みつちーのevergreen-forest

現在は再びQMAがメイン。An×Anではお世話になりました。クイズに使っていた頭脳は、別のために使い始めています。

ドラフトに思う

2008-10-31 11:12:55 | スポラン1(野球)
※少し書き足しました。(11月1日 1時半ごろ)

昨日(30日)、プロ野球のドラフト会議が行われました。
そこでは、例年と同様に、希望するところから指名された選手とそうでなかった選手の悲喜こもごもの様子が見られました。

指名拒否をした選手に対し、「意中の球団じゃなかったから行かないというのはわがままだ」とか、「普通の社会では希望じゃないところに入ることもたくさんある」いう意見を見ます。根拠としては、「プロ野球選手になりたくてもなれない人もたくさんいる」というのがあり、その点はもっともだと思います。ただ、やっぱりオールOKとも思いません。

例えば、ある人が○○業への就職を希望していて、そこには、A社・B社・C社の3社があると仮定します。ただし、C社は内部でのゴタゴタなどがあり、世間からの目もやや冷ややかであるとこれも仮定します。
さて、この場合、その人はどうするでしょうか。おそらく、A・B両社にだけエントリーすると思います。つまり、普通の就職なら、エントリーしないという選択肢が残されているわけです。
ですが、ドラフトのやり方をこの話に当てはめてみると、まずこの人は、○○業連合会みたいなところにエントリーして、会社側からの一方的な指名をまつしかない。で、行きたくないC社を拒否するとわがままだと言われる。…やっぱりすっきりしない。
この時点で、ドラフトに対する批判として、一般社会を持ち出すことはちょっとずれている感がしてきます。(大丈夫だと思いますが、念のために。ここでのC社は、ある特定の球団を想定して書いているわけではありません。A~C社の話は、まったく架空のたとえ話です)

プロ野球選手という仕事は、華やかな反面、下手をしたら日常生活にも支障をきたしかねないほどな怪我をするおそれのある、過酷な仕事だと思います。そうであるなら、可能な限り本人が納得するところに入って欲しいというのが僕の気持ちです。
また、いやいや入っても、ファンとしても心から応援できないかも知れません。それは、お互いに不幸なことです。プロから指名されるのは、それだけですごいことです。それでも拒否するのは、よほど強い思いがあってのことでしょう。それほどのチーム愛がある人に対しては、「わがままだ」との声も、「もったいない」との声も霞んでしまうでしょう。

もちろん、ルールなしにしてしまうと、資金力があるチームが総取りになってしまい、結局白けてしまうということが起こり得ますから、線引きは必要だと思います(ただ、どういうのがベストか、僕は分からないです)。この点誤解なきよう。

本当は、各球団が、来たいと思うようなチーム作りをしてくれればベストなんでしょうが(これはFAのときにも言える)、果たして何チームが本気でやってることか…。