メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

notes and movies(1991 part14)

2012-10-09 21:47:53 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part13からのつづき。


『愛の選択』
出演:ジュリア・ロバーツ ほか
白血病や結核が依然としてがんやエイズに負けない恐ろしい病気だというのはツライ。
いかにも現代のアイドルを象徴するようなロバーツのファッションと演技。
純粋にロマンスものをスクリーンで観るのは久しぶり。
痛みを抑えるモルヒネや毒物とその副作用、髪も抜けてしまうほど苦しみながらも
人を愛し、もっと生きたいと希望を持つことを恐れ、いつ再発するかと怯える毎日。


『レッド・ドラゴン~レクター博士の沈黙』
原作:トマス・ハリス 監督・脚本:マイケル・マン
音楽:ザ・レッズ&ミッシェル・ルビーニ、喜多郎 ほか
『羊たちの沈黙』があまりにセンセーショナルだったために、
前作である今作は異常度がまだ薄い映像になっている。
アンソニー・ホプキンスのレクター博士もあまりに適役で印象が強いので、
ちょっとなじめないし、副題になっている割にあまり出番がない。
たしか今作で、レクター博士とクロフォード警部が
どうして犬猿の仲になったかみたいな秘密が書かれているはずなのに
映画では警部の愛妻が植物状態になってしまう話もなかったし、
グラハムFBI捜査官が主人公になっている。


『IT』
原作:スティーブン・キング
ピエロがしきりに「ふわふわと風船のように浮かぶんだ!」
と言っていたのは、巣に絡まれることを指していたらしい。
メンバそれぞれ個性的で、その親たちがまたそれぞれ異常で、
ピエロ役の俳優がそれ以上に芸達者で、いかにもキングらしい世界が広がっている。


『ザッツ・エンタテイメント PART2』(1976)

 

監督・出演:ジーン・ケリー 出演:フレッド・アステア、フランク・シナトラ、ジュディ・ガーランド ほか
お互いに年齢を重ねたジーンとアステアがダンスと歌で紹介してゆくのが嬉しい
豪華絢爛のピッカピカの1に続く今作は、いくつかテーマを決めて、それに沿って紹介している。
2人がそれぞれにコメントを言って、互いの作品を褒め称えあっているのがイイ。


『チャイナタウン』(1974)
監督:ロマン・ポランスキー 出演:ジャック・ニコルソン、フェイ・ダナウェイ ほか
刺激的だが人間間の汚れた裏世界を覘く探偵という仕事とチャイナタウンという一種独特な町を
『Year of the Dragon』よりいくらかソフトに描き出している。
ニコルソンがセクシー。ジョン・ヒューストンの悪役ぶりもイイ。


『生きる歓び』(1960)
監督:ルネ・クレマン 出演:アラン・ドロン ほか
付け焼刃の知識なのに、思い切り大人物にうまく祭り上げられてしまうところが映画らしくて面白い。
若くて文句なし2枚目だったドロンの魅力も大いに堪能できる。


『太陽の谷』
監督:ヘンリー・キング 出演:ロック・ハドソン、ジーン・シモンズ ほか
この頃流行っていたのか、みんなスッキリしたパーマをかけている。


『家路』(1943)
監督:フレッド・M・ウィルコックス 出演:エリザベス・テイラー ほか
動物ものの映画では、いつもどうやって撮影したんだろう?って不思議に思うけど、
このラッシーもプロの俳優顔負けのいい演技で泣かせてくれる。
ベスの品のいい孫娘役もピッタリ。
渋い顔の父、世話がやけるとこぼしつつも心底では息子と同じくらいラッシーを愛する母、
家路へ帰る旅の途中の幾多の困難と、
心温まる人々とのふれあいも涙を誘わずにはいられない


『踊る大紐育』(1949)
監督:スタンリー・ドーネン、ジーン・ケリー 出演:ジーン・ケリー、フランク・シナトラ、アン・ミラー ほか
24時間の話なだけにハイテンポで思い切り楽しめる。
いろんな要素が含まれていて、常に新しいアイデアを盛り込もうとする
ケリーとドーネンの才能がうかがえる。
中盤の♪If you walking down the main street with me~ って曲がとても気に入った。
夜明けとともに交替に別の水平たちが街へ繰り出すシーンが印象的。


『未来世紀ブラジル』(1985)→心の中のベストフィルムにもコピペあり

 

監督:テリー・ギリアム 出演:ジョナサン・プライス、キム・グライスト、ロバート・デ・ニーロ ほか
フェリーニのSF版みたい。次から次へと斬新な映像が繰り広げられてゆく。
夢に現れる美女とそれを助ける勇敢な戦士、大魔神ソックリのキャラも出てきて、
情報化社会の未来はあまり明るくないようだ。
美容整形技術の進化や電子化その他もろもろの現代の延長線上の姿が見れて楽しい。

(マイベスト これを観て♪Brazil が大好きになった。
 MPからはマイケル・ペイリンが出演している
 芸達者なロバート・デ・ニーロのたくさんの出演作の中で、わたしは今作のデ・ニーロが一番好き


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