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私たちがその珍獣と出会ったのは、今年の夏のことでした。
場所は今話題のIT社長らが集う六本木ヒルズにある森美術館。
そこでは中国の、おもに唐の時代の美術と現代美術の展覧会が開かれていました。
ちょうど唐の美術品の最後の展示室にはいったとき、私は思わず”あっ”と声をあげてしまいました。
そこにはガラスケースにはいった小型犬くらいの鎮墓獣がいて、そのビジュアルは今まで見たこともないくらい、イカしていたのです。
ほのかに赤みがかった白い肌に透き通ったブルーアイズを配した顔は西洋のかほりムンムンで、耳にはピアスの穴(ヒゲダッテミゴトダゼ)。本来ならば角を生やしているはずなのに、なぜか頭には蓮のつぼみ(ナンカソレメデタイ)。体にちらばる水玉模様(ナンカソレオシャレ)。長いしっぽを一度前にもってきてから、からだに沿って後ろに流すクセ(マエカラミルト”アレ”ニシカミエナイゼ)。コマネチも夢にまでみた見事な珍獣座り(マヨワズ10テンアゲチャウゼ)。
もしミュージシャンを志し家出した息子がこんなふうになって帰ってきたらどうしたもんでしょう。
そんな出会いを経て、珍獣は私たち”チーム助六”に入ったのですが、そんな珍獣からこの前コレクトコールがありました。
もしもし、レオです。
「おす、珍獣である」
あっ、珍獣!久しぶりだね。確かあの展覧会はアメリカのほうに巡回したはずだよね。どうよ、そっちは?
「それはそうと、レオに報告しておきたいことがある。今度栄太楼とコラボレートして我が輩の飴を発売したのじゃ。」
そ、それはそうとって、おい…
まあ、とにかくそんな驚きの報告を確かめにちょうど杉本博司展に行きたかったので、再び森美術館へ。
あった!!!!!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/a4/869dc195114387b710f5005c1d33ce39.jpg)
味はミルクティー。缶も気に入ったし、味もよいので、また飴だけ買っていれかえよっと。
展覧会じたいも大変おすすめですので、まだの方はぜひ!
向こうできっと厳しい生活を強いられてるんだね。
榮太楼飴のプロデュースも滞在資金を稼ぐためなんだ。
可愛そうな珍獣……。
うむ、今度クール宅急便で日本に呼び戻してあげよう。