ますます拡大していくコロナ禍で、外出や人との接触を
避けることを強いられる日々。
おうち時間は好きで、手芸や着付けなどをして過ごしていたが
いささか、今はやる気が失せてしまいました。
でも、好きな読書だけは相変わらず飽きずにいられます。
目の疲れが出てしまい、若いときほど読めないのは情けないが・・・
町の図書館は、幸い来館する人も少なく案外安心。
おかげで、新刊や読みたい本に出合うとラッキー!と
ささやかな喜びです。
本日の本は
篠田桃紅著 「これでおしまい」
桃紅さんは美術家です。私は書道家と思っていました。
今年3月、107歳で亡くなりましたが
「103歳になってわかったこと」という著書は有名ですね。
私、はその境地に達しないことは確実なのでわかりませんが。
本書で
・歳をとると体の反応は減るが、精神的な対応は深くなる。
・老いるという初めて経験だから、一生の中で一番大事な経験。
・洋服は、決まった形の中に入って従わなければいけないので情けない。
着物は同じ形にしてどんな体系の人でも包み込む。
という箇所はなるほどと気に留めました。
老いを嘆き悲しむより、自然体で受け止めて凛として
一つの道を歩みつづけた生き方に、ただただ敬服です。
桃紅さんみたいな生き方は足元にも及びませんが、老いを怖がらずに
自分の身体の変化をも楽しみながら、第三者的に観察して面白がる~
様々な経験も何かの役にたち、少しでも人の気持ちに寄り添うことが
できたら、それで良しとしましょう。
たくさんの、心に残る言葉を見つけられて、
何だか勇気が湧いてきました・・
やっぱり本って良いですね📚