メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

「渋谷SWING」再訪

2015-01-28 20:29:45 | 音楽&ライブ
【ブログ内関連記事】
JAZZ喫茶 「渋谷SWING」 “プレオープンパーティ”

珈琲専門店 エース@神田

今回のお目当ては、貴重な年代物の蓄音機を聴くことと、海苔トーストv
ランチアワーに行ってみたら、ランチメニューのほかにも、スイーツ系などメニューが増えてた/驚


友だちが注文したカレーの黒さにビックリ!
タマネギを炒めて・・・とにかく、それほど煮込まずにこの色が出るらしい。


元祖より塩辛くない気がした。大きさも食べやすいし、美味しくて完食v


チョコレート好きとしては「焼きチョコレート」が気になったんだけど、切らしているとのことでブラウニーを注文。
クルミがのっかってて可愛いv こちらも美味。


サイフォン式で淹れたホットコーヒーも店の売りですv


そして、今回一番楽しみにしてたのが蓄音機!
横にあるハンドルを回すと、箱の中のバネ?でシングル表裏くらい聴ける仕組み。

 
ニッパーくんマークも可愛い


盤1面につき針1本使う!(針自体は安いから、捨てるコーナーもついてた

「シェラック製」(たしかそう言ってたような?)というレコード盤で、持たせてもらったら厚くて重い/驚

一体、何をチョイスしてくれたのかとワクワクしてたら、
La vie en rose/Louis Armstrong

その裏面は一体何だろうと思ったら、、、
C' est Si Bon/Louis Armstrong

私の大好きなサッチモでしたあ/嬉×5000
ブラサキラジオでも、今年一発目のお題だったしね。
CDのベスト盤に入ってる演奏だと思うけど、本当に音が生々しい/驚×∞

実家にもビクターのレコードプレイヤー(家具調みたいなやつ)があって、
それですら感動するのに、この音の重厚感はハンパない


 

他にも、Cohさんが家から持って来たたくさんの盤が並んでいたけど、
触っただけで紙が破けちゃいそうなヴィンテージ感!
落としたりはもちろんのこと、扱い方の加減でも割れることがあるから、触っちゃダメです

でも、自分でハンドル回してもいいから、もっといろいろ、たくさん聴いていたかったなあ!



例のわんこも元気v


途中からキミノリさん(ブラサキdr.)がやって来て、Cohさんのギターを弾いてみせてくれたり、
とにかく居心地がよくて、お店を出たらカラオケにでも行こうって予定してたけど、
すっかり長居してしまいました。すみません/謝

また蓄音機聴きに行きます


包む
友だちが大好きな紙の雑貨屋さんを発見v
私も雑貨や文房具は好きで、けっこう友だちの影響を受けて紙の種類にも興味を持ち始めた。

マステも色々あって、使い方もアイデア満載!
ついつい、また消しゴムはんこのことを考えて、想像をふくらませてしまった。
動物系のシールを2シートほど購入v



追。

 
チョコレート/ラスク

いつも色々頂きものが多いんだけど、今回はチョコレートとラスクまで頂いてしまった。
どちらも美味しい!! いつもありがとうううう。
今日も楽しい1日でした~。

雨のち曇りの予報が、昼間は晴れてラッキーと思っていたら、夜から急に激しく降り出してた/驚


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全豪オープン2015 男子シングルス4回戦「錦織圭×ダビッド・フェレール」

2015-01-28 20:29:44 | テニス
全豪オープン2015 男子シングルス4回戦「錦織圭×ダビッド・フェレール(30)」@メルボルン
ついにベスト8を決める試合。解説は、福井烈さん。

1回戦の記事はこちら。
全豪オープンテニス2015 男子シングルス1回戦「錦織圭×ニコラス・アルマグロ」
2回戦の記事はこちら。
全豪オープン2015 男子シングルス2回戦「錦織圭×イバン・ドティッグ」
3回戦の記事はこちら。
全豪オープン2015 男子シングルス3回戦「錦織圭×スティーブ・ジョンソン

