年が明けた!
そんなわけで、2005年の音楽を振り返ってみたいと思います。2004年版で、自分内で過渡期かもと書きましたが、どうやらそれが続いてるようなんです。でも、何も変わってないような気もするんだよね。だって、つい最近、自分のルーツを掘り下げてみたら、何も変わってないじゃんって思ってしまったんだもん。本格的に音楽にハマッていったキッカケはL⇔Rだったって以前書いたけど、それより前に好きだったアーティストまで遡ってみたのね。ザ・ブーム、東京少年、KAN、ユニコーン…。そういうの聴いてたら、私、何も変わってないじゃん!って。今聴いても良いんだこれがまた。今だから分かることもあったりして。そりゃ~、ビートルズやXTC好きになるわ~って感じ。でもって、そういった中で、エレカシや椎名林檎やあゆとの出会いを渇望したってのも分かった気がしたし。そして今、「過渡期」と言ったけど、それは、「変化の中で、変わらないものを確認してる」ってことなのかもなぁ。
というわけで、2005年に発売された作品の中から、「ベストアルバム」と「ベストソング」を選んでみたいと思います。
●ベストアルバム (6枚)
デペッシュ・モード『プレイング・エンジェル』 (洋楽)
ここでチラッと書いたけど、ザ・デパーチャーという新人UKバンドのメンバーが影響を受けたアーティストとしてこのデペッシュ・モードを挙げてて、『ヴァイオレーター』(90年)を聴いてみたんだけど、凄く良くて。それで、他の作品も聴いていくぞ!と思っていた矢先、4年振りになるという新譜リリースの情報が舞い込んできたもんだから、これは私に買えって言ってるな、みたいな。それがこの『プレイング・エンジェル』です。デペッシュ・モードは、81年デビューとのことで、25年活動してることになるんだけど(U2と同じくらい?)、それなのに「新人です」って言ってもおかしくないくらいのフレッシュさがこの作品にはあるんだよなぁ。ただ、メンバーの脱退やら逮捕やら自殺未遂やら色々あったみたいで、悶々とした時期もあったみたい。そういった色々を乗り越えてのフレッシュさなんだろうな。キャリアを感じさせる深みもあるし。デペッシュ・モード、私のツボみたいで、聴く作品聴く作品良いんだよね。『ソングス・オブ・フェイス・アンド・デヴォーション』(93年)とかも聴いてみたんだけど、やっぱり良いの。私のツボを刺激あるいは愛撫してくれちゃうんだよなぁ。なんで今まで出会わなかったんだろ?って感じ。90年以来、日本には来てないらしいんだけど、是非とも来日公演して欲しいです!
スターセイラー『オン・ジ・アウトサイド』 (洋楽)
スターセイラーも来日して欲しい! 彼らのことは前にここで書いたんだけど、今回、新作が出るってんで嬉しかったなぁ。で、これが、一体どうしたんですか?ってくらいの気迫っぷり。ちょっと疲れちゃうくらい。最初から最後まで、鬼気迫るほどの血走ったソウルソウルソウル…。ちょっと気合入りすぎじゃない?とか思ったんだけど、何より曲が良いからね。ポップだもの。でも、日本ではあまり人気ないみたい。リチャード・アシュクロフトも新作を出したみたいだし(スターセイラーのヴォーカル、ジェイムズ・ウォルシュは、リチャード・アシュクロフトをよく引き合いに出される)、せめて来日公演が実現するくらい人気でてくれー! っていうか、なんで人気ないのかが不思議なくらい。あと必要なのは、プロモーションとかタイミングとかだけな気がする。それが重要なんだろうけど、だとしたら、運が悪いのかなぁ。前作のときは来日したんだけどね。ちなみに、スターセイラーというバンド名は、ティム・バックリィのアルバム名からきてるらしい。
ザ・バックホーン『ヘッドフォンチルドレン』 (邦楽)
実は、「ベストアルバム」として挙げられるのは上記2枚までかな~と思ったんだけど、それじゃ少なすぎるので。や、良いんだけどね、ベストアルバム!って挙げるまではまだいってない気がするんだよね。このアルバム後の「ブラックホールバースデイ」とか聴くと、次が楽しみな感じがしたから、次回作への期待を込めて!
