メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

2024イタリア・ボローニャ国際絵本原画展@板橋区立美術館

2024-07-12 16:19:45 | アート&イベント
2024イタリア・ボローニャ国際絵本原画展@板橋区立美術館

2024年7月2日(火曜日)~8月12日(月曜日・振替休日)
開館時間午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)

毎年、この時期になると楽しみにしているボローニャ展
とてつもない暑さと湿度の中歩いて行ってきた

美術館をリニューアルしたのは2019年
もう5年前になるのか/驚

ブログ内検索してみたら、2011年に初めて行ったみたい
毎年観に行ってると思ってたけど、行ってない年も結構あるんだな


●ブログ内検索
イタリア・ボローニャ国際絵本原画展2022@板橋区立美術館(6.28

2021 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展@板橋区立美術館(8.6

ボローニャ国際絵本原画展:関連グループ展@ブックギャラリーポポタム(2019.8.8)

「心動く絵本を探す旅 イタリア・ボローニャ」@世界はほしいモノにあふれてる

イタリア・ボローニャ国際絵本原画展 2019@板橋区立美術館

2017 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展@板橋区立美術館(2017.7.9)

2016 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展@板橋区立美術館(2016.7.24)

ボローニャ国際絵本原画展2015@板橋区立美術館

2014 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展@板橋区立美術館

2013イタリア・ボローニャ国際絵本原画展@板橋区立美術館

イタリア・ボローニャ国際絵本原画展2011@板橋区立美術館











写真OK ※1点のみは× 自撮り× 動画×












カワイイ椅子に座って絵本をじっくり見れるのもいいよね
個人的には細々と描きこむより
キレイな色と図形を組み合わせたデザインのほうが好み










特別展示 アンドレア・アンティノーリ
筆で星を1つ1つ塗っていく細かい作業が撮られていて
実際の原画を見たら、想像より小さくてビックリ







受賞者のインタビューはなかったな


イベント
以前、海外のイラストレーターさんの講演会に参加して楽しかった
自分でつくるワークショップがいろいろあるのもいいね










横須賀美術館でゴーリー展があるね





エドワード・ゴーリーを巡る旅
2024年7月6日 (土) 〜 2024年9月1日 (日)


ひさびさアドカードももらってきた
体調が良ければ行ってみたい















コメント

少年少女新しい世界の文学 22 ふたりと三びきの長い旅 エリカ・リレッグ/著 学研

2024-07-12 15:02:47 | 
1973年初版 1982年第6刷 矢川澄子/訳 F.J.トリップ/挿絵

「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します


登場人物の名前が全部独特すぎて、誰が誰だか何度も分からなくなりかけた
猫、トカゲ、カエルも人間と同じように話す世界

顔が黒い=悪人て差別を書いているようで、そこがメインじゃないみたい


【内容抜粋メモ】

登場人物
ヒノトモ 孤児
サリー ヒトカゲ
チビット 孤児
ラジブス 黒猫
フクレカエル
マッツ
ホンニヘンナばば



ヒノトモの母は“流れ者”で道路工夫の夫婦がスープをあげてひと晩泊めた翌朝
赤ん坊のヒノトモを置いて、母は消えたため、子だくさんの夫婦が子どもを引き取った
火を扱うのがとても上手かったため、ヒノトモと呼ばれるようになった









ネコといっしょに干し草を運ぶ仕事をしていると
敵のヨックルとマッツが来て
ネコはヨックルの服を引き裂く

ヒノトモにはちっちゃな恋人がいる

谷でヒトカゲ(サラマンダー)に出会い
恋人に見せるとサリーちゃんと名付ける









クリスマスの晩、大人たちは真夜中のミサに出かける
牛たちがいろんな話をするのを聞くヒノトモ



材木を谷へひきずりおろす時にできる溝を使って
たらいに乗って競走する遊びを思いつくヒノトモ
マッツが呼んだ怒ったおかみさんたちが団体で来る

その復讐に、お面行列でお面をつけてやっつけようと計画
魔女の面をつけたマッツが袋競走している時に
“黒んぼ”の面をつけたヒノトモと仲間が襲う

火をおこしている時、マッツに似た風の声が聞こえる
「いつかの黒んぼづらを忘れやしねえだろ? ヒ、ヒ、ヒ」

その日からヒノトモの顔は真っ黒けで、いくら洗っても落ちないため
周りから怖れられ、一人ぽっちになる







ヒノトモはヒトカゲを連れて旅に出ようと決心する

養母:
おっかさんは“流れ者”だった
あんたも出かける時が来たんだろ
世の中には偉いドクトルさまだっておいでだろうよ



ヒトカゲの助言でヒッチハイクをすると
チビットという少年が乗っけてくれる

チビットも孤児で、後見人が旅をする許可をする代わりに
物語を聞かせてくれといったため
秘書の黒猫ラジブスは出来事を記録している









互いの名前を侮辱してケンカになり、消防車が呼ばれる騒ぎになるが
すぐに仲直りして、ヒノトモの顔を元に戻すために出発する
チビット:魔女に聞けばいいんだ 停車場にいるぜ







