メランコリア

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歴史秘話ヒストリア『井上円了』

2012-06-26 17:31:03 | テレビ・動画配信
歴史秘話ヒストリア『井上円了』

『存在の謎に挑む哲学者井上円了』@オアゾに書いたとおり、
お土産としてもらったDVDをやっと観ることが出来たv

明治になって近代化してきた日本に必要なのは、哲学って大学に入って、
昔からの迷信が近代化を遅らせていると気づいて、
全国のありとあらゆるフシギな現象や、妖怪談を聞いて、
科学的かつ論理的に解明していくことに生涯を費やしたってスゴイ

当時、流行りまくっていた「コックリさん」も、
元は港町で外国人が降霊術をやっていたのを真似た漁師から始まったと突き止めた。
無意識に思っていることが、神経に伝わり、机を動かすという心理現象だと検証したことで、
「妖怪博士」とあだ名が付いて有名になったが、
逆に「人相を占ってくれ」などと人々が群がったという

「カラダを鍛えるように、ココロを鍛えるために哲学が必要」
「迷信を鵜呑みにせず、自分で考えて、未来を切り拓くべき」
「近代化はまず心から始めなければならない」と強く思い、
哲学を教えると同時に、科目に「妖怪学」まで入れて、真面目に教えていたという。

【妖怪の分類】
・仮怪:火の玉などの自然現象(ガスの燃焼だとゆった
・誤怪:思い込み・勘違い
(例:正夢。全国で大勢の人が毎晩夢を見ていて、中には現実で同じ事が起こりうる確率は高い。
   それがフシギだと吹聴することで、人の記憶に残りやすいため
・偽怪:人が引き起こす
(例:お狐さまが現れるという家に行って、そこの女中が、昔、男性の声を出せるという芸で
   見世物小屋で働いていて、家族を騙していたことを突き止めた。

自ら、わざわざ北枕で寝てみたり、鬼門に建物を建てたりして実証。
反面、500点ものフシギなモノをコレクションしていたって面白い
その一部(骸骨型のペン立てなど)は、こないだ展示で観たv

哲学堂を建て、民衆に考えを広めようとしたが、
ある学生の論文が問題となり、国に危険思想だと言われ対立して館長を退く。

その後、英国で見聞した「生涯学習」に感銘を受け、
死ぬまで全国(とくに迷信を固く信じている地方を中心に)を巡って、
民衆に哲学を教える講演を続けた。
その数、樺太から沖縄まで14年間で5400回

さまざまな妖怪談を論理的に解明していく中で、
「真怪」という分類もあって、ずっと気になっていたが、
番組の最後に、円了自らの言葉で解き明かされ、大いに納得した。







追。
地方の迷信も面白くて、それなりの道理があると思うけどね。
同じ妖怪博士として、水木さん的にはどうなんだろうって、とっても気になった




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