スネオヘアー『カナシミ』 (邦楽)
うう~ん。良いんだけど、惜しい!って気がするのよ。「ワルツ」とか「悲しみロックフェスティバル」とか「空も忙しい」とか、前半は良い流れ。「moon face」は、最近のニューウェーヴな匂いがほのかにしたけど、ちゃんとスネオ流になってて良かった。會田茂一のプロデュースも良いんだろうね。「Merry Christmas to me」(歌詞に山下達郎の「クリスマス・イブ」を思わせる描写が出てくるのが面白い)も良かったし、wyolicaのazumiをフィーチャーした「happy end」も良かった。UNOバンドに提供した「NO.1」のセルフカヴァーも入ってるしね。なんだ、良いんじゃん。でもね、なんか惜しい!って気がするのよ。
【番外編】
ポール・マッカートニー『ケイオス・アンド・クリエイション・イン・ザ・バックヤード~裏庭の混沌と創造』 (洋楽)
本当は【番外編】じゃなくて、堂々とこれを挙げたかった! だけど、いかんせん、まだちゃんと聴き込んでないという大バカ者の私なのよ。でも、言い訳をさせて! 買ってすぐ聴こうとしたら、音が飛んじゃって聴けたもんじゃないのよ(涙)。それでタイミング逃しちゃってさ。コンポ、時々調子悪いんだよなぁ。最近再生してみたら問題なかったので、様子をみて、聴き込ませていただきます。今の時点での感想を書くと、最初「うわっ、ポールだ」ってビックリしたんだよね。何じゃそりゃって感じだけど、ポールが物凄く近くにいる感じがしたの。初めてポールが「一人」になったと感じたんだよなぁ。ほとんど一人で演奏してるからってのもあるんだろうけど、なんていうか、今まで誤魔化されてた何かが一気に押し寄せてきて、パニックになりそうになるっていうか。ポール・ファンには、急所を突かれるアルバムだと思う。当の私も、聴いてるだけで胸が一杯になってきちゃって、泣きそうになってくるんだもん。でも、ポール・ファンじゃない人が聴いたらどう思うかって言ったら、それはもう、分からん!(笑) 確かに「シャウトしてない」んだけど、私には、ポールが「叫んでる」ように感じられたんだよねぇ。「これといった楽曲がない」って、確かにそうなんだけど、それが私には、なんだか恐ろしく感じられました。強いて言えば、その“恐ろしさ”が唯一の欠点だろうか…。
マドンナ『コンフェッションズ・オン・ア・ダンスフロア』 (洋楽)
これはもう、あゆのおかげですよね(笑)。マドンナの作品は数作聴いてたんだけど、もう一歩踏み込めずにいたの。でも、あゆ、そして、ご本人の来日、そしてそして、親愛なる友達のおかげで(MD聴いてるよ!「アメリカン・ライフ」のミックス格好良い!)、その一歩を踏み出すことができました。友達が薦めてくれた『レイ・オブ・ライト』も聴いたんだけど、初心者の私にはこの高みはまだ早いみたい。もっと色々な作品を聴いてからの方が感動できると思ったんだよね。待ってろ~、『レイ・オブ・ライト』! なので、私にとっては初リアルタイムである今作を一番聴いております。それに、ほら、あゆのライヴでかかっちゃったからさ、私にとってはその思い出ともセットになっちゃったわけで、これを聴くとあゆのライヴを思い出すという幸せな相乗効果が。後半とか、凄いよねぇ。あの前半から、こんな風になっちゃうとは。ラスト3曲が興奮するぅ!
