン。An×Anではお世話になりました。クイズに使っていた頭脳は、別のために使い始めています。

制度だけど

2008-10-18 00:00:40 | Weblog
幼稚園の畑のイモが行政代執行によって引っこ抜かれた件。
映像で見ましたが、やっぱりかわいそうだなぁと思いましたね。

僕も法律を学んだ者の端くれ。代執行という制度の存在は知っていますし、ああいうものなのだというのも頭では分かっているのですが。
僕が思うに、代執行が一番有効なのは、例えば、いわゆる「ゴミ屋敷」みたいなところのゴミを撤去するケースではないかと。こういうのは、早急にやる必要があるのですから、言い方が悪いですが「実力行使」もやむを得ないでしょうが、今回のは…。

「前から話があったのに、そんなとこで栽培するのがおかしい」とか、「法の適正な執行」とかの意見は、それ自体は正しいと思うのですよ。
ただ、あと少しで収穫できるのなら、それまで待てなかったのかな?と。
待ったら、すごい額のお金に影響が出るみたいですが、工事が1か月ぐらいのびるというのはよくありそうな話だと思うのですが。建設業のことは分からないので、まったく違うかも知れませんが。

それ以前に、目の前で収穫間近のイモがあったら、逆ギレでも「仕方ないから待ってやるよ!」とでも言いたくなるのが人情のような気がします。

国によっては、そんな風に言うところもあるんじゃないでしょうか。
普段まったく見ない「あいのり」で、ラオスでは自殺者がほぼ0だという話をしているのをチラッと見たのですが、そういう国では、ルールはルールとしても、多少の融通が効く「心の余裕」があるんじゃないですかね。僕の勝手な思い込みですが。

あと、知事も、「子どもの涙を使うのは卑劣」とかそこまで言う必要はないんじゃないですか。
目的は達せられたのだから、説得をしてきたこと、法に従って代執行をしたこと、この二つを説明すれば十分でしょう。わざわざ叩きのめすようなことは言う必要はない。

この件から考えたこと。
①「叩きのめす」タイプの人、多いなぁ。

②代執行という制度について理解が浅い。