ほりでぃ・キッチン

たわいもない日常を暮らす中で感じた
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入学式と桜と回想

2009-04-09 11:44:55 | 徒然なるハナシ
一昨日は、娘の通学する高校で、
今日は、近所の中学校で入学式。

真新しい制服に身を包んだ新入生は、
なんとも初々しいことです。

しかし、今年は桜の開花が早かったので、
熊本の桜は、ほとんど葉桜。
桜の下での記念撮影は望めないかもしれませんね。

ところで、
昨日、あるテレビ番組を見ていたら
「待ちに待った入学式」というフレーズを聞き、
私は「?」となったのです。

というのも、
私は、自分の入学式というものを「待ちに待った」ことがなかったので。

それはなぜか…
自己分析してみるには、
まず、小学校の入学では「体育」が不安だったこと。
私は、先天性心雑音という疾病を持っていたため、
とりあえず、体育は見学しなければならなくて。
なんだか、自分だけ「特別」のような気がして嫌でした。

中学校の入学では、
私が入学を定められた校区の公立中学は、
当時、とても「荒れている」と評判で。
定期テストの前は、よくボヤ騒ぎがあるほどでした。
(こちらは、今でも私立中学への進学はごくごく一部の人のみ)
「生意気な新入生は、先輩から目をつけられる」という噂すら、
まことしやかに流れていて、友達とおそれ慄いておりました。
(かといって、私が生意気な新入生であったかといえば、
どちらかといえば、大人しい新入生で、何も心配することはなかったのですが)

しかも、3つの小学校が合流する中学の中で、
私の在籍していた小学校は少数派。
お隣のマンモス小学校に押されることは必至だとわかっていたのです。


おまけに、
自宅から中学校までの徒歩1時間の距離。
バス通学も、自転車通学も認められず、
重い重いカバンを持って、ただひたすら1時間を登下校。
(なぜ、日本の学校は『徒歩』を強要するのかは、未だに理解不能)

これらの三重苦を想像して、
「中学なんて入学したくなーい」
というのが、当時の心情だったのでありますね。

そして高校。
残念ながら、第一志望の高校に不合格して、
第二志望の高校に進学した私。
悲しみの中の入学は、
同じ中学からの進学者もほとんどいない、完全アウェー。
「楽しみ」なんて、まったく感じませんでしたわ。
(卒業するころは、高校の校風にしっかり馴染んで、
学校大好きになっていましたが)

唯一、ちょっとだけ楽しみだったのは、短大の入学。
親元を離れての女子大生生活は、憧れでありましたので。
…しかし、予想以上の、二人部屋の寮生活の息苦しさに、
3日目にはギブアップ状態でしたが…


桜が咲いて、春が来て。
ニュースで、入学式の様子が放映されるたびに、
ほろ苦い思い出が、胸をかけめぐるのです。