●ベストソング (1曲)
浜崎あゆみ「Bold & Delicious」 (邦楽)
もう他に考えるのも面倒くさいし、2005年はこの1曲だけで良いや! 詳しくはこちらに書かせてもらいました。
で、前回、ちょっとムキになりすぎちゃったかな~(笑)と思ったので、少し補足を。あゆがライヴ前にマドンナをかけたことから、彼女の並々ならぬ覚悟と正真正銘のリスペクト精神を感じたなんて、大層エラそうなことを書いてしまいましたが(その気持ちに嘘はないけど)、あゆからしたら、な~んも考えてないかも知れないよね。私がグッときたあゆの言葉「だって、私が今やりたいことはコレなんだもんっていう、それだけなの」って感じで、「マドンナ好きだからかけたい!」ってただそれだけかも知れない。で、私は、彼女のそういった「不敵さ」こそに惹かれてるわけですよ。でね、それが成立するためには、それ相応のものがなきゃ成り立たないと思うんですよ。「ワガママ」と「自由」は紙一重(ファイン・ライン)だと思うんです。「単なるワガママ」と「自由奔放な表現」も。そして、彼女は、意識か無意識か、それを心得てる人だと思うんです。ワガママにならなければ奔放な表現は生み出せないこと、でも、ワガママのままでは自由な表現にはなり得ないこと。凄い表現をしてみせながら、ちゃっかり舌を出してみせる。ちゃっかり舌を出してみせながら、凄い表現をしてみせる。そういうことができる人だと思ってるんです。(「Startin'」のプロモを最後まで見てみてね♪)
「マドンナになりたい」とか誤解を招くような書き方しちゃいましたけど、言葉通りのことをあゆが考えてるなんて思ってません。当たり前すぎて書くのもバカバカしいけど、「あゆはあゆ」ですから。以前あゆは、「私は私にしか出来ないことを、ずっと探して生きていきたい」って至極当然のことを言っていたけど、それが如何に難しいかは、誰だって知ってるよね。でも、私は、あゆが、彼女が彼女であるために歌っていると思ってるし、彼女にしかできないことをやっていると思ってます。前、「これなら○○を聴けば良いや」って思わせたら負けとか書きましたけど、私が最近よく感じるのは、「これなら洋楽を聴けば良いや」って思ってしまうような邦楽が増えてきてないかな~ってことなんです。かと思えば、「変に邦楽の中に閉じこもってるなぁ」ってのもありますけど。あゆは、洋楽嗜好かも知れないけど、あゆを聴いていて、「これなら洋楽を聴けば良いや」とは思いません。洋楽じゃなくても、「これなら○○を聴けば良いや」ってのがないんです。引用や類似があったとしても、あゆの作品にしかない何かがある。昨年、「どんなサウンドやスタイルであっても、あゆだってことが伝われば良い。私のソウルが『浜崎あゆみ』であれば」なんてイッチョウマエなことを言ってくれたあゆですが、それが伝わってくるんですよ。そして、それが聴きたいから、それはここでしか聴けないから、だから私は、「浜崎あゆみ」を聴いているんだと思います。ま、これからたくさん音楽聴いていったら、どうなるか分からないけどね(笑)。
●ベストニューカマー (2組)
Sports (邦楽)
スムルース (邦楽)
この2組が気になったなぁ。
今回は「ベストライヴ」と「ベストイベント」は省くことにします。それでは、今年もよろしく!
そんなわけで、2005年の音楽を振り返ってみたいと思います。2004年版で、自分内で過渡期かもと書きましたが、どうやらそれが続いてるようなんです。でも、何も変わってないような気もするんだよね。だって、つい最近、自分のルーツを掘り下げてみたら、何も変わってないじゃんって思ってしまったんだもん。本格的に音楽にハマッていったキッカケはL⇔Rだったって以前書いたけど、それより前に好きだったアーティストまで遡ってみたのね。ザ・ブーム、東京少年、KAN、ユニコーン…。そういうの聴いてたら、私、何も変わってないじゃん!って。今聴いても良いんだこれがまた。今だから分かることもあったりして。そりゃ~、ビートルズやXTC好きになるわ~って感じ。でもって、そういった中で、エレカシや椎名林檎やあゆとの出会いを渇望したってのも分かった気がしたし。そして今、「過渡期」と言ったけど、それは、「変化の中で、変わらないものを確認してる」ってことなのかもなぁ。
というわけで、2005年に発売された作品の中から、「ベストアルバム」と「ベストソング」を選んでみたいと思います。
●ベストアルバム (6枚)
デペッシュ・モード『プレイング・エンジェル』 (洋楽)
ここでチラッと書いたけど、ザ・デパーチャーという新人UKバンドのメンバーが影響を受けたアーティストとしてこのデペッシュ・モードを挙げてて、『ヴァイオレーター』(90年)を聴いてみたんだけど、凄く良くて。それで、他の作品も聴いていくぞ!と思っていた矢先、4年振りになるという新譜リリースの情報が舞い込んできたもんだから、これは私に買えって言ってるな、みたいな。それがこの『プレイング・エンジェル』です。デペッシュ・モードは、81年デビューとのことで、25年活動してることになるんだけど(U2と同じくらい?)、それなのに「新人です」って言ってもおかしくないくらいのフレッシュさがこの作品にはあるんだよなぁ。ただ、メンバーの脱退やら逮捕やら自殺未遂やら色々あったみたいで、悶々とした時期もあったみたい。そういった色々を乗り越えてのフレッシュさなんだろうな。キャリアを感じさせる深みもあるし。デペッシュ・モード、私のツボみたいで、聴く作品聴く作品良いんだよね。『ソングス・オブ・フェイス・アンド・デヴォーション』(93年)とかも聴いてみたんだけど、やっぱり良いの。私のツボを刺激あるいは愛撫してくれちゃうんだよなぁ。なんで今まで出会わなかったんだろ?って感じ。90年以来、日本には来てないらしいんだけど、是非とも来日公演して欲しいです!
