監督:豊田四郎 原作:森鴎外
出演
お玉 高峰秀子
叔母 おさん 飯田蝶子
末造 高利貸し 東野英治郎
妻お常 浦辺粂子
お梅 小田切みき
師匠 お貞 三宅邦子
岡田 書生 芥川比呂志
ほか
【内容抜粋メモ】
まだ東京に雁が渡ってきていた頃の話
叔母が傷ものになったたまに縁談があるともちかける
たまは以前、騙されて妻子ある男と結婚した過去がある
叔母:
お父っつあんもめっきり体が弱ったから
ガキ相手の飴屋をいつまで続けられるものじゃない
とにかく会うだけ会ってみて
たま:なるようにしかならない
画面がやけに赤っぽいな
すごい込み入った町
高利貸し
浜町に呉服屋のある旦那だということになってる末造がたまの相手
妻は浦辺粂子さんだ! 若い
女将さん:女の私が惚れ惚れするコですよ!
盛り上がってる宴会に邪魔して金の催促をする末造
叔母:父に家を一軒もたせるように言った
父ほど年が離れてるけど仲はよさそうな末造とたま
反物を買って与えて「おたま、おたま」と可愛がる
女中ウメに金をやって銭湯に行かせる
父は家まで来るが入るのをやめる
父が家に帰ると女中がいびきをかいて寝ている
ツネ:
今までどこにいたんです?!
少しばかりお金ができたからって
苦労して貯めたお金をキツネに使うなんて
囲いものなんてこしらえて!
ツネは胸を出して寝ている!
末造:おたま どうしているだろうな
*
ウメ:
旦那さまはいい人ですね
女将さんの言うことをなんでもふんふんと聞いてくださいますでしょ
お師匠はおしげを連れて来て
女手ひとつで子どもを5人も育ててると紹介する
たまは末造からもらった反物を見せてこれを仕立てていただきたいと頼む
おしげはそれに見覚えがある
*
小鳥を持って来る末造
うちには高利貸しの妾に売るものはないと魚屋に断られるウメ
家に帰ると鍵が閉めてある
ウメ:
昼間からお風呂に行くのはお妾さんとこの女中だけだって
旦那は高利貸しなんですか? 呉服屋さんなんでしょ?
ここでもそろばんをはじいてる末造
末造:見つかるとうるせえからな、かかあに
*
父と歩くたま
たま:周りから高利貸しのお妾とバカにされている
父:
いずれは家に入れてくれるだろう
おとっつあん、元の飴屋に戻ろうか?
同じ柄の傘をもつツネとすれ違って互いに気づく
ツネは家まで追いかけて来る
障子だと家の中が丸見えで困るねえ/汗
隣りで裁縫を習う女学生たちは書生の岡田が来たかと大騒ぎ
おしげ:
この着物には恨みがこもってる
あなたは贅沢三昧で毎日のご飯どんな気持ちで食べているんです?
末造が家に帰ると、ツネが傘を破いてある
ツネ:子どもあるし、どうすればいいの!泣
末造:
お前がいないと困るよ
お前の身の上はずっとラクになったと思うぜ
取っ組み合いのケンカになる
*
夜中にたまの家に行くと、隣りのお師匠さんに裁縫を教えてもらっている
末造:お前が欲しがるものはなんでも買ってきた 隠しごとは許しませんよ
岡田は小鳥を見ていて、たまに一目惚れする
末造:おつねは来なかったかい? ヒステリー女だ
たま:
浜町に呉服屋を持ってるのはほんとうですか
ウソをつく人大嫌い
奥さんは亡くなったと聞いて来たんです
私も男に生まれりゃよかった
末造:
オレは昔、大学生から小遣いと呼ばれながら始めたのがこの商売だった
お前にはまことのありたけを尽くしている
お前と暮らして初めて生きがいを感じた
*
障子の張替えをしていると、ヘビが小鳥を狙ってる
ウメ:誰か!
岡田が来て包丁でヘビを切る
たま:春の同窓会の時、縁側で見かけた
岡田:あの時は高利貸しが入ってきてね
外は雨で傘を持っていってあげる
岡田:いずれお返しにうかがいます
あとを追うと末造の高利貸しに入り驚くたま
岡田:ヨーロッパに行けるか行けないかの瀬戸際なんだ
末造:半分でガマンしてもらう 10日間の期限
本屋に寄り、本を売る岡田
たま:今の学生さんの本、譲ってください
*
岡田:どうもお妾さんだと思う
友:今の日本じゃまともな恋愛は成立しない
書生へのお礼をどうしたらいいか父に聞くたま
父:旦那にウソはよくない
たま:旦那にはちゃんと奥さんがいる
父:
私もついこのごろ聞いたんだ
だからって今さら あの地獄みたいな貧乏暮らしはできやしない
別れるとなると、この家も返さないと
何事も辛抱が大事だ 世知辛い世の中だからな
たま:おとっつあんも変わったわね
またツネが見ていて、家に逃げ込む(こわっ!