大会は2nd weekに入った。ここからトップ選手は、さらにペースを上げてくる

また放送は昼12時~になったけど、まずはセリーナ・ウィリアムズの女子の試合をやって、
男子はその後ってことで、女子は3セットマッチだから、男子よりは若干短いだろうけど、
1~2時間じゃ終わらないだろうと思って、予録して、14時過ぎ頃から見たら、ちょうどセリーナが勝って、男子が始まるところ。
でも、放送予定時間は15時まで。絶対ムリだけど、どーなるの!?
このトリッキーな放送予定時間についてゆくのが難しい
選手も予定より2時間押しで、コンディションの調整も大変。

普段はあまり映らないロッカールームから選手2人が歩いているところからすでにカメラが入っていて、
通路の両側には、ハリウッドのWalk of Fameの如き、歴代のチャンピオンたちの写真がズラリと飾ってあって、それを観ただけでも上がった

 
レンドル、グラフ/ベッカー、ヤナ・ノボトナ


クーリエ、サンプラス、セレス

 
入場

 
なぜかキレイな女性2人が入り口に立ってる(必要?w/今大会、初めてのセンターコート「ロッド・レーバー・アリーナ」

 
記念写真、対戦成績

 
圭くんは、今度は左足にもテーピングしてたけど、試合中に支障はなかった/チャンコーチと圭くんサイドのファミリーボックス


世界ランキング

世界ランク3位までいったことのあるフェレールとの対戦成績は、去年はほぼフルセットで4連勝して、圭くんが有利。
19歳で初めて対戦して、勝って、圭くんが世界から注目された経緯もある。

全仏優勝経験もある、とにかく粘り強さが持ち味の選手(もう雰囲気からしてクレーコート向き!
クロスの打ち合いから、どちらが早くダウンザラインなどを仕掛けるかが見どころ。
リターンも上手いが、サービスはダブルフォルトが多いとのこと。
圭くんとしては、長引くほど相手ペースになるから避けたいところ。
4大大会、12年間フル出場って記録もスゴイなあ!
「読み合いの戦いでもある」(福井)

【試合内容メモ】

1st set
トスで勝ってサーブを選んだフェレール。
3ゲーム目でダブルフォルトが出て、圭くんの1ブレイクアップv
4ゲーム目ではサービスエースが2本入ったv

今回は、とにかくラリー戦の応酬。ギリギリのオンザラインで相手を左右に振りまくり、両者とも走って、追いつく
これも見応えのある試合だなあ!

8ゲーム目でもサービスエースが4本。ついに200km/h出た!
「ハードコートでスライディング(コート上をテニスシューズで滑る)するのは、S.ジョンソンもやるんですよね」(福井)
6-3で圭くんがファーストセットを取ったv


2nd set
とにかくフェレールに攻める姿勢を取らせない深いショットの連続。
圭くんのサービスコースも読めていなくて、逆をつかれてバランスを崩していた。

ボールがパンクして交換。この場合、ニューボールではなく、今あるボールの中で交換される。
これだけ両者ともハードヒットしてれば、そりゃボールもヘタるよなあ
打つたびに、ボールの黄色い毛?が周囲に飛び散る映像も見られた/驚

圭くんはドライヴボレーを2回ミス。ダブルフォルトも2回で、やはりキープに苦戦するパターン。
でも、フェレールも決め球にミスが出て、救われてる。

2人とも、ピンチの状況でも精神的に崩れることなく、深いショットの応戦。長いゲームが続く。
とにかくデュース、デュースのデュース祭り
第1ゲームはデュースが6回で、11分もかかった/滝汗

第2ゲーム。フェレールはついに「柔らかいボールが混ざってる」と主審にクレーム。
最長18回のラリー! 毎回デュースだらけでキープに苦しむ。

 
ここでブレイクバックして「ヴォーーーーー!」と雄叫びを上げる圭くん!