スターセイラー『オン・ジ・アウトサイド』 (洋楽)
スターセイラーも来日して欲しい! 彼らのことは前にここで書いたんだけど、今回、新作が出るってんで嬉しかったなぁ。で、これが、一体どうしたんですか?ってくらいの気迫っぷり。ちょっと疲れちゃうくらい。最初から最後まで、鬼気迫るほどの血走ったソウルソウルソウル…。ちょっと気合入りすぎじゃない?とか思ったんだけど、何より曲が良いからね。ポップだもの。でも、日本ではあまり人気ないみたい。リチャード・アシュクロフトも新作を出したみたいだし(スターセイラーのヴォーカル、ジェイムズ・ウォルシュは、リチャード・アシュクロフトをよく引き合いに出される)、せめて来日公演が実現するくらい人気でてくれー! っていうか、なんで人気ないのかが不思議なくらい。あと必要なのは、プロモーションとかタイミングとかだけな気がする。それが重要なんだろうけど、だとしたら、運が悪いのかなぁ。前作のときは来日したんだけどね。ちなみに、スターセイラーというバンド名は、ティム・バックリィのアルバム名からきてるらしい。
ザ・バックホーン『ヘッドフォンチルドレン』 (邦楽)
実は、「ベストアルバム」として挙げられるのは上記2枚までかな~と思ったんだけど、それじゃ少なすぎるので。や、良いんだけどね、ベストアルバム!って挙げるまではまだいってない気がするんだよね。このアルバム後の「ブラックホールバースデイ」とか聴くと、次が楽しみな感じがしたから、次回作への期待を込めて!
スネオヘアー『カナシミ』 (邦楽)
うう~ん。良いんだけど、惜しい!って気がするのよ。「ワルツ」とか「悲しみロックフェスティバル」とか「空も忙しい」とか、前半は良い流れ。「moon face」は、最近のニューウェーヴな匂いがほのかにしたけど、ちゃんとスネオ流になってて良かった。會田茂一のプロデュースも良いんだろうね。「Merry Christmas to me」(歌詞に山下達郎の「クリスマス・イブ」を思わせる描写が出てくるのが面白い)も良かったし、wyolicaのazumiをフィーチャーした「happy end」も良かった。UNOバンドに提供した「NO.1」のセルフカヴァーも入ってるしね。なんだ、良いんじゃん。でもね、なんか惜しい!って気がするのよ。
【番外編】
ポール・マッカートニー『ケイオス・アンド・クリエイション・イン・ザ・バックヤード~裏庭の混沌と創造』 (洋楽)
本当は【番外編】じゃなくて、堂々とこれを挙げたかった! だけど、いかんせん、まだちゃんと聴き込んでないという大バカ者の私なのよ。でも、言い訳をさせて! 買ってすぐ聴こうとしたら、音が飛んじゃって聴けたもんじゃないのよ(涙)。それでタイミング逃しちゃってさ。コンポ、時々調子悪いんだよなぁ。最近再生してみたら問題なかったので、様子をみて、聴き込ませていただきます。今の時点での感想を書くと、最初「うわっ、ポールだ」ってビックリしたんだよね。何じゃそりゃって感じだけど、ポールが物凄く近くにいる感じがしたの。初めてポールが「一人」になったと感じたんだよなぁ。ほとんど一人で演奏してるからってのもあるんだろうけど、なんていうか、今まで誤魔化されてた何かが一気に押し寄せてきて、パニックになりそうになるっていうか。ポール・ファンには、急所を突かれるアルバムだと思う。当の私も、聴いてるだけで胸が一杯になってきちゃって、泣きそうになってくるんだもん。でも、ポール・ファンじゃない人が聴いたらどう思うかって言ったら、それはもう、分からん!(笑) 確かに「シャウトしてない」んだけど、私には、ポールが「叫んでる」ように感じられたんだよねぇ。「これといった楽曲がない」って、確かにそうなんだけど、それが私には、なんだか恐ろしく感じられました。強いて言えば、その“恐ろしさ”が唯一の欠点だろうか…。
マドンナ『コンフェッションズ・オン・ア・ダンスフロア』 (洋楽)
これはもう、あゆのおかげですよね(笑)。マドンナの作品は数作聴いてたんだけど、もう一歩踏み込めずにいたの。でも、あゆ、そして、ご本人の来日、そしてそして、親愛なる友達のおかげで(MD聴いてるよ!「アメリカン・ライフ」のミックス格好良い!)、その一歩を踏み出すことができました。友達が薦めてくれた『レイ・オブ・ライト』も聴いたんだけど、初心者の私にはこの高みはまだ早いみたい。もっと色々な作品を聴いてからの方が感動できると思ったんだよね。待ってろ~、『レイ・オブ・ライト』! なので、私にとっては初リアルタイムである今作を一番聴いております。それに、ほら、あゆのライヴでかかっちゃったからさ、私にとってはその思い出ともセットになっちゃったわけで、これを聴くとあゆのライヴを思い出すという幸せな相乗効果が。後半とか、凄いよねぇ。あの前半から、こんな風になっちゃうとは。ラスト3曲が興奮するぅ!
