メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『ポケットのABC』眉村卓/著(角川文庫)[後編]

2019-04-07 13:46:01 | 

観察対象

担当係員「観察対象は目の前の少年だ 向こうからは我々の姿も機械も見えない」

ぼくは集中して観察した

 

先生は「なぜ宿題をやってこない?」と怒っている

「君は宿題が難しすぎるというから、やさしい宿題を出した  それでも分からないという

 昨日の問題は5+7だ これが分からないのか?」

少年「横に加えるのか縦なのか、半端はどうなるのか・・・」

先生「君はへりくつをこねて馬鹿にしてるのか いい加減にしろ!

 

担当係員「あの少年はカミオンエールだ」

「あれが26世紀に地球連邦を作り上げた伝説の哲学博士?」

担当係員:

世界史に名を残す人物が、いつも子どもの頃からずばぬけていたとは限らない

その時々の教育制度には特徴がある 才能を潰してしまう場合も少なくない

今度はエジソン 彼も子どもの頃は当時の学校教育に適応出来なくてね ・・・

だからいろんな時代の優秀な若者を選抜してタイム・パトロール員に仕立てるこのやりかたも

適当なのか、訓練しながら、ぼく自身疑問に思うんだ

 

最終テスト

先輩:どうやら、君はわが社に採用されそうだ だが最終テストがある

50のジャンルのうち1つ選んで正確さ、スピードを測定する

ぼくは動植物の部門を選び、試験場に行くと、もう14、5名が着席している

係員:やめろと言うまで答えをマークしてください それでははじめ

あらゆる問題が出て、ぼくは死に物狂いで続けた

 

先輩:受験者1人に1体ずつロボットがついている それと競争した 君は高得点だ! よかったな!

ロボット化率100%でも、ちっとも嬉しくなかった

 

実験開始

同じ素質を持つ人間が、教育・環境によりどう違ってくるかの実験開始

今回は3000人のクローン人間が、政治家や科学者などの教育を受ける 殺人のプロなどもいる

元は極めて平凡で個性のない男が選ばれた

今日、クローン人間たちに計画のことを告げたらショックを受けたようだ

仲間と行き来し、付き合うようになってきた 仲間意識が恐ろしく強い

反乱だ! 2650人のクローン人間が世の中をひっくり返そうとしている

自分たちにこんなことをした社会が許せないのだ それぞれのプロ集団でもはや抵抗できない

 

第1年×月×日 我々は実験を開始する

我々の体細胞から生まれた1万人の男の赤ん坊と、もっともふさわしいと決議した女の1万人の赤ん坊を

一番望ましい環境で、優れた人間になるよう育てる

我々が永久に権力を握るための第1年目なのだ

 

大秀才

課長「すごい秀才がわが課に来るぞ」

私は課内で唯一の女性だ 女子社員は管理職に昇進させないのが、わが社の不文律だ

石田さんが来て3ヶ月になる むしろ平凡で、きちんとした青年で気楽に付き合うようになった

好意を抱きはじめ、結婚して半年になる

石田が会社で見せる顔は、実はまったく演技だと知った

彼はすべて分かった上で、いずれ、自分が思うように手腕をふるえるようになったら本性を現すというが

他人の気持ちを汲める優しさも持っているのは不幸かもしれない

会社勤めなどやめてはどうかと言ったが、笑うばかりだ

ひょっとすると、私に示す優しさも演技ではないだろうか?

必要なだけ引きとめて、要らなくなれば放り出すつもりでは

どこまで本当で、嘘か分からなくなったが

世の中の男は、程度の差はあれ、似たようなことをしているのではないかと なぐさめたりするこの頃なのだ

 

スーパー・スター

秀才で、ハンサムな青年は「手紙を突っ返された」と話す 読むとスーパー・スターの話だ

アシダ・チグサは翔んでる女として有名でした 才能、美貌は超一流で私は何度も会おうとしたがダメでした

何年か過ぎても片思いは続き、彼女は政界に入り、日本の政治をすっかり変え

外交で手腕を発揮 若さと美しさは変わりません

十数年が経ち、彼女は世界のスーパー・スターです

とうとう地球を1つの連邦にまとめ、若さと美しさは変わりません

彼女は人間ではない みんなも言っています 宇宙人かロボットなのです

私の片恋に終わるでしょうが、それでいいのだと信じます

 

「君は小説スタイルで書いたんだね そりゃダメだよ

 宇宙人かロボットなんて言われて喜ぶ女はいない

 これはコピーで、名前のところだけかえたんだろ 怒るのが当たり前だよ」

「こうすれば能率的なんですがね」

 

