読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

柴田よしき著「流星さがし」

2010-06-14 | 柴田よしき
「意地と向こうっ気と情熱を胸に。ひとりの青年が、弁護士になっていく」という
主人公は京都の人権派弁護士の事務所から、「武者修行してこい」と東京の大手法律事務所に移籍してきた新米弁護士・成瀬歌義。著者の別編「桜さがし」の推理作家浅間寺龍之介や犬のサスケ、恋人のまり恵などが出てくるから続編か?
もっとも読んでいなくても独立した物としても楽しめますが。
法人関係や有名な事件も多く扱う大手事務所だけれど、新人ということで離婚問題とか酔っ払いの傷害罪疑惑とか、イジメ問題とか小さな事件に接する歌義だったが、今までとは勝手の違うことばかり。
熱意は空回りし、依頼人には嫌われ、あげくには上司の女弁護士清洲から関西弁がよくない、とまで言われてしまう。
どんな弁護士を目指すのかさまざまな依頼者とのやりとりを通して成長していく青春ものであり、事件のミステリー性もあって彼の奮闘と日々の成長が爽やかでまぶしい青春ミステリー連作短編。
アリバイを立証する為子供が見た流れ星を探す表題作「流星さがし」他「泥んこ泥んこ」
「離婚詐欺師」「わたしの愛したスッパイ」「白い彼岸花の5つ」。
2009年8月光文社刊。

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