●ベストソング (1曲)
浜崎あゆみ「Bold & Delicious」 (邦楽)
もう他に考えるのも面倒くさいし、2005年はこの1曲だけで良いや! 詳しくはこちらに書かせてもらいました。
で、前回、ちょっとムキになりすぎちゃったかな~(笑)と思ったので、少し補足を。あゆがライヴ前にマドンナをかけたことから、彼女の並々ならぬ覚悟と正真正銘のリスペクト精神を感じたなんて、大層エラそうなことを書いてしまいましたが(その気持ちに嘘はないけど)、あゆからしたら、な~んも考えてないかも知れないよね。私がグッときたあゆの言葉「だって、私が今やりたいことはコレなんだもんっていう、それだけなの」って感じで、「マドンナ好きだからかけたい!」ってただそれだけかも知れない。で、私は、彼女のそういった「不敵さ」こそに惹かれてるわけですよ。でね、それが成立するためには、それ相応のものがなきゃ成り立たないと思うんですよ。「ワガママ」と「自由」は紙一重(ファイン・ライン)だと思うんです。「単なるワガママ」と「自由奔放な表現」も。そして、彼女は、意識か無意識か、それを心得てる人だと思うんです。ワガママにならなければ奔放な表現は生み出せないこと、でも、ワガママのままでは自由な表現にはなり得ないこと。凄い表現をしてみせながら、ちゃっかり舌を出してみせる。ちゃっかり舌を出してみせながら、凄い表現をしてみせる。そういうことができる人だと思ってるんです。(「Startin'」のプロモを最後まで見てみてね♪)
「マドンナになりたい」とか誤解を招くような書き方しちゃいましたけど、言葉通りのことをあゆが考えてるなんて思ってません。当たり前すぎて書くのもバカバカしいけど、「あゆはあゆ」ですから。以前あゆは、「私は私にしか出来ないことを、ずっと探して生きていきたい」って至極当然のことを言っていたけど、それが如何に難しいかは、誰だって知ってるよね。でも、私は、あゆが、彼女が彼女であるために歌っていると思ってるし、彼女にしかできないことをやっていると思ってます。前、「これなら○○を聴けば良いや」って思わせたら負けとか書きましたけど、私が最近よく感じるのは、「これなら洋楽を聴けば良いや」って思ってしまうような邦楽が増えてきてないかな~ってことなんです。かと思えば、「変に邦楽の中に閉じこもってるなぁ」ってのもありますけど。あゆは、洋楽嗜好かも知れないけど、あゆを聴いていて、「これなら洋楽を聴けば良いや」とは思いません。洋楽じゃなくても、「これなら○○を聴けば良いや」ってのがないんです。引用や類似があったとしても、あゆの作品にしかない何かがある。昨年、「どんなサウンドやスタイルであっても、あゆだってことが伝われば良い。私のソウルが『浜崎あゆみ』であれば」なんてイッチョウマエなことを言ってくれたあゆですが、それが伝わってくるんですよ。そして、それが聴きたいから、それはここでしか聴けないから、だから私は、「浜崎あゆみ」を聴いているんだと思います。ま、これからたくさん音楽聴いていったら、どうなるか分からないけどね(笑)。
●ベストニューカマー (2組)
Sports (邦楽)
スムルース (邦楽)
この2組が気になったなぁ。
今回は「ベストライヴ」と「ベストイベント」は省くことにします。それでは、今年もよろしく!