お師匠さんを呼ぶがもういない
たま:私にこの暮らしのほかに道がないとおっしゃるの?
*
岡田が傘を返しに来る
たまはウメに部屋を片付けさせ、化粧を直す
そこへ末造が帰ってきる
昔は首までおしろいを塗ってたんだな
末造:ちょっと用で千葉まで行く
暮れも近いからと金を渡す 金の力か・・・
ウメに母に会ってきていいと許しを出すと喜んで走って行く
採用試験に受かった岡田を祝う友
今夜、築地の博士のところへ行って、ヨーロッパに発つ予定
たまは手料理をつくっていそいそと待つ
なんだか凄惨なバッドエンドの予感しかしないな/汗
岡田が通りを来るが、たまを見てためらい一礼して去る
岡田:あの人にはあの人の世界があるんだ
家に戻ると末造がいる 出張はウソ?
たま:なぜ叱らないんですか?
末造:西洋へ行くんだってさ 可哀想な奴だよお前は
家を飛び出すたま
友を岡田と間違えて声をかけ、本を忘れていったからと返す
友:
送別会をしている
よくあなたの話が出ましたよ
しかし岡田はボクらの手の届かない所へ行く
わき見をしない所が岡田なんだな
たま:お大事に・・・
たまは鯛を買って送別会にお祝いに届けさせようとしてやめる
たま:すぐそこの高利貸しの妾の家よ
末造:
会ってきたか? 喜んでいたろう
ヨーロッパじゃ帰ってこれない
たま:ほんとの気持ちぶちまけたことなかった
末造:
別れてしまうっていうのか?
オレははいつくばうことしかできない高利貸しだ
世の中はそんな夢のようなものじゃない
学生さんには学生の道がある
たま:でも私だって!泣
お祝いの鯛を届けに来る魚屋
末造:持ってかえれ! 色男にやるのに銭が払えるか!
たまが金を出す
末造:こんなもの買う銭は渡してねえはずだ
たま:お金でばかり私を縛ろうして、もうたくさん!
家から走り出る
末造:そうはさせないぞ
ドイツ語で話して馬車に乗る岡田を見る
池に来ると雁が飛んでいく
え、終わり? たまはこの後どうなるの?
出演
お玉 高峰秀子
叔母 おさん 飯田蝶子
末造 高利貸し 東野英治郎
妻お常 浦辺粂子
お梅 小田切みき
師匠 お貞 三宅邦子
岡田 書生 芥川比呂志
ほか
【内容抜粋メモ】
まだ東京に雁が渡ってきていた頃の話
叔母が傷ものになったたまに縁談があるともちかける
たまは以前、騙されて妻子ある男と結婚した過去がある
叔母:
お父っつあんもめっきり体が弱ったから
ガキ相手の飴屋をいつまで続けられるものじゃない
とにかく会うだけ会ってみて
たま:なるようにしかならない
画面がやけに赤っぽいな
すごい込み入った町
高利貸し
浜町に呉服屋のある旦那だということになってる末造がたまの相手
妻は浦辺粂子さんだ! 若い
女将さん:女の私が惚れ惚れするコですよ!
盛り上がってる宴会に邪魔して金の催促をする末造
叔母:父に家を一軒もたせるように言った
父ほど年が離れてるけど仲はよさそうな末造とたま
反物を買って与えて「おたま、おたま」と可愛がる
女中ウメに金をやって銭湯に行かせる
父は家まで来るが入るのをやめる
父が家に帰ると女中がいびきをかいて寝ている
ツネ:
今までどこにいたんです?!
少しばかりお金ができたからって
苦労して貯めたお金をキツネに使うなんて
囲いものなんてこしらえて!
ツネは胸を出して寝ている!
末造:おたま どうしているだろうな
*
ウメ:
旦那さまはいい人ですね
女将さんの言うことをなんでもふんふんと聞いてくださいますでしょ
お師匠はおしげを連れて来て
女手ひとつで子どもを5人も育ててると紹介する
たまは末造からもらった反物を見せてこれを仕立てていただきたいと頼む
おしげはそれに見覚えがある
*
小鳥を持って来る末造
うちには高利貸しの妾に売るものはないと魚屋に断られるウメ
家に帰ると鍵が閉めてある
ウメ:
昼間からお風呂に行くのはお妾さんとこの女中だけだって
旦那は高利貸しなんですか? 呉服屋さんなんでしょ?
ここでもそろばんをはじいてる末造
末造:見つかるとうるせえからな、かかあに
*
父と歩くたま
たま:周りから高利貸しのお妾とバカにされている
父:
いずれは家に入れてくれるだろう
おとっつあん、元の飴屋に戻ろうか?