第3ゲーム、サービスエース5本目。案の定、試合が延びた分、普段の番組が次々と「お休み」になっていくw
圭くんの1stサーヴは入らないけど、2ndサーヴの調子がよくて、相手の甘いリターンを回りこんで、ストンと落ちるボールが凄い。
苦しい場面では、日本人ファンからの「頑張れ~!」って声援が後押しする。

第5ゲームでようやくドライヴボレーに成功してキープ。3-2。
もう、この時点で「お疲れさまでした」と言いたい
休憩中に流れる軽快な音楽って、選手にとっては邪魔にならないのかなあ?
これまでの流れや、これからの修正、組み立て、いろいろ考えて集中したいだろうに。


圭くんは、あまりチャレンジしないけど、ここぞという時のチャレンジ成功率が高いのもビックリ

回転がかかって、畳み掛けるようなショット。
「1ブレイクアップだけじゃ安心できない相手なんですよね」(福井)

だんだん陽がかげって、コートが白黒になって、選手もラインパーソンもやりづらくないかな?

第8ゲーム。「ギアを上げる」圭くん。ブレイクして5-3。チャレンジもまた成功。
6-3で第2セットも取ったv

 
チャンも拍手するシーンが多かった


3rd set
こんなに苦しい展開でもセットを取ることが出来るって、ほんとに「誰にも勝てる」気がしてきたv
試合開始から1時間30分が経過。

「フェレールはファイター。決して諦めることのない選手です」(アナ)

第2ゲーム。サーヴィスエース6本目。セカンドサーヴになっても深い!

 
ロブが入らず、この仕草/その後見事なバックストロークが決まって、また吠える!

ここで、ディフェンディングチャンプのバブリンカが勝ち上がったニュースが入る。

 
もう1つの試合スコアが表示されている間中、圭くんは器用に1本の指でクルクルとラケットを回し続けてた

フェレールもサービスエースが2本決まって、ボールに緩急をつける圭くん。「チェンジ・オブ・ペース」
「甘いボールは1球たりとも見逃すな」と再三チャンから言われているのが今試合でも活きてる。


ガッツポーズの時に見てるのは、やっぱりコーチなのかな?

ニュース明けにラブゲームキープで4-2。

 
チャレンジに失敗して、思わず大きく溜め息

「200km/hを超えるスピードですから、ラインパーソンも厳しいですよね」(福井)

第9ゲーム。ハイボレーも見せる圭。
ついにマッチポイント。でも、ここでもデュース祭り
3度目のマッチポイントをものにして、圭くんはベスト8入り/祝×5000


 


 
インタビュアーはなんとジム・クーリエ

圭:いつもフェレールとは5セットのつもりでやっているので、3セットで取れたのは驚いている。

J:世界5位に慣れていないと言っていたが?
圭:まだ5位になったばかりなので居心地はあまりよくない。時間が必要。

J:次の相手はディフェンディングチャンピオンだが?
圭:前回の試合もよく覚えていて、5セットで長かったから自信を深めた。

J:早く5位に慣れなきゃね


全米オープンでは勝っている相手。
「次からはナイトセッションの可能性も出てくる。そうするとスピード感が増します」(福井)

 

 

 



 
インタビュー2

圭:挑戦者の気持ちで自分から打っていけた。
  長くラリーをすると相手のペースにもっていかれるから、なるべく最初から速い展開でやるようにしていた。

アナ:ウィナーも良かったですが。
圭:もう全部良かったですね。サーヴもエースもたくさんあってほんとに良かったですし、ラクに進めることができたので。
  ストロークでどんどん攻めていけたのが一番良かった。

アナ:2nd weekに入ってからのギアの上げ方はどう意識してますか?
圭:こっから体力的にも落ち始める時なので、しっかり集中して今日も臨めました。

アナ:今回、初めてのロッド・レーバー・アリーナはどうでした?
圭:そんなに感じなかったですw ハイセンスも、マーガレットも同じ大きさなので。とくに緊張せずできました。