イガロス・モンゴルベエ・ヤイト

ワイスカのところにゼウスが来て、人間の話をするとワイスカたちは喜んで聞き入る

ゼウス: 空へ帰るために人間はいろいろ試みた ボイジャーはコースを離れて別の世界へ飛んでしまった 本当に可哀相だった

ゼウスは泣き、ワイスカたちも泣いた

 

ゼウス:

次に空へ行こうとしたのはモンゴルベエという人間だ

どんどん上がって、今度は降りていき、池に落ち、息が出来なくなって死んだ

3人目はヤイトという プロペラを念力で回す仕掛けだ 念力で押し潰されて体が半分になった

 

ほかの隊員が彼の話を止めた

「やめて下さい隊長 酔っ払ってでたらめなことを喋るのは

 ワイスカたちは本気にするじゃないですか

 隊長の話のほうが、我々の講義より面白いから余計に迷惑です 自重してください」

 

Vさんのファンと

同業のSF作家Vさんについて聞かれる

ペンドービンタ惑星シリーズには、現実感があって好きだと

そういえば、Vさんのノートはとても変わっていた

いろんな点やら落書きで、それは星新一さんの作品についてでした その図が全部表しているそうです

そうです あなたが今お書きになった図形ですよ みな知っている? 懐かしい?

ペンドービンタ惑星が懐かしいんですか?

僕には分かりませんが、たまには僕の本も読んでくださいよ

 

テスト機

「何か面白いことはないかな」という口癖は珍しくない

友人は「度胸試しをする気はないか? テスト機に乗ってほしい 謝礼も出す」

約束の日、目隠しをしてどこかに連れられ、シートに座らされた

目隠しを取ると、客は僕だけだ 離陸の音がして、雲の上に出た

エアポケットに入り、エンジン音が不意に止まった スピーカーに向かって叫んだが答えがない

操縦室には誰もいない こんな馬鹿な(出た 眉村さんの口癖

スピーカーから友人の声 「これはラジオ・コントロール機だ 安全装置がついているラジコン旅客機のテストなんだ」

僕は絶叫した「助けてくれ! 人殺し!」

着陸と同時にドアが開くと、大きなスタジオで、乗っていたのはロープで吊られた箱だった

友人:

これはわが社自慢のシュミレーション装置だ

ラジコン旅客機に一般人が乗ったらどうなるか反応を調べたが

あんなにパニックになるんじゃどうしようもないな

 

特技

「A教授をからかわないか」と山田が言い出した

A教授は、いつも謹厳実直な態度を崩さず 退屈して落書きをした学生はひどく叱られた

山田と僕はどちらが彼を驚かせるか賭けた

山田は、A教授の講義をテープに録音して、ノートに書き、教卓に置いた

A教授は「大変よろしい 学生はこうノートをとるべきでしょう」 作戦は失敗だ

 

僕は細字書きの特技をいかして、最前列に座り2cmくらいのノートに書いた

「真面目に講義を受ける気があるのか?」 「ノートもとっています」

教授はルーペで覗き込み、驚いて感心した 賭けは勝ったが後が厄介だった

教授はこれをほかの人たちに話し、僕がいつカンニングするか分からない生徒としてマークされるようになった

試験の間中監視され、答案など書けやしない 僕は単位を半分以上落としてしまった

 

講義の相手

このクラスは初めてだなと思いながら、私は講義をはじめた

学生はとても真面目にノートをとっている しかし内容は分かっているのか?

レヴェルを上げてもみんなはついてくる 冗談を言うとみんなはどっと笑う

さらにレヴェルを上げても学生の態度は変わらない

私はつい気を緩めて、ほかの大学教授の愚痴を言い始めた 学生たちはノートをとっている

急にシンとなり、見ると、教室にいるのは、今、冗談にした教授たちだ

何も悪気はなかったんだ! いつもの夢だった

 

「あの先生、どうしてあんなに退屈な講義しかしないんだろう」

「あの先生が1度、冗談を言ったのを聞いたことがあるよ その後、気を許しちゃいかん、これは夢じゃないんだと呟いたんだ」

 

ノートの男

50歳くらいの男が手にノートとペンを持っている

「突然、声をかけてすみません 私はいろんな方と会い、ノートしているんです  ご協力いただけませんか?