同じ柄の傘をもつツネとすれ違って互いに気づく
ツネは家まで追いかけて来る
障子だと家の中が丸見えで困るねえ/汗
隣りで裁縫を習う女学生たちは書生の岡田が来たかと大騒ぎ
おしげ:
この着物には恨みがこもってる
あなたは贅沢三昧で毎日のご飯どんな気持ちで食べているんです?
末造が家に帰ると、ツネが傘を破いてある
ツネ:子どもあるし、どうすればいいの!泣
末造:
お前がいないと困るよ
お前の身の上はずっとラクになったと思うぜ
取っ組み合いのケンカになる
*
夜中にたまの家に行くと、隣りのお師匠さんに裁縫を教えてもらっている
末造:お前が欲しがるものはなんでも買ってきた 隠しごとは許しませんよ
岡田は小鳥を見ていて、たまに一目惚れする
末造:おつねは来なかったかい? ヒステリー女だ
たま:
浜町に呉服屋を持ってるのはほんとうですか
ウソをつく人大嫌い
奥さんは亡くなったと聞いて来たんです
私も男に生まれりゃよかった
末造:
オレは昔、大学生から小遣いと呼ばれながら始めたのがこの商売だった
お前にはまことのありたけを尽くしている
お前と暮らして初めて生きがいを感じた
*
障子の張替えをしていると、ヘビが小鳥を狙ってる
ウメ:誰か!
岡田が来て包丁でヘビを切る
たま:春の同窓会の時、縁側で見かけた
岡田:あの時は高利貸しが入ってきてね
外は雨で傘を持っていってあげる
岡田:いずれお返しにうかがいます
あとを追うと末造の高利貸しに入り驚くたま
岡田:ヨーロッパに行けるか行けないかの瀬戸際なんだ
末造:半分でガマンしてもらう 10日間の期限
本屋に寄り、本を売る岡田
たま:今の学生さんの本、譲ってください
*
岡田:どうもお妾さんだと思う
友:今の日本じゃまともな恋愛は成立しない
書生へのお礼をどうしたらいいか父に聞くたま
父:旦那にウソはよくない
たま:旦那にはちゃんと奥さんがいる
父:
私もついこのごろ聞いたんだ
だからって今さら あの地獄みたいな貧乏暮らしはできやしない
別れるとなると、この家も返さないと
何事も辛抱が大事だ 世知辛い世の中だからな
たま:おとっつあんも変わったわね
またツネが見ていて、家に逃げ込む(こわっ!
お師匠さんを呼ぶがもういない
たま:私にこの暮らしのほかに道がないとおっしゃるの?
*
岡田が傘を返しに来る
たまはウメに部屋を片付けさせ、化粧を直す
そこへ末造が帰ってきる
昔は首までおしろいを塗ってたんだな
末造:ちょっと用で千葉まで行く
暮れも近いからと金を渡す 金の力か・・・
ウメに母に会ってきていいと許しを出すと喜んで走って行く
採用試験に受かった岡田を祝う友
今夜、築地の博士のところへ行って、ヨーロッパに発つ予定
たまは手料理をつくっていそいそと待つ
なんだか凄惨なバッドエンドの予感しかしないな/汗
岡田が通りを来るが、たまを見てためらい一礼して去る
岡田:あの人にはあの人の世界があるんだ
家に戻ると末造がいる 出張はウソ?
たま:なぜ叱らないんですか?
末造:西洋へ行くんだってさ 可哀想な奴だよお前は
家を飛び出すたま
友を岡田と間違えて声をかけ、本を忘れていったからと返す
友:
送別会をしている
よくあなたの話が出ましたよ
しかし岡田はボクらの手の届かない所へ行く
わき見をしない所が岡田なんだな
たま:お大事に・・・
たまは鯛を買って送別会にお祝いに届けさせようとしてやめる
たま:すぐそこの高利貸しの妾の家よ
末造:
会ってきたか? 喜んでいたろう
ヨーロッパじゃ帰ってこれない
たま:ほんとの気持ちぶちまけたことなかった
末造:
別れてしまうっていうのか?
オレははいつくばうことしかできない高利貸しだ
世の中はそんな夢のようなものじゃない
学生さんには学生の道がある
たま:でも私だって!泣
お祝いの鯛を届けに来る魚屋
末造:持ってかえれ! 色男にやるのに銭が払えるか!
たまが金を出す
末造:こんなもの買う銭は渡してねえはずだ
たま:お金でばかり私を縛ろうして、もうたくさん!
家から走り出る
末造:そうはさせないぞ
ドイツ語で話して馬車に乗る岡田を見る
池に来ると雁が飛んでいく
え、終わり? たまはこの後どうなるの?