アナ:次はディフェンディングチャンプ。全米では勝っていますが。
圭:彼のプレーはアグレッシヴだなと見てて感じるので、それに負けないように頑張ります。




髪をかきあげるのがクセだね。試合中も、それで気分を集中したり、リズムを変えている感じ。
インタビューも自己分析をしっかりしていて、落ち着いているし、気分にムラがない印象。
でも、試合中は舌を出したり、雄叫びを上げたり、意外といろんな表情を何気なく見せてくれるギャップが面白い。

英語は自分で勉強したんだね。
友だちから聞いた話だと、修造さんから「海外で活躍したいなら、まず、英語を話せるようにならなきゃダメだと言われたらしい。

テレビで、子どもの頃の圭くんが修造さんに特訓を受けて、泣いているところも映ったそうな。
可哀想に でも、幼い頃の姿も見てみたい。
たしか「一番弱いコだったんですよ!」てゆってた記憶がある。


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スティーヴン・キング

2015-01-28 20:14:44 | 
主要作品(ウィキ参照。●印は、映画で観た作品、◆印は、本で読んだ作品

[長編]

■1970年
●◆キャリー Carrie (1974年)
呪われた町 'Salem's Lot (1975年)
シャイニング The Shining (1977年)
心の中のベストフィルム~『シャイニング』
シャイニング (テレビドラマ)
ザ・スタンド The Stand (1978年)
デッドゾーン The Dead Zone (1979年)
『デッド・ゾーン(上下巻)』


■1980年
ファイアスターター Firestarter (1980年)
クージョ Cujo (1981年)
ダーク・タワーシリーズ The Dark Tower (1982年 - 2004年)
第一巻「ガンスリンガー」 The Gunslinger (1982年)
第二巻「運命の三人」(「ザ・スリー」改題) The Drawing of the Three (1987年)
第三巻「荒地」 The Waste Lands (1991年)
第四巻「魔道師と水晶球」(「魔道士の虹」改題) Wizard & Glass (1997年)
第五巻「カーラの狼」 The Wolves of the Calla (2003年)
第六巻「スザンナの歌」 Song of Susannah (2004年)
第七巻「暗黒の塔」 The Dark Tower (2004年)

クリスティーン Christine (1983年)
ペット・セマタリー Pet Sematary (1983年)
タリスマン The Talisman (1984年) ピーター・ストラウブと共著
人狼の四季(『マーティ』改題) Cycle of the Werewolf (1984年)
『炎の少女 チャーリー』(1984)
死霊の牙 Silver Bullet (1985年)
●スタンド・バイ・ミー Stand by Me (1986年)
IT-イット- It (1986年)
ドラゴンの眼 The Eyes of the Dragon (1987年)
ミザリー Misery (1987年)
トミーノッカーズ The Tommyknockers (1987年)
●ダーク・ハーフ The Dark Half (1989年)(リンク同上)
●ペット・セメタリー Pet Sematary (1989年)(リンク同上)


■1990年
『ブロス やつらはときどき帰ってくる』(1991)
ニードフル・シングス Needful Things (1991年)
『ゴールデン・イヤーズ』(1991)
『スティーブン・キングの地下室の悪夢』(1991)
バーチャル・ウォーズ The Lawnmower Man (1992年)
ジェラルドのゲーム Gerald's Game (1992年)
ドロレス・クレイボーン Dolores Claiborne (1993年)
『ショーシャンクの空に』(1994)
不眠症 Insomnia (1994年)
ローズ・マダー Rose Madder (1995年)
『黙秘』(1995)
グリーンマイル The Green Mile (1996年)
『痩せゆく男』(1996)
デスペレーション Desperation (1996年)
骨の袋 Bag of Bones (1998年)
トム・ゴードンに恋した少女 The Girl Who Loved Tom Gordon (1999年)
アトランティスのこころ Hearts in Atlantis (1999年)


