読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

朱川 湊人著『あした咲く蕾』

2010-06-15 | さ行
僕の家に、母の妹がやって来た。美人だが、タバコは吸う、関西弁で毒舌をまくし立てる、
お世辞にも性格がいいとは言えない僕のおばさん。でも彼女は、正真正銘の天使だった。
なぜなら、自分の命を分け与えることができたから・・・表題作「 あした咲く蕾」他
6編のファンタジックで心あたたまる短編集。
著者曰く『「世界一うつくしい本」を作りたかったんです。世の中で美しいことって何だろうと考えて、それは「赦(ゆる)されること」と「受け入れられること」じゃないかと。罪や過去の過ちを赦されたり、何かのグループに受け入れられることが、人間にとってとても嬉しいことで、きっと美しいことなんじゃないかと思ったんです。』
――「雨つぶ通信」「カンカン軒怪異譚」「空のひと」「虹とのら犬」「湯呑の月」「花、散ったあと」
7話とも東京を舞台にしたあまり突飛な話しではないチョット不思議な心温まるお話しばかりです。
昭和40年代のキーワード一杯使われています。
2009年8月 文藝春秋刊

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