チビットがテントを張って、スープを作るのをうっとり見つめるヒノトモ
マットレスをふくらませるためにフクレカエルを呼んできたヒトカゲ

2人と2匹はいっしょにテントで寝て、旅をともにする









チビットの言う魔女は掃除婦のこと
魔女と言われて怒られるが
1人の魔女がほうきに乗ってクルマを追いかけてくる










魔女:
風をバカにしたのなら、私らの手にゃおえないね
あたしらは風の助けなしに飛べないんだもの
黒んぼの国へ行けばいいじゃないの

チビットの助けになりたいと思い、チビットは煙突掃除をして親方から日給をもらう
毎日、顔を真っ黒にしているヒノトモを怒り
煙突掃除夫:黒んぼの煙突掃除夫なんぞ、うちの店の名がけがれちまう と解雇する









みんなでサーカスの興行を演ることにして
フクレカエルはシャボン玉奇術
ラジブスはライオンに扮して、サリーが猛獣つかいを演じる
ヒノトモは火食い男









チビットは道化役を演じ、靴が脱げずに格闘する様が大いにウケて
木の実、リンゴ、お金をたくさん稼ぐ

チビットは自分の癇癪がどんなに滑稽に見えるか悟り
イライラが起きても抑えるようになる



ある日、憲兵が来て、時計どろぼうの罪でチビットを連行していく









その夜、怪しい男が来て、ヒノトモに酒倉から酒を運ぶ仕事を手伝ってくれたら
新しい時計をあげると言う









酒倉から運ぶ間に何本も酒を飲んだため、酔っぱらい
自分がどろぼうだと明かし、寝てしまう








ヒノトモは警察に行って、憲兵2人で男を逮捕する

憲兵:
黒んぼのそばにいると損するよ
なにか犯罪があれば、疑われるんだから









ようやく都会に着き、有名な医者を訪ねる
エレベーターボーイとケンカして、何度も上がったり下がったりして
チビットはすっかり青くなり、医者は病気だと思って治療しようとする








治してほしいのはヒノトモだと説明すると
医者:私の手にはおえません とまた断られる



道の真ん中に少女がいて、どうにもどいてくれないため
運ぼうとすると大泣きして、家族の一団がやって来る
「黒んぼが子どもをさらうぞ!」







ウンザリしたヒノトモは黒んぼの国へ行こうと決心する
サリーが近道を教えて、地下の洞穴に入る

真っ暗闇でラジブスとケンカしたため、道を間違えて
シナの皇帝の少年に会い、ごちそうを食べ
“とうさん、はさみ拝借”という鬼ごっこをして遊ぶ









廷臣はお礼に望みを聞き、顔を白く戻してほしいと聞くと
ホンニヘンナばばを紹介する

以前、美人の踊り子が行ったが戻ってこなかった
それほど苦難の道だから、道中の食べ物とロバ2頭をつけてくれる



荒れ野を抜けると、大きな手の岩に襲われる
ここを通るものをひねりつぶす役目の大男がいて
あったかいスープを作るための火をおこしてあげて遠してもらう
代わりにロバ1頭をとられる









次は足のオバケで、パイプの火をつけてあげて通してもらう
代わりにロバ1頭をとられる










飢え死に寸前で倒れていると、一軒の小屋があり
ホンニヘンナばばが朝ごはんをごちそうしてくれる
ホンニヘンナばばと呼ばれるのが嬉しくて仕方ない









ヒノトモの顔を戻してほしいと頼むと

ホンニヘンナばば:
数百メートル先にヘンナじいさんがいて
4月ばかの日に毎年一杯食わせて笑われるのが悔しい
ほんとは結婚したいが、くだらないウソに引っかかると頭にくるから
3日後の4月ばかにヘンナじいさんを出し抜いてくれたら方法を教える

その夜、ホンニヘンナばばが来て、ヒノトモに話を聞かせる









踊りが好きな女が世界一の舞姫になるため町を出た
長い旅路は厳しく、ボロボロになって、たどり着いた家に赤ん坊を置いて
お金持ちになったら迎えに来ようと約束して出た

貴族の前で踊り、世界一の舞姫になれたが
子どもをどこへ置いたか分からなくなり
ホンニヘンナばばの所に来て、いっそ石になりたいと願った
細長い岩となっても、まだ涙がわいている



4月ばかの日、ヘンナじいさんがホンニヘンナばばを騙そうと家を出ると
雑貨屋にあるような紙袋が落ちていて、中身が気になり拾おうとするたびに逃げられる
とうとうホンニヘンナばばの家まで来て、「4月ばかですよ!」と言って大笑いする








ホンニヘンナばば:岩のある山に登り、わきでる水が黒い顔を白くしてくれるはず

山に登ると真っ暗になり、マッツの声で「黒んぼやあい」と聞こえる
ラジブス、サリー、フクレカエルは途中で挫折しても
チビットだけは一緒にヘビの稲妻の中を歩いてくれる

ひとすじの光がさし、岩から垂れる水で顔を洗うと元通りになる

母とヒノトモが泣いて抱き合っていると
チビットは自分だけ1人になったと泣いている

母:あたしの心のおうちは広くって、2人とも入れてあげられる









みんなでチビットの後見人を訪ね、ヒノトモの母と一緒に暮らすのを許可する代わりに
これまでの物語を聞かせろといって、ラジブスが話を書き上げた










解説

エリカ・リレッグ
1910年オーストリア生まれ
『ベーバとベーバ』の2年後に本書を書いて、ドイツ児童図書大賞を受賞

『ミケルとミルク馬』
『やきもちやスカーレット』
『ペプス』







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