■2000年
ドリームキャッチャー Dreamcatcher (2001年)
ライディング・ザ・ブレット Riding the Bullet (2000年)
ブラックハウス Black House (2001年) ピーター・ストラウブと共著
回想のビュイック8 From a Buick 8 (2002年)
『ローズ・レッド』~ROSE RED(2002)
スティーヴン・キングのキングダム・ホスピタル Kingdom Hospital (2004年)
コロラド・キッド The Colorado Kid (2005年)
セル Cell (2006年)
リーシーの物語 Lisey's Story (2006年)
1408号室 1408 (2007年)
『ミスト』(2007)
悪霊の島 Duma Key (2008年)

●アンダー・ザ・ドーム Under the Dome (2009年)
ドラマ『アンダー・ザ・ドーム』 シーズン1(2013 全13話 1~7話)
ドラマ『アンダー・ザ・ドーム』 シーズン1(2013 全13話 8~13話)

ドラマ『アンダー・ザ・ドーム』 シーズン2(2013 全13話 1~7話)
ドラマ『アンダー・ザ・ドーム』 シーズン2(2013 全13話 8~13話)

ドラマ『アンダー・ザ・ドーム』シーズン3(全13話 1~7話)
ドラマ『アンダー・ザ・ドーム』シーズン3(全13話 8~12話)

11/22/63 11/22/63 (2011年)1~4話 『11/22/63』 (2016 5~最終話)
ジョイランドJoyland (2013年)
ドクター・スリープ Doctor Sleep(2013年) 『シャイニング』続編
ビル・ホッジス三部作 Bill Hodges Trilogy ミスターメルセデス Mr. Mercedes(2014年)
ファインダーズ・キーパーズ Finders Keepers(2015年)
任務の終わり End of Watch(2016年)
心霊電流 Revival (2014年)
『ファミリー・シークレット STEPHEN KING'S A GOOD MARRIAGE』(2014)
『ビッグ・ドライバー』(2014)



[短編集]
◆深夜勤務 Night Shift (1978年)
骸骨乗組員 Skeleton Crew (1985年)
Nightmares & Dreamscapes (1993年)



[中編集]
恐怖の四季 Different Seasons (1982年) 刑務所のリタ・ヘイワース Rita Hayworth and Shawshank Redemption
ゴールデンボーイ Apt Pupil
●スタンド・バイ・ミー The Body
マンハッタンの奇譚クラブ The Breathing Method
Four Past Midnight Four Past Midnight (1990年)
●ランゴリアーズ The Langoliers

秘密の窓、秘密の庭 Secret Window, Secret Garden
図書館警察 The Library Policeman
サンドッグ(英語版) The Sun Dog
Full Dark,No Stars Full Dark,No Stars (2010年) 1922(英語版) 1922
ビッグ・ドライバー(英語版) Big Driver
公正な取引(英語版) Fair Extension
素晴らしき結婚生活(英語版) A Good Marriage

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『シャイニング』スティーヴン・キング著

2015-01-28 18:39:04 | 
『シャイニング』スティーヴン・キング著

(ノートから感想メモを記載しました

あらすじ(ネタバレ注意
ROXで上巻を買ってから、急ピッチに読んでしまった。

コロラド州の山奥にそびえ建つ、スティーヴン・キング建設の壮大にして、重い歴史を持つ『OVERLOOK HOTEL』
何百年という長い年月を経るうちに、支配人が次々と移り変わり、何度も不況を乗り越えながら、
数えきれぬ人々(実在する人物も含めて)を魅了してきたホテル。

ある時は、217号室で、老いた女が若い愛人を待ち焦がれて浴室で自殺し、
ある時は、ギャング同士の撃ち合いで何人かが殺され、
ある時は、庭園で遊んでいた子どもが誤って事故死。
その他、永遠に“見えない泊り客”となった者は数知れない。

そして、冬。
永遠に続くと思われる、雪という鉄壁に閉ざされ、非人間的な場所に閉じ込められるひと冬の代理管理人
グレイディは、その中でゆっくりと正気を削られ、遂には双子の娘と、妻の首を斧ではね、自らの命も絶った。

