昨年、8月。
娘の調子が最悪だった秋の日。
我が家にお迎えした、セキセイインコの雛。
まだヨチヨチとしか歩けず、
毎日、数時間おきに挿し餌をして、大事に育てたセキセイインコ。
最近は、雛トヤもおわり、羽も綺麗に生えそろって、
おしゃべりも覚えて、家族の頭や手に乗って遊んでいて、
それはそれは、かわいいインコで。
家族でとてもかわいがっていました。
それが、
3月3日の午前。
「さあ、遊ぼうか!」とケージの扉を開けて、
部屋を2,3周飛び回って、
いつものお気に入りの場所へ降り立った途端、
おかしなポーズになり、そのまま、ポトッと落ちて…
そのまま、星になってしまいました…
たまたま、私だけしか家におらず、
突然のことに、どうすることもできず。
さっきまで、元気におしゃべりしていたのに、
ちょこっと飛び回っただけで…
なんで?
どうして?
君は、星になってしまったの?
娘が帰宅する夕方がこわくて。
娘が半狂乱になるだろうことが予想できて。
インコを失った悲しみと、娘の心情を思いぱかって、
私は、ただ、インコの名前を呼びながら、
インコの亡骸を抱きしめながら、
ひとりで泣き叫び続けました。
長い長い時間でした。
たった半日が、こんなに長く感じられたことはありません。
娘が帰宅するのが、
こんなに怖かったことはありません。
しかし、娘は大人になっていました。
あまりに取り乱している私に、
「ママ、この子は幸せだったと思うよ。ママの責任なんかじゃないよ」と、
私をなぐさめてくれました。
そして、
ふたりでしばらく号泣し、
夫の帰宅を待ち、
埋葬に行きました。
「土に還って、また生まれ変わってきてね」
「うちに来て、たくさん楽しい時間をもらって、ありがとう、ありがとう」
「君にもらった元気で、これからも頑張るからね」
泣きました。
こんなに泣いたのは、もう、何年ぶりだろうか…
すべてを終えて、帰宅する車の中。
娘は言いました。
「もう、泣かない」
それは、自分への戒めのようでもあり、
自分を責めている私への慰めのようでもあり、
インコへの感謝のようでもあり。
それが、また、私の涙を誘い、
娘に
「あんまり泣くと、インコちゃんが天国へいけないよ」と
慰められて。
インコちゃん。
娘は、強くなったよ。
あなたと楽しく暮らした数か月。
あなたからは、楽しい時間と、癒しをもらい。
そして「命」の本質を、身をもって教えてくれたね。
あなたは、楽しかった?
幸せだった?
星になって、やっと自由に飛びまわれるようになったね。
これからは、どこへでも、自由に遊びにいってね。
インコちゃん。
ほんとうに、ありがとう。
そして、
さようなら。
*インコが落鳥した理由は、定かではありませんが、
病院の医師の話だと、
雛のころにショック症状を起こしたことがある子だったので、
何らかの理由による心臓発作だろうということでした。
「理由」は、解剖などをすれば、ある程度特定できるというのだけれど、
この小さい体にメスを入れるのはかわいそうだし、
もし、原因が特定できても、
それゆえに、「家族の誰かの責任」になってしまうのがいやだったので。
そして、それによって家族が喧嘩するのは、
星になったインコちゃんも、望まないと思うのです。
娘の調子が最悪だった秋の日。
我が家にお迎えした、セキセイインコの雛。
まだヨチヨチとしか歩けず、
毎日、数時間おきに挿し餌をして、大事に育てたセキセイインコ。
最近は、雛トヤもおわり、羽も綺麗に生えそろって、
おしゃべりも覚えて、家族の頭や手に乗って遊んでいて、
それはそれは、かわいいインコで。
家族でとてもかわいがっていました。
それが、
3月3日の午前。
「さあ、遊ぼうか!」とケージの扉を開けて、
部屋を2,3周飛び回って、
いつものお気に入りの場所へ降り立った途端、
おかしなポーズになり、そのまま、ポトッと落ちて…
そのまま、星になってしまいました…
たまたま、私だけしか家におらず、
突然のことに、どうすることもできず。
さっきまで、元気におしゃべりしていたのに、
ちょこっと飛び回っただけで…
なんで?
どうして?
君は、星になってしまったの?
娘が帰宅する夕方がこわくて。
娘が半狂乱になるだろうことが予想できて。
インコを失った悲しみと、娘の心情を思いぱかって、
私は、ただ、インコの名前を呼びながら、
インコの亡骸を抱きしめながら、
ひとりで泣き叫び続けました。
長い長い時間でした。
たった半日が、こんなに長く感じられたことはありません。
娘が帰宅するのが、
こんなに怖かったことはありません。
しかし、娘は大人になっていました。
あまりに取り乱している私に、
「ママ、この子は幸せだったと思うよ。ママの責任なんかじゃないよ」と、
私をなぐさめてくれました。
そして、
ふたりでしばらく号泣し、
夫の帰宅を待ち、
埋葬に行きました。
「土に還って、また生まれ変わってきてね」
「うちに来て、たくさん楽しい時間をもらって、ありがとう、ありがとう」
「君にもらった元気で、これからも頑張るからね」
泣きました。
こんなに泣いたのは、もう、何年ぶりだろうか…
すべてを終えて、帰宅する車の中。
娘は言いました。
「もう、泣かない」
それは、自分への戒めのようでもあり、
自分を責めている私への慰めのようでもあり、
インコへの感謝のようでもあり。
それが、また、私の涙を誘い、
娘に
「あんまり泣くと、インコちゃんが天国へいけないよ」と
慰められて。
インコちゃん。
娘は、強くなったよ。
あなたと楽しく暮らした数か月。
あなたからは、楽しい時間と、癒しをもらい。
そして「命」の本質を、身をもって教えてくれたね。
あなたは、楽しかった?
幸せだった?
星になって、やっと自由に飛びまわれるようになったね。
これからは、どこへでも、自由に遊びにいってね。
インコちゃん。
ほんとうに、ありがとう。
そして、
さようなら。
*インコが落鳥した理由は、定かではありませんが、
病院の医師の話だと、
雛のころにショック症状を起こしたことがある子だったので、
何らかの理由による心臓発作だろうということでした。
「理由」は、解剖などをすれば、ある程度特定できるというのだけれど、
この小さい体にメスを入れるのはかわいそうだし、
もし、原因が特定できても、
それゆえに、「家族の誰かの責任」になってしまうのがいやだったので。
そして、それによって家族が喧嘩するのは、
星になったインコちゃんも、望まないと思うのです。
悲しいことだと思います。
お嬢様のyumiさんを思いやる気持ちが
優しい・・。
いっぱいいっぱい泣いて、まだまだ
泣きたかったかもしれない。
でも、もう泣かない。
インコちゃんと育った強いココロの証ですよね。
インコが星になってしまったことは、
とても悲しいことでしたが、
娘の心を育ててくれたインコと、
娘の優しさに感謝です。