助ぶ六゛

楽しかったこと、おいしかったもの、忘れられないこと

大学病院はテーマパークだ

2008年08月21日 | 助六のつれづれ
今日は朝から日大病院に向かいました。
6月の定期検診で、尿潜血が出ていたのをうっちゃっておいたので、お盆休み中に再検査を受けておこうと思ったのです。

とはいっても、病院なんて何年ぶり。大学病院にいたっては十何年ぶりかしらん?
健康なのは何よりなのですが、こうなるとちょっとした浦島太郎状態なので、いちいち戸惑ってしまいました。

まずは受付!
ホテルのフロントみたいに、ずらっと窓口が並んでいます。
しかも、紹介状のある/なしで窓口が異なっているのです。
僕は職場の診療所の紹介状を持っていたので、「ある」のほうへ。
ああ、これはディズニーランドのファストパスなんだな、と思いました。

ところが受付の順番が優先されるでもなく、かなり待たされてから名前を呼ばれ、泌尿器科へ案内されました。
泌尿器科にも泌尿器科の受付があり、そこで書類を提出すると、アンケートを渡されました。
アンケートには排尿についての自覚症状から、睡眠状態、ちょっとアダルトなあっち方面の質問まで(!)細かく記入する欄がありました。
たぶんこのアンケートの結果を元に、キャストのお兄さん(医者)のその日の段取りが決まってくるんでしょうね。

外来の廊下でまたしばらく待たされます。
各科のスピーカーからひっきりなしに患者の名前が呼ばれていきます。
まるで迷子のお知らせみたいです。

自分の名前を聞き逃さないようにしながら、大画面テレビでNHKを観たり、携帯ゲームで遊んだりしていると、いよいよ名前が呼ばれました。
いざ診察室へ。

診察室に入ると、キャストのお兄さんに既往症などを聞かれ、「ではまず超音波で調べましょう」と言われました。

ちょ・う・おん・ぱ!

処置室に入ると、ズボンを半分ぐらいまで下ろされ、おなかにゼリーのようなものを3カ所塗布されます。
これを一昔前のカラオケボックスのリモコンみたいなもの(お産された方はご存じだと思います)でぐにゅぐにゅのばされます。
この時、お腹がくすぐったいったらありゃしない!
しかしキャストのお兄さんはそんなこと気にもとめず、モニターを観ながらソナーをぐにゅぐにゅ動かし、超音波写真を撮影していきます。

いったん処置室を出て、また診察室へ。
先ほどの3枚の写真は、左右の腎臓と膀胱を撮っていたのでした。
キャストのお兄さんによると、最初は「腎臓と膀胱には異常はないね」だったのですが、話をしているうちに、
「あれ?(腎臓の写真を見つめ、しばし沈黙)」

な、なんですかっ。

「さっきは気づかなかったんだけど、白い影があるね」

か、影!?

「あ、でも大丈夫。良性のおできがあるとできる影だから。経過を見ましょう」

良性のおできだそうです。

さて、腎臓と膀胱に異常がないとなると、次は尿道を調べるのだそうです。
そして尿道を調べるには、レントゲン撮影をするのだそうですが、そのためには造影剤を注射しなくてはならず、まれに副作用が出るとのことで、同意書にサインをさせられました。

昨日の産婦人科医の無罪判決がちらりと頭をよぎりました。
甘食・・・。

レントゲンは予約が必要なので、9月の土曜日に改めて予約を入れることに。
今日はあと採血と採尿をするように言われました。

採尿・採血ランドは病院内の別のエリアです。
採血のカウンターは銀行の窓口みたいな小さなブースに分かれていて、みんなこぞって腕を差し出していました。

その後で採尿。
なんと、採尿用のトイレには、奥に紙コップを置くところがあり、社員食堂よろしくそこに出たてのほやほやの検体を放置していくという仕組みになっているのでした。
誰かがいたずらをして、尿を入れ替えたりしないか心配しつつ、手を洗って外へ。

ここで、この後何をしたらいいのかが全く分からなくなってしまいました。
そこで、手近のキャストのお姉さんに聞くと、次はどうやら会計らしい。

あ、そりゃそうよね。

会計にも受付があって、係の人に書類を渡すと、番号が表示されたら自動精算機で会計してくださいと言う。
最近の大学病院ってすごいのね。
で、順番が来たので、機械の診察券を差し込むと、モニター画面に「6千ウン百円」の表示が。

お値段までテーマパーク並でした。

会計が終わって、出口の自動ドアのほうに向かうと、なんとそこにはスタバが!
診察や検査が終わった人たちが楽しそうにお茶をしているのでした。

・・・お年寄りが病院に入り浸りになる気持ちが分かった一日でした。