 昔、国木田独歩が「忘れ得ぬ人々」という作品で出会った人をノートして

 それに習って、15年前から始めて、115冊目なんです」

「どうする?」と彼女に聞くと 「それで、私たち何かいただけるの?」

「いいえ これは私の趣味だけなんです」

彼女は断って、ぼくは残念だったが立ち去った

 

僕たちは結婚した 思ったより幸せでもなかったが こんなものだろうと年月が経っていった

ある時「私の出会ったすばらしい人たち」という本が刊行された 著者はあの時の男だ

書き溜めた中からいいものを選び本にしたのだ たちまちベストセラーになった

 

さて、今の妻は何と言ったか

「あなたがもっと私をリードして、やらせていればよかったのよ

 先の見通しが立たない人なんだわ チャンスがあってもいつも逃してしまう・・・」と延々続いた

やっぱり彼女と結婚すべきではなかったのか

でもぼくは先の見通しの立たない男だと認めることになるし

 

事情があります

僕は何人もの女と付き合い、別れた 挙句の果て、今の女房と結婚した

でもプレイボーイと非難するのはやめてほしい 事情があるんだ

ぼくは一時に何人も付き合ったのではない その相手に逃げられたのでもなく、恐ろしくなっただけだ

 

最初の彼女はとてもきれいで夢中になった

「まるで人間ではないみたいだ」

「よく分かったわね」 彼女は2mほどの煙柱になって消えた

その後、ぼくは彼女を町で見かけた また人間に化けているのだ

 

次の女性はしっかりしていた

「とても普通の人間とは思えない」

「どうして見破ったの? さよなら」 途端にあのタコの火星人そっくりになり

「他人に洩らしたら、どうなるか分かってるわね?」 僕は気絶した

その後、友人の家で彼女に会ったが、何も言えずに去った

 

その次の彼女は特徴のない人で 「君って人間らしい人だね」

見ると、彼女は金属のロボットであると明かした

「私の本性が分かったら逃げるの? あなたの愛はその程度なの?」 それからも追いかけられて、逃げるほかなかった

 

今の女房はずっと人間のままだ

でも、やっぱり化けていて、正体を現すようなヘマをしないだけかもしれない

正体を現すほうがまだ純情じゃないか?

 

友人を作る会

入学式が終わり、広場にはいろんなクラブが勧誘している

真面目な顔の男が「友人を作る会」という看板を立てている

「わが会では、ちゃんと友人を作ることが出来ます」 「面白そうですね」

「あなたは入会です! あさって第1回のミーティングがあります」

 

当日 お金を払い、テキストをもらった まず友人の定義が書いてある

こんなこと言われなくても分かっているのにということが細々と続く 周りは一心不乱に読んでいる

「あなたは読まないんですか?」 「こんなの常識じゃないですか」

「それなら、あなたはわが会には縁のない人です やめていただきます」

 

上級生:

あの会は「集中装置使用者」が仲間になってるんだよ

勉強以外で気が散らないようにする装置を頭に埋め込むんだ

近頃では小学生、その前から使う人もいるらしい

大学に入っても外さないから、人間的な付き合いが出来ないんだ

 

対面

「私が、きみの親だよ」 ぼくと同年配に見える男だ 「そうですか」

現代では、25歳になると老化が止まる装置が施されている

「そういえば、ここで親だという女の人に会いましたよ」

「いつ? 半年前なら親じゃないよ 君の女親は、2年前に南極都市に移住したそうだ

 遺伝子で適当なのを選んで人工交配するから、君は僕の16人目の子どもらしい

 君も自分の子どもと対面することになるよ それが定めだ 親子の絆を確認するんだ  じゃ、元気でな」

 

妙な儀式だった

でも、人工交配で、人工子宮で産まれる人間はこうしなければならない

クローン人間が増えると、僕たちみたいな人間は貴重なのだ

 

アルバイト その1

よく来てくれましたね、記者諸君

学生の頃、僕はバイトで生活していました

学校は卒業しても、就職する気はありませんでした

ぼくは何種類もの専門知識をもつバイト人間だったんです

それで日本を脱出して、このバランス国にやって来た

革命が起きて「自由バランス国」になった

みなさんは、ぼくを革命の戦士と考えていますが、違います バイトとして参加したんです バイトの将軍です

それに飽きて、バイトの行政府長官になり、また大変動の後、バイトの大統領にされてしまった

努力するうちに、バイトの初代王様にまつりあげられた

ぼくはもう飽きたんです これではもうバイトではないじゃないですか いい加減やめたいんです

そうはいかない? アルバイト王朝の創始者だから? そんな話を発表するわけにはいかない?

国王陛下なんてやめてくれ! ぼくはアルバイトなんだ やめさせてくれ!

 

アルバイト その2 昼休み

僕は金がなく、ランチを抜くしかない ギャンブルが好きで、強いつもりでいた

それで毎月の小遣いを稼いでいたが、今月は負けっぱなしで、なんとかしなければ

1年ほど前に退職したMから声をかけられた

「いいアルバイトがある 1時間3万円になる あさっての日曜日に10時間だけだ」

 

Mは当日、ぼくのアパートに来た

大きな四角いカバンを開けると 、その装置のへこんだ部分に顔をつけ、急に眠くなり寝てしまった

気づくと、体が動かない 目が覚めると大の字で寝ていた 夢だったのか?

ひどく酔っていた 枕元には30万円あった

風呂に入ろうと服を脱ぐと、お腹の皮膚の一部が変色している

 

翌日、出社するとOLが話すには、僕は昨夜、町で酔っ払って大げんかし

相手は3人もいて、ひとりが腹にナイフを刺して逃げたそうだ

 

M:

悪かったな あんたは体を貸すバイトをしたんだ

この地球には、実体もない宇宙人がたくさんいて 人間の体に入り、感覚を楽しみたいんだ

彼らが作る紙幣は本物だ 体はちゃんと修繕するから、またよかったら頼むよ

1ヶ月後 今月もツイてない またバイトしようかなと考えている

 

アルバイト その3

ぼくが奇妙な能力に気づいたのは高校に入ってからだ

バレーボールの試合を観戦していると、弱いうちの学校は準決勝までいった

その後、クラスメートと歩いていたら、彼は映画会社からスカウトされて、人気者になった

修学旅行でバスが玉突き事故に遭ったが、ぼくのいたバスは全員無事だった

ぼくは、幸運に恵まれた男と評判になった ただし、僕の周りに幸運が訪れるのだ

 

僕がようやく入社したのは、かなりのオンボロ会社だ

いつまでもこんな幸運を分け与えるのは損だとアルバイトすることにした

僕に何かを頼むと、お礼として1割もらう

それを始めると、幸運は消えた それで思い当たった

この能力はぼく自身にプラスに働かないのだ

もう能力をあてにするのは諦めようと、仕事に身を入れると業績があがり

昇進し、ぼくは会社に尽くした それがダメだった

自分のために会社に尽くし始めると業績は悪化し倒産した

苦労の末、ぼくは国家公務員になった

仕事に熱中しないようにしている

僕が仕事に精を出せば、この日本が倒れてしまうではないか

 

アルバイト その4

アルバイトセンター係員は

いい加減ではやれない仕事だ それだけ報酬もいいが」と言ったが、それを承知で引き受けた

仕事は「フルタイム・モニター」 24時間、見聞きし、体験するあらゆる商品のモニターだ

朝起きるとベッドの感じ、歯みがきの感触、洗面所の感じ・・・ すべて手帳に記していく

世間にはこの仕事を大勢がしていて、関連のメーカーやディーラーに報告される

数日経つとだんだん苦痛になってきたが頑張った

期間は1週間で、手帳を提出すると、もう1週間やってみないかと言われた

 

今度は、生活様式を先方の指定どおりにしてくれという

1日目、指定された最高級のホテルに泊まったが、食費などは自弁だ

2日目は地下道で寝ろという 友人に見つかり恥をかいた

3日目、夜行列車で寝ろといわれ、満員で通路に座り、ろくに眠れなかった

4日目にとうとう断念した

ある民宿で1泊の予定が、変な男がいつも観察している 聞き出すと

「私はモニターのモニターなのです」

(これと似た話を聞いたことがある スーパーの試食販売をちゃんとやっているか監視する仕事  噂かもだけど

 

辞めてからだいぶ経つ

金が不足すると、フルタイム・モニターの高報酬を思い出すが、もうやる気はない

あれだけフルタイム・モニターがいるのに、日常生活もサービスも ちっとも良くなったように感じられないからだ

あれは僕たちがどの程度まで不便に耐えられるか

どこまで商品やサービスの質が落とせるか そのために行われているように思えて仕方ないからだ

 

 

【著者あとがき 内容抜粋メモ】

この本に収録したのは昭和55年~57年にかけてFM大阪の「男のポケット」という番組のために

そのつど書き、放送で読んだ作品群の前半で、後半は『ポケットのXYZ』とした

そこでのショートショート群は、その前の『ぼくたちのポケット』として刊行し

今度の2冊はそのつづきと言えるが、だいぶ内容が変化している

 

『ぼくたちのポケット』は放送用だから、耳で聴いて分かりやすく

視聴者はSFやショートショートに馴染みのない人が多いから あまり得体の知れないものは書かなかった

しかし番組を続けるうち、そうした配慮も不要となり とにかく面白ければいいのではという気分になった

読み返してみると、その過程がいやでも見えてきて 自分でもなるほどという感じがする

読者にとってどうかは・・・やはりお読みいただくしかないのであろう

***

ラジオのパーソナリティを長年やったり、ほかのあとがきを書いた方々から浮かび上がる眉村さんて

「明るい大阪人」というキャラクターだが、作品はどちらかというと ダークで社会批判に鋭い文体と結びつかないのが興味深い

この「あとがき」を読んで、読む順番を間違えたことに気づいたけれども ま、いっか

ショートショートは、いつ、どこから読んでも1話完結が多いのが楽しみの1つ

 


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