これら、姿なき客たちの夜ごとに繰り広げられる華麗で退廃的なパーティは、
「かがやき(shine)」を持つ、一人のまだ6歳にもならない少年ダニーが鍵を回し、
時計がきっかり12時を打ち、パーティに集まった連中一斉に仮面を脱ぎ捨て、
見るも恐ろしい醜い本性を現して、いよいよ勢力を奮う瞬間を今か今かと待っている。


トランス家は、傍目には愛情によって結ばれている素晴らしい家族だが、
その3人の内なる魂の奥には、それぞれ巨大な爆弾を抱えている。

妻ウェンディは、彼女の母のイメージを、ダニーは自分でもコントロールのきかない大きな未知の力を、
そして、父ジャックは、禁酒によって極限まで追い込まれた“癇癪”を
ホテルの本当の支配人は、まずジャックにそっと忍び寄る。。。


ダニーの5、6年後の存在?であるトニー(もう1つの人格)が何度も警告したにも関わらず、
このホテルに来なければならなかったのは、経済的にもう後戻りが出来なかったから。
男は家族を愛しながら、養い続けなければならないプレッシャーを背負っていた。

ジャックは、ホテルが用意したスクラップブックを見つけ、そのスキャンダラスな歴史の数々にすっかり取り憑かれてゆく。
次第に正気を失いはじめ、ダニーが心から愛している、そして心からダニーを愛している、
ウェンディが心から愛している、そして心からウェンディを愛している、ジャックは消え、
母を杖で殴りつけ、飲んだくれで暴力的だが、心から愛していた彼の父親と同様に、
ブキミなロークの杖を振りかざしてウェンディを襲い、ディックを襲い、
とうとうダニーを追い詰める。

だが、彼は忘れていたのだ。とても重要なことを


******************************

S.キングが嫌うことを敢えて言わせてもらうなら、映画の『シャイニング』は、原作とやはり違っていた。

スズメバチや、夫婦の両親についての、重要で恐ろしい思い出、その影響力などは描かれていない。
よって映画では、ジャックがあくまでも行き詰った小説家として狂人と化してしまう結末になっている。

細かな心理描写はムリにせよ、キングの世界を見事に映像化していて、心理ホラーとして映画にはまた別の素晴らしさがある。
そして、原作には、これらの細かい描写により、さらにスケールが大きく、奥が深い長編小説として見事に完成している。

作者が作品中でも言っている通り、作中人物それぞれに好感と共感が感じられ、
特にダニーと、人の良い黒人コック、ディックとの関係性は忘れ難い。

幼くしてその神秘な力のために、信じがたい恐怖の中で、
実に様々なことをいっぺんに悟らなければならなかった少年ダニー。

彼が成長したら、『デッド・ゾーン』のジョン・スミスみたいになるんじゃないかしら?
脆くて、純粋で、限りない未来を抱えていて、未熟で・・・世界中の子どもはみな天使なんだ。
そんなことを言ったのは誰だったろう?


『ミザリー』も、小説家のストーリーだし、キングって夫婦の危機の話も多いのは実話が基になってたりする?
構想の斬新さといい、スケールの大きさといい、リアルな情景描写といい、まさに「20世紀のモダンホラーの王さま」

映画など映像の世界とのつながりも多いし、世界のミリオンセラー作家と呼ばれるのもうなづけます。


「ああ、こんな時こそ一杯やれたら」


可哀想なジャック。
ホテルが生み出した数えきれないまやかしの中で、唯一の真実は、父は幼い息子を心から愛していたということだ。

「ああ、神さま、お願いです。この子が大人になってもまだ母親を愛してくれますように」

「ここから逃げるんだ。急いで。そして忘れるな。パパがどれだけお前を愛しているかを!」

「元気を出して、どこまでも前を見て進みつづけることだ。そうするのが、この辛い世の中で生きていくための人間の